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月と黄葉

タイトルに使った映像は、満月の4日後、10月24日、ドイツ時間午前10時頃に撮ったものです。
黄葉の大木の横に、かすかではありますが、月の姿が見えます。


わたしは、夜空を眺めるのが好きで、月や星が見えると、何とはなしにうれしくなります。
月の姿には、うっとりとするのですが、ほんの1年半前までは、
月の満ち欠けがどのようにしておこるのか、理解できていませんでした。


それ以前にも、宇宙大好き人間の夫は、ボールなどを使って、何度もわたしに、地球、太陽、月の関係を説明してくれたのですが、頭が混乱して(3次元の想像力が弱いような・・・)フォローできませんでした。

わたしの中には、物理なんか解からないから、ムリないか~。
というあきらめに似たものがあったと思います。


でも、なぜか、1年半前のあの時は、何とか解かりたいという強い
願いが生まれてきて、ネットで動画説明を観てみたのでした。


その時の感動と目覚めには、自分でも驚くほど。
「目から鱗」とは、まさにこのことで、たくさんの鱗が落ちました。月の姿は、わたしにとってはロマンチックでしたが、月の満ち欠けは、あくまで、数学的だったのです。
それを理解するのに、高等数学・物理の知識は必要なく、中学生の数学で
十分に納得できたのです。



わが家のキッチンの窓は、西向きなのですが、ここからは、三日月~五日月が昇ってくるのが見えます。満月が昇るのは見えません。
これが何故かも解りました。ここに住み始めてから25年以上もたってからの
目覚めでした。


こうなると、月とわたしとの距離もグ~ンと縮まり、ますます親しみがわいてきて、月を見る楽しみが増したのです。

トップの映像を撮った時にも、フムフム、ここに月があるのは、と頭の中で、地球、太陽、月の関係を描いていました。

と同時に、このメープルの木が、来年この程度に黄葉した時のこの時間帯に、天気が良くて月が見えたとしても、月の形は違うものだろうと思い、目の前の光景が、さらに貴重なものに感じられたのです。

それに、この時間帯には月は見えない可能性もあるのですから、なおさらのこと貴重な瞬間になりました。
あの時、わたしには解らないことだと、あきらめないでよかったなぁと
しみじみと思ったのです。

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何かを知ると、何かを学ぶと、目の鱗もたくさん落ちて、思考範囲が広がります。
それにともなって、既存のもののつながりも変わり、世界も広がります。


月の満ち欠けを通じて、同じものを見ても、同じことを体験しても、
その質は大きく変わることを痛感したのでした。


Reiko

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