出雲俊江*広島女学院大学の日々*

「学校」が好きです。知らない学校を外から見ているだけで楽しくなります。「学校」では、先…

出雲俊江*広島女学院大学の日々*

「学校」が好きです。知らない学校を外から見ているだけで楽しくなります。「学校」では、先生も生徒も誰もがみんな伸びようとしている。差別も理不尽も無い理想的な場であろうとしている。希有な場所だと思います。 公立高校教諭を経て、大学教員14年目。専門は国語教育史。

最近の記事

キャンパスは古きよきヨーロッパ庭園

 久しぶりに友人に会うことになりました。図書館の前で待ち合わせて、学内の坂道を歩き始めると、 「わあ、やっぱりここは別世界ね~」と感嘆の声。  女子大学には美しいところがたくさんありますが、広島女学院大学のキャンパスもなかなかです。ちょっとヨーロッパの庭園のような風情があります。  特に今は新緑の季節。古い木立の緑の合間から、散在する洋風建築の校舎がちらほら見えて、このキャンパスの美しさだけでも、この大学に来て良かったと、日々思います。  「人文館」の5階の窓から下の屋根を

    • 自己紹介 広島女学院大学の日々

       教師生活も残すところあと数年になりました。沢山の女の子たちの笑い声。庭園のようなキャンパス。最後の数年をこの大学キャンパスで過ごせることを、私はとても幸せに思っています。そしてその幸せな日々を書き残しておきたいと思うようになりました。    この大学は、実在するパラレルワールドです。  長い間の女子の学びの記憶が積もる女子大学。そもそもそれは、男性優位の社会構造とは異なる、別の価値規範を持つ社会空間を構成し得る可能性を持っています。  そしてその実現としての、この美しいキャ

    キャンパスは古きよきヨーロッパ庭園