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ランドスケープ編

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造園会社の現場代理人(文系)がランドスケープについて考えたことをまとめています。
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#造園

森のオーヴァルを探して

森のオーヴァル。 開けた秘密の場所。 そこでは空は誰の空でもない、自分の空だ。 そんな場所、あるいは概念について。 森を歩きすすめると、ふと樹林がとぎれ視界がひらけ空がぽっかり現れることがある。樹林の中の小さな空地だ。そこに木が無いのは、湿地か沼や池があるからか、なにかしらの理由があるのだろう、木がない。そうすると、樹木のアウトラインに切り取られた楕円形の空が現れる。昼であれば、青くて丸い空。夜であれば森に切り取られたプラネタリウム。

¥3,000

記憶装置としての植栽(HONDA和光ビルのランドスケープ)

シーアイハイツ和光というマンションの集合住宅植栽とその歴史について、前回記事でまとめました。今回はそのお隣のホンダ和光ビルについて。 シーアイハイツの目の前にホンダの大きな敷地がある。あまり特徴が思い浮かばない和光市だけど、和光市といえばホンダ。次に理化学研究所だよね、と言われるほど和光市のなかでホンダの存在感は大きい。 和光市駅からすぐの広大な敷地に建つホンダ和光ビルはホンダの本社のひとつ。いろシーアイハイツと同じく竹中工務店施工で、どちらも建築の受賞歴がある。 隣接して