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⑦私たちが育てる生命(モリンガ)


モリンガ

ワサビノキは、ワサビノキ科唯一の属であるワサビノキ属の1種であり、本属で最も広く栽培されている。属名モリンガで呼ばれることもあり、日本で食材として扱う事業者やその商品名でも「モリンガ」と称することが多い

モリンガの木

モリンガは、さまざまな栄養素をふくむスーパーフードとしても高い人気を誇る植物です。成長がはやいので、種や苗から育ててもすぐ大きくなり、葉を収穫できるようになります。葉だけでなく根や茎、花、種まで余すところなく利用されるのも、特徴の1つです。また、モリンガは二酸化炭素を大量に吸収して成長するので、地球を温暖化から守る役割にも注目されています。

『モリンガ』は、東南アジアやアフリカに自生し、ビタミン、ミネラル、たんぱく質が含まれていることから、近年非常に注目されています。その驚くべき成長力は、1年で5~10メートルに急成長するほどです。近年その成長力に注目が集まり、研究が進んでいる植物です。モリンガ葉とケールで栄養素を比較してみると、人にとっての必須アミノ酸9種類すべてや、ビタミンB2、ビタミンEをはじめとする多くのビタミン類などで、モリンガ葉の方が上回っています。その栄養豊富さから「奇跡の木」とも呼ばれています。

モリンガ研究室での実験において、様々な潜在的な薬効を示しているが、人間に対しては、脂質プロファイルに小さな影響を与える可能性を示唆する弱い証拠がいくつかある。

発展途上国において、栄養改善や食料安全強化、地域開発促進、持続可能なランドケアなどの可能性を秘めている。また、家畜用飼料や微量栄養液体、自然駆虫、可能な補助薬として使用することができる。ワサビノキは、古代インドに発祥しアジア各地に伝わるシッダ医学アーユルヴェーダ伝統薬を含む民間療法で使用されている。アーユルヴェーダの伝統医学では、葉は血圧血糖値に影響を与えると考えられている。アフリカインドネシアフィリピンでは「ワサビノキの葉は、授乳を高める」と信じられており、授乳中の母親に与えられている。

栄養失調の軽減

特に幼児授乳中の母親の間で、栄養失調防止の為に利用されている。ある著者は、「栄養特性については現在非常によく知られており、飢餓が差し迫っている状況でモリンガ(ワサビノき)の葉の粉末を消費することによって実現される実質的な健康上の恩恵にはほとんど疑いの余地はない」と述べている。 一般的に他の食品が不足する乾季の終わり頃に、ワサビノキの葉はよく茂っており、熱帯の食物源として特に有望である。さらに、モリンガは、乾燥・半乾燥環境下でもよく成長するので、それは特に乾季における消費に適している。

各部位の利用方法

モリンガの中で最も一般的な利用部位は葉である。花も調理して食べることができ、マッシュルームのような味だと言われている。他に若い種鞘を食べるのが一般的な地域もある。 樹皮や樹液、根、葉、種、オイル、花を非伝統的な薬として使う国もあり、ジャマイカでは樹液を青色の色素として使う。

新鮮なワサビノキの葉100グラム(約5杯分)の栄養成分(右、USDAのデータ参照)を表に示す。他の研究の栄養価の利用も可能
葉は、ワサビノキの中で最も栄養価の高い部分で、ビタミンBビタミンC、プロビタミンAβ-カロテン)、ビタミンKマンガンタンパク質、その他本質的栄養分の重要な供給源である[24][25]。 特定の栄養素を豊富に有する一般食品と重量100グラムあたりで比較すると、調理されたワサビノキの葉は複数の栄養素をそれらと同等以上の量を含有しているため、多種の食材を摂取するのに匹敵する。

葉のカルシウムの一部がシュウ酸カルシウム[26]の結晶となるが、ホウレンソウの25 - 45分の1程度と低いレベルで、無視できる量である。

葉はホウレンソウ同様に調理できる。ホウレンソウの代替として使用するほか、葉を乾燥させて粉末とし、スープやソースで使用するのも一般的である。日本では葉の粉末をうどんなどのクッキーに練り込んだり、青汁に配合したり、錠剤状に加工したりして利用されている。ほとんどの食品と同じように、140度以上でワサビノキを加熱すると栄養素の一部が破壊される。

ドラムスティック

"ドラムスティック"と呼ばれる未成熟種子の鞘は、一般的に南アジアで消費されている。これらは湯通ししてから、柔らかくなるまでカレーの中で調理される。種の鞘や果実を煮て調理する場合でも、特にビタミンCは高いまま残り、また、食物繊維やカリウム、マグネシウム、マンガンが豊富である。

種子は成熟した鞘から取り出してエンドウ豆のように食べたり、ナッツのようにローストしたりする。高水準のビタミンCや、適量のビタミンBやミネラルを含む。

種油

成熟した種子から食用油を38 - 40%採ることができ、高濃度のベヘン酸を含むことからベン・オイルと呼ばれる。精製油は透明かつ無臭で、酸敗臭を防ぐ。オイル抽出後に残った種子ケーキは肥料として、または水を浄化するための凝集剤として使用することができる。モリンガ種子油はまた、バイオ燃料として使用することもできる。

根はポリフェノールを含み、強い香味を持つ調味料として使用されることもある。

モリンガの木

モリンガは成長が速い樹木であり、環境に応じて常緑性または落葉性を示す。成木は高さ10~12メートル直径45cmにまで達する。樹皮は白みがかった灰色で、厚いコルク層に覆われている。若いは、紫や緑がかった白の毛むくじゃらの樹皮を持っている。樹冠は開けており、枝は脆く垂れやすく、葉は3回羽状複葉。

花は両性で、長さ約1~1.5センチメートル、幅は約2センチメートルで、香りがある。花弁は不同で、薄い縞模様のある黄色がかった白色。長さ10〜25センチメートルほどの広がった垂れやすい円錐花序につく。花梗は細く、有毛。花は植えて6カ月以内に咲き始める。開花は涼しい地域では4月~6月に見られ、気温や降水がより安定した地域では1年に2度あるいは1年中見られる。 果実は三角柱型の蒴果で3室、長さ20~45センチメートル、茶色に熟し、ぶら下がる。種子は直径約1センチメートル、球形で黒褐色、3枚の白みがかった薄い翼を持ち、風または水によって散布される。

栽培下では、葉や果実が手の届く範囲につくよう、高さ1~2メートルに手入れされることが多い。

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