プログラムと美しさ:第二章 見た目と冗長性 ―コピペの呪い―
美しいソースコードは、五メートル離れて見ても美しいとわかる。プログラムを知らない方でも、ぱっと見で美しいか醜いかは何となく直感できるだろう。その直感はあながち外れていないかもしれない。とは言え、プログラムならではの美的基準も存在するので、その点については解説が必要だろう。
たとえば次の文章を見ていただきたい。
私とフレドリックの番号が似ている。ひょっとして重複していないだろうか。
位置を合わせてみよう。
これでわかった。並びは似ているが桁の位置がずれている。