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頭の中を見てみたい。

私がラルクを聴きだしたのは1997年頃、るろうに剣心のアレの直前だったと思う。
思えば何かに「ハマる」というのはラルクが初めての事だった。
色々あってthe Fourth Avenue Cafeがテレビから流れることはなくなり、
「この先いったいどうしたらいいんだ」と困惑した。

何か月か経った頃、兄が「虹」を買ってきて私に聴かせてくれた。
「ラルク活動再開だって!」
嬉しそうにCDをセットして流れてきたのは美しいアルペジオ。
兄も私も息を殺して聴いた。
聴き終わったらまた初めから、何回も聴いた。

「やっぱり、ドラムは」
言いかけてやめた兄の気持ちを察するには私はまだ子供だった。
sakuraが良かった?という残酷な問いに、兄ははっきりとは答えなかった。
sakuraを好きなのと同じくらいL'Arc~en~Cielが大好きだったんだ。

バンドの復活にこのタイトルをつけたこと。
悲しく美しく希望を目指すこの曲を再起の曲に選んだこと。
かっこよかった。
だからこそ悲しかったんだ。

兄はそれから熱心にラルクを追う事はなくなった。
当時の思い出話をするといつも
「俺はラルクファンというよりsakuraのファンだったんだ」
と言うけれど、どの曲が一番好きだったか聞くと「虹」と即答する。
生粋のドエルじゃねえかよ・・・
「ユキヒロのサウンド感覚とリズムセンスがおもしろい。
 あれを乗り越えて、そんでこの人多分相当マニアックでしょ?
 ここまで大衆人気を得るってセンスがいいんだろうね。」
と大物評論家な顔して言ったのは首がもげるほど頷いた。
(ていうかもはやファンでは・・・?)

さほど音楽に詳しくない自分でも
「ドラムが変わると全然変わるんだなぁ」
という印象はあった。
だからどっちが悪いとか良いとかの話ではなくて、音作りがまるで違うんだから当たり前の話。
yukihiroが加入してからのラルクはポップで大胆でより多彩な表現が増えた。
かと思えば浸食みたいなダークで変拍子で「売れんの!?」みたいな曲もシングルで出してくる。
そして売れてるからすごい。(93万枚)
あー浸食聴きたいね今のサウンドで。

yukihiroさんの事は静かな人であまり「こういう人」というキャラが浮かばない印象だった。
a swell in the sun のクレジットを見るまでは。
ポップでキャッチ―な snow drop の後にこのインパクトは強烈で、
何が起こった・・・?とよくよく見るとyukihiroさんの作曲。
こーーーゆーーー人だったん!!??
どこをどう、何をどうしてこう、、すごいな???
よく分からん、分からないけど聞いてしまうのが a swell in the sun 。

それで問題はarkとray。
Cradleで「ん?」今までと全然違う音がする。
Larvaでいやちょっと待てと。
アルバム途中でインスト曲入れるとか中二病に刺さるからやめて!!
LarvaからのButterfly's sleepで鳥肌立った人全員友達。
L'heureとかどうなってんの?なにやってんの?
ループ的なベースにドラムを乗せて意味のない会話させるのやめて!!
フランス語は中二病に刺さると言っただろ!!!
かと思えばtrick。なんなんだ作詞までできんのかよ。
hydeさんにこれ歌わせたらかっこいいってよく気付いたねえらいぞ。


頭の中でこんなに色んな音流れてる人だったんだ。
こういう音楽聴いてきた人なんだ。
それでああいうドラムになるんだ。

衝撃だったよね・・・

色々な音があることを知って、それをどう組み合わせてもいいこと。
ていうかそういうジャンルがあること。
あなたに出会って知りましたyukihiro先生。。

アングラツアーのレポで
ユッキー!の声に無反応なユッキーに対してhydeさんが
「何考えてるのか頭の中見てみたい」
ってMCがあったみたいだけどほんとそれ。

過去曲に対しては色々思うだろうなあとは思っていたけど、
何かのインタビューで過去曲を演奏することについて
「やっぱり全然違う曲になっちゃうから、抵抗があったけど、20thで吹っ切れた」
みたいな事を言っていて、
そりゃそう思うよね・・・と申し訳なく感じた。
曲を大事に思うファンが沢山いて、その人たちを思うからこその発言だと思うから。
寡黙に淡々と行うリハ映像なんかを見てるともうね、涙がでる。
どれ程の覚悟で向き合ってるんだろ。想像を絶する。無理。

だけどほんとごめんなさい
過去曲のyukihiro解釈大好きマンなので
御馳走様です!!ありがとうございます!!!!

なんか取り留めもなくなっちゃったから、
acidのDVDでキレッキレのユッキー見て落ち着こ。
(飛べオラァ!!って言われたい)








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