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デュエマの「運」について【デュエルマスターズ】

こんにちは。コクトウです。

今回はデュエルマスターズの「運要素」について議論できればと思い、筆をとりました。

といっても、漫画「ブルーロック」に影響されての執筆です⚽
『運のカラクリ』なるものが説明されていたため、ブルーロック内で語られた運のカラクリとデュエルマスターズを絡めていければと思います。

何卒よろしくお願いいたします。


■デュエルマスターズにおける運要素

まず、デュエルマスターズ(以下デュエマ)における運要素とはどういうものか考えます。

次の3つが挙げられるでしょう。

【デュエマの運要素】
 ①ドロー(引き運)
 ②シールド(Sトリガー、盾落ち)
 ③マッチング(デッキ相性)

シールドはデュエマならでは。

①ドロー(引き運)

  • カードの引き:カードゲームの性。対戦中に山札から引くカードは基本、ランダムです。序盤に必要な初動のカードが引けるかどうか、中盤や終盤でゲームを決めるカードが手に入るかどうかは運に大きく左右されます。

  • 相手の引き:自分だけでなく相手の引きも運要素に含まれます。相手がその局面で適切なカードを引いているかどうかも試合展開に影響を与えます。


②シールド(Sトリガー、盾落ち)

  • シールドトリガー:デュエマならではの要素、シールドトリガー。シールドブレイク時にそのカードがシールドトリガーを持つか否かは運によるものです。シールドトリガーが「適切なタイミング」で発動すれば、戦局を大きく変えることができます。

  • 盾落ち:こちらもデュエマならでは。ポケカだとサイド落ちが該当するのかなと。キーカードが全て盾落ちしてしまう、なんてこともあります。


③マッチング(デッキ相性)

  • デッキの相性:CSなどの大会においてはランダムな対戦相手とのマッチングも運要素の一つです。全対面に有利というような万能なデッキはあまり生まれません。必ず、不利な対面というのは存在します。自分のデッキが相手のデッキに対して、有利か不利かは試合ごとに異なります。


デュエマはデッキ構築段階での戦略や対戦時のプレイングが重要なゲームです。トリガーも盾落ちも、相手のトップ解決に関しても、構築・プレイングによってケアすることは可能です。(しかし、彼方立てれば此方が立たぬ、全てケアしようとするとデッキの根幹が崩壊します。)

結果、運要素は切り離せないのがデュエマです。上記のような運要素が組み合わさることで、毎回異なる試合展開が生まれ、プレイヤーにとって飽きのない、刺激的なゲーム体験を提供しているのでしょう。

アポデイ。筆者の最推しトリガーです。

■ブルーロックにて語られた運のカラクリ

ブルーロック
原作:金城宗幸、作画:ノ村優介による日本の漫画作品。『週刊少年マガジン』にて連載中。

参照:Wikipedia

前回に引き続き、漫画「ブルーロック」より引用します。『2次選考編』までのネタバレあるのでご注意ください。(原作11巻アタマくらいまで。アニメだと24話付近まで)









作中にて、運について語られるシーンがあります。

主人公・潔(いさぎ)が最強のライバル、凛と4vs4のサッカーミニゲームで戦い、最後の最後で運が凛に味方をして負けてしまいます。
潔は「なぜ自分は負けたのか?運という不確定要素じゃなくて、ちゃんとした理由を教えてくれ!」と凛に問いますが、凛は以下のように言い放ちます。

゙運゙という要素はただの偶然じゃない。
望んで行動する人間にしか訪れない戦場のアヤだ。
それを理解できないお前に
勝負の世界で生きる資格はねぇよ。

ブルーロック(11)第86話「誇り」より

「運は運、偶然以外の何者でもない。」と考えていた潔ですが、そこに指導者・絵心(えご)が現れます。
ここで絵心から「運のカラクリ」について語られます。

"運"はどこにでも存在する物じゃなく
「落ちる場所にいるものにしか舞い降りない」

ブルーロック(11)第86話「誇り」より


絵心の説明は以下の通りです。

  1. 運の本質:運は単なる偶然ではなく、望んで行動する人間にしか訪れない。

  2. サッカーの性質:サッカーは90分間の「必然」と「偶然」の連続である。シュートやパスなどの精度を上げることはゴールという「必然」を生むための計画的行動である。

  3. 必然と偶然の関係:相手と自分の「必然」が重なるときに「偶然」が発生し、それが「運」の発生起源となる。

  4. 運を捉える準備:運が巡ってきたときに備え、常にその出現を想定して準備することで、運の機会を無駄にしない。運が訪れる場所を見極められる人間だけが運の恩恵を受ける。

  5. 結果の受け入れ:真剣に戦った結果としての偶然を受け入れ、運がもたらした結果を身に刻むことが重要である。真に戦う人間には運は平等に降り続ける。

「ブルーロック」における『運のカラクリ』は、運を単なる偶然の結果として捉えるのではなく、計算と準備、そして行動によって自分側に引き寄せることができるとしていました。
「運勝ち」も「運負け」も勝負の世界では存在しており、いかにして運を自分にとってプラスの恩恵として受けられるかどうかで優位に立つことができるのです。


■デュエルマスターズとの共通点

前項『運のカラクリ』の概念は、デュエマにおいても応用できるのではないでしょうか。

  1. 運の本質:デュエマでも、運は単なる偶然ではなく、プレイヤーの行動と決断に基づいて訪れるもの。デッキを選ぶところから、戦略を練り、状況に応じて最善の選択をすることまで、すべての行動・判断が運を引き寄せる材料となる。

  2. デュエマの性質:デュエマはカードをプレイする度に想定される動きの「必然」と相手や環境などの外部要因から来る「偶然」が対戦に現れる。デッキ構築やプレイングといったものは「必然」を生むための計画的行動となる。

  3. 必然と偶然の関係:プレイヤーがデッキを作り、戦略を練って試合に臨むことは「必然」を高める行為である。しかし、各プレイヤーが双方の想定される動きである「必然」をぶつけ合った際に、「偶然」が発生する。山札からカードを引く、未公開領域からの展開やシールドトリガーなどの偶然の要素が絡む場面で「運」が生まれる。

  4. 運をつかむ準備:デュエマでも、運が巡ってくる時に備えて常に準備することが重要となる。デッキの最適化とプレイングを磨くことで、運が訪れたときにそれを最大限に活かすことができる。相手のデッキの動きを予測し、その時々に適した対応を準備しておくことも運を掴む鍵となる。

  5. 結果の受け入れ:プレイヤーは真剣に戦い、結果として生じた偶然を受け入れることも大切である。シールドトリガーによる逆転や、トップドローでの決定打など、偶然の結果を受け入れ、それを糧に成長することで、運は次第に自分に味方してくれるようになる。

それぞれの要素を「運を呼び込んで、それをモノにするにはどうすればよいか?」という観点で考えてみました。

引きがとてつもなく強いプレイヤーでも、環境に見合ったデッキでなければその引き運は活かすことができません。
明確な勝ち筋を持たないと、引きが良くても右往左往してしまいます。その間に、相手にチャンスを与えてしまい、負けてしまうなんてことも考えられます。
想定される動きである「必然」が弱いと他のデッキに遅れを取ります。
環境を知らないと、相手のデッキが何をしてくるのかわからず、こちらが重大なミスをしてしまうこともあります。
これらの要素から、デッキ選択、戦略、環境分析といった準備段階で運を手繰り寄せることができるかが決まると考えます。
また、プレイングを練習しておかないと、いざキーカードをトップで引いたときに、何をしていいのか分からず、勝ちを逃すといったこともあります。

結局は練習と環境分析、これらに限ります。
上位ランカーと呼ばれる人たちは運も強い人たちです。それは、日々の練習と環境分析を行うことで手繰り寄せているのではないでしょうか。

運ゲに負けた、なんてのは往々にしてあります。
でも、運ゲ以前に
練習量で負けてませんか?
環境読み時点で負けてませんか?

■さいごに

デュエルマスターズにおける運の要素は、ゲームの魅力を増幅させる重要な要素です。ブルーロックにおける「運のカラクリ」にあるように、運は単なる偶然ではなく、プレイヤーの準備と行動によって引き寄せられるものです。
運の要素は自デッキ・対戦相手によってはケアすることも可能ですが、それも絶対ではありません。
デュエルマスターズでは、運をどう活かすか、またはコントロールするかがプレイヤーの腕の見せ所となります。

デッキ構築やプレイングを磨き、偶然が生じる場面でも冷静に対応できるように備えることで、運は降ってきます。常に戦略的な準備と柔軟な対応力が求められらるのです。
デュエルマスターズの楽しみは、相手のシールドに何が埋まっているか、手札に逆転の札はあるか、デッキトップに盤面をひっくり返すカードが来るか、といった「何が負けに直結するか」を考え回避するゲームにあります。一つでも負け筋を減らして戦い、ケアできないものは割り切る。そして、それで負けたなら「仕方ないこと」と納得し、次に同じ負け筋を作らないよう工夫することが必要です。

「運負け」「運ゲー」「引きだけ」などという言葉を耳にすることがありますが、デュエルマスターズは元々そういうゲームではないでしょうか。何が起こるか分からない状況を楽しむことこそがデュエルマスターズの醍醐味です。運を味方にするためには、常に最善の準備をし、状況に応じて柔軟に対応することが大切です。

このように、運はデュエルマスターズの中で予測不能な要素として存在しつつも、プレイヤーのスキルと判断によって管理・活用されます。

デュエルマスターズとブルーロックの双方から見える運のカラクリは、偶然と必然の狭間で勝利をつかむための洞察を教えてくれたと私は考えています。


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