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L`Arc~en~Cielのliveで小6の私が半分成仏した話

UNDERGROUND2月11日(日)

人は10代の頃に得られなかった物や経験に固執するという言葉がありますが
10代の頃に感性の土台が出来るって事なんじゃないかと思うのです。

小5だか6だかのある日

兄が観ていたheavenly filmsが今も脳裏に焼き付いている。
出会ってから沼に落ちるまでは早かった。
お年玉を全額ラルクのCDにつぎ込み、特にheavenlyをよく聴き込んだ。


Still I`m With Youの解放的なサウンドで始まりand She Saidでなんだか不思議な世界へ連れていかれて
curelessのソリッドなサウンドでやっと現実に引き戻される。
かと思いきや静かの海での沈殿と浮遊。
ラストのThe Rain Leaves a Scarはド派手なドラムの疾走感でぶち上りながらも、どこか現実味を帯びながらアルバムを締めるクレバーなラスト。

子供の頃は深い事考えず
「なんかこのアルバム気持ちいいな」と思いながらヘビロテしていたけど
この高低差が絶妙に刺さったんだと思う。
「いいなぁ、いつかラルクアンシエルのライブに行きたいなあ」
なんて思っていたけれど、中学高校と色んなジャンルの音楽を経るうちに少しずつラルクを聴く機会は減っていった。


SMILE,AWAKE,KISSはリアタイしていない。


再びラルクを意識したのはMステスペシャルでのHurry Xmasを偶然見たのがきっかけで、
「なんでラルクから離れていたんだろう」
と物凄く後悔する程、久しぶりに聴いたラルクはめちゃくちゃキャッチ―で華やかだった。


そこからもまた早かった。
まずは15thラニバのDVDで脳天をぶったたかれる。


the Fourth Avenue Café・・・だと!?


完全に分かってるチョイスじゃん・・・
今からすればいわゆる”周年ライブ”と言われるセトリかもしれないけど
しばらくご無沙汰していた2009年頃にこのセトリをみた衝撃は凄まじかった。
そんなこんなでしばらく失われた時間を取り戻しながら生活していると
20thラニバの情報が流れてきた。

なんと1日目はHEARTまでの楽曲という神ライブの予感。
運良く1日目のチケットを取って
「ラルクアンシエルのライブに行きたい」というあの頃の夢を最高の形で迎えることになった。

文字通り最高だった。

10代の頃聴き込んだアルバムの曲が次々に披露されて感情の処理が追い付かなかった。

特に1曲目のIn The Air。
Tierraの1曲目、リーダーのベースから始まる「これしかない」って1曲目。
待ちに待った観客たちのソワソワした感情を一気に解き放った浮遊感が忘れられない。

とまぁ前置きが長くなって、
というか永遠に書けそうなウザさが出てきたのでやめます。


2月11日のUNDERGROUNDについて話そう。

自分はセトリを事前にネタバレ見てから行く時もあるけど
今回はツアー名がUNDERGROUNDという事もあってネタバレ回避で参戦。

会場入ったらもうダメですこんなの。
舞台に幕下りてるってどゆこと、そゆこと!?
Still Im With Youでバーン!と幕下りるのやっちゃう!?
長年の夢叶っちゃう感じ!?

5ちゃんとXで「1曲目はStill。異論は認める(認めない)」
って書き続けたワイ大歓喜なのか!?

って心がざわめいてたら粛々と雨のSEが強くなっていよいよライブが始まる。

最初の映像が終わってから鳴り続ける長い1音。

この音何回聴いたと思ってるんですか。
絶対All Deadじゃん!?

は?まじ?は(怒)?

AllDeadから始まるとかUNDERなGROUNDが過ぎる。
ここからアングラなラルクアンシエル浴び続けたら息できるか分かんない。いいよもうStillは許す、AllDead始まりとか神の予感しかしないのだが???この1音を聴いてる時の感情で原稿用紙1枚埋まるわ。
なんて気持ちがAllDeadしていた所に

ぽーーーん

ぽーーーーん

・・・・・ちがう!!!

THE BLACK ROSE お前がきたか!!!!!

あーーーーーもう楽しいじゃんもうーーー。
後で別日のセトリを観たら前2日間はAllDeadだったようで
ネタバレ回避してよかった。
いやこれはネタバレ勢もマジかよ展開だなあ。
どっちがいいかは好みなので割愛。
AllDeadバージョンも勿論聴きたいので急いで埼玉申し込んだわ。
てっちゃんよ・・・えぐいわ・・・
この1音で「どーっちだ」って演出を考えてニッコリしている顔が浮かぶぜ。。

さてこの曲もゴリゴリロックにジャズ要素がマッチしてライブ映えする。
ここからTHE NEPENTHESまでロックサウンド浴びせられて超アツかった。
この3曲に割とHP削られた感ある。
NEPENTHESのイントロまーじでベースのゴリゴリとギターのリフかっこよすぎて吐くかと思った。

ていうかhydeさん歌うまくなったね!?
まだ進化すんの!?

そして砂時計からのsilent letterの倍音のやばさ。
kenちゃんはまじで空間作りの天才だと思う。
しれっとやったsilent letterに驚きつつ耳が幸せで聴き入るのと興奮で情緒えぐいて。

Taste of loveの入りのベースで
「ヒェッ」って息漏れたの自分だけです・・・?
TasteはXでつい見てしまったのでやるのは知ってたけど
実際あのイントロ生で聴くと歓声より息をのむ。

Voice、Vivid、Flowerでやっと心が落ち着いてきた。

「君たちなんでも歌えるんでしょ?じゃあ歌ってみてよはいせーの」
からのa swell in the sunとか反則じゃない?
いや全部やれよ。

そんな事言ったのにIt's the endで歌詞間違えまくって
「hydeさん車輪転がしすぎってXで言われちゃうじゃん・・」
って思うくらいには余裕が出来てた。(言われてた)

出来てたはずだった。

からのCureless。

ふぁっ・・・ふぁーーーーーーー!?!?!?
まじかまじかまじかcurelessきたんだけど??
は?まじ?は(怒)? (2回目)
アルペジオやばいクールすぎん?
ベースラインとギータ―リフかっこよすぎん??
ていうかユッキーのドラムと相性良!!!
めっちゃソリッドじゃん何もうやだ。
てかユッキーまじありがとうマジのマジでありがとう!!!
100万回五体投地しても足りないんだけどどこに課金すればいいの

イントロで何が何だかめちゃくちゃになっていた所に

「痛みを覚えていく~」

死。

heavenlyの中でもStill Im With YouとCurelessとThe Rain Leaves a Scarが好きで
一生に1度でいいから死ぬまでに聴きたいと思っていた内の1曲が
演奏されました。

ギターのアルペジオとカッティングが超クールなんだ。
その下のベースのテツ節がたまらないんだ。
ドラムはシンプルで超冷静。裏拍の気持ちよさが永遠に続いてほしすぎる。
ユッキーのタイトで繊細なプレイと絶対合うと思ってたんだ。
堅実だけど表現豊かで多彩。
ありがとうユッキー、ありがとうラルクアンシエル、
ありがとうUNDERGROUND。
これを聴くために今までの全てがあったと思ってしまうくらい
待ってた。

ありがとうございます。

だめだ、ありがとうしか出てこん・・・

後から色々な意見を見てみると
「もっとアングラでもいいんだぞ!!!」
という熱い声も見るし、正直自分もそう思う。
ツアータイトルとhydeさんの「ニワカは来ない方がいい」って発言もあって
期待値が相当上がっていたのは確か。

そこまで言うならシングル入れるっても2,3曲なんだろうな?
夜想花ぐらいやってくれんとお話になりませんよ?

っていう位、「シングル少ないよ」という情報で夜想花まで飛躍するのがドエルことラルオタ。
MCでhydeさんが
「若いころは何も考えてなかった。愛って何?みたいな」
なんて言うから、まさかWhat is loveを・・・?
って身構えてしまう性なのです。
もはや深読みは業。

ファンそれぞれ聴きたい曲が違いすぎるんだ。
ガチでシングル無しのセトリをやったとしても
「いやその曲ではなくてだな・・・」
「待て待てあれを入れないのはどういうことだ」
となるのは目に見えてるし、それがラルクのすごい所でもあって。
しかも今回はコロナ明けの声出し解禁の初ライブ。
ここでミライやMY HEARTを入れる気持ちは分かる。

curelessで死んだ身としては
あれ以上の何かが来ていたら確実に灰になっていたと思うので
これはこれで何とか一命を取り留めたとも言えるメニューではある。
小学生の頃
「いつかラルクのライブに行きたい」
と思っていた自分が大人になって
本当にライブに行って聴きたかった曲が聴けた。
聴けずに死ねるかと半ば諦めながらも待ち続けて、あの頃からの執念が半分ほど成仏しました。

AllDeadも聴かねば死ねないモードになったので
4月の埼玉が当選しますように。

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