0219 けもののなまえ

Spotifyが流してきたしらない曲の歌詞が、急に流れ込んできた

毛皮を脱ぎ捨てても
僕らはまだけもののまま

透き通った女の子の声で歌われたその言葉にハッとした次の瞬間、ボーカルが泣き出しそうに震える男のひとの声に変わって、その声のもつちからにぎゅっとなって

家を探して 人の真似して
あなたはここに馴染めるかしら

その声がこう歌ったら、久しぶりに、それはもう久しぶりに、よくわからないけど気持ちが溢れて、ひとりぼっちの部屋ですびずびと鼻をすすった。それからここ数日ずっとその曲が入ったアルバムを聴いている。

ロットバルトバロン、聞きなれないその文字列のバンドの曲、けもののなまえ、という曲に出会った日。

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