絵が上手くなりたい理由

創作をなぜするか?
自分の欲望を紙に書き起こして妄想でなく作品として摂取したいから。
創作をなぜ見せるか?
私の頭の中のいちばん恥ずかしい部分を共感や肯定してもらうことで、私はひとりぼっちでは無いと思うことができるから。
というか、私のこの気持ちの悪い好きと妄想を、他にも好きな人がいるという事実が面白いし興奮するからいいんだ。
ところで、絵が上手いとどのようなメリットがあるのか。絵が上手くなくても、文字さえ描いてあれば、漫画という形で話を伝えることは出来る。表情と体を大きく間違えなければキャラクターの感情と行動は見る人に伝わるだろう。
思うに、正しい絵、上手い絵は、見る人を楽させることが出来る。だからいいんだ。
読者はデッサンのブレのない現実世界で生きているから、デッサンのブレは違和感として即座にわかってしまう。下手なポーズ、不適切な動きを描いてしまうと、これは何を伝えたかったのか?を見る側が考えなければいけない。物語を味わう前に、脳内での絵の理解、矯正というタスクを負わせてしまうのだ。(ヘタウマ、は別ね、デッサンが狂っていたり何しているのかよく分からない絵の場合の話)だから読んでて集中できないし疲れる。というか、自然に物語に没入しようという気にならないと思う。
それでも、そのタスクを乗り越えてまで物語を理解してくれる熱心な読者に届けばいい、若しくは、もう物語を知っている自分が脳内で物語をなぞる時の手助けになればいい、程度であれば、今の私の下手な絵でもなんら問題らないのだけど、私は、それでは少し不満だ。
やっぱりもう少し、他人に見やすい正しい絵を描けるようになって、私の妄想を見てくれる人を増やしたい。
私もそれが萌える!って言われることが、ほんとに嬉しくて、にやけてしまうから。
その楽しさを知ってしまったから。
私は、もうちょっと、現実のものを見て丁寧に絵を描こう。

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