うるさいなあ。
小さい頃から泣いて泣いて毎日泣いて、だけど諦めないのが自慢です。
今日は面談のため来てくれたTomaくんに
このコラムへの出演を依頼した。
就職活動で人が焦るなか、自分は別の道に行くのがいいのではないかという想いに駆られて大学を休学し1年間自分探しをする。
そんな中で見つけた「映像クリエイター」という仕事が彼にとって独立したいきっかけとなった。
彼の一家もクリエイターであり、兄ISETANなどでイベントもしていた有名なイラストレーターだ。
そんな兄にはいつも感化されていた。
小さい頃習っていたサッカーも兄がしていたからだった。しかし、入ったサッカー部は全員のレベルが驚くほど高い。
毎日泣いて、泣いて泣いた。365日中355日は泣いていた。けれど辞めたことはない。
「僕がまちがってるんだといつも思うようにしています」
どんなことを言われてもまず相手が正しいと思うようにあえてする。それが彼の思考だ。
言い返したり、否定したり、何かを伝えたり。
彼は言葉を使ってそれを表現するのが苦手だ。
1人窓際に座り、辺りを見渡せば見栄だけの学生たちが騒いでいる。
うるさいなぁ。
そう思ううち、
顔色や考えがわかるようになった。人を観察できる能力に目覚めたのだ。
彼は今も社会の喧騒にうるさいと感じることが多い。自分が伝えたいことは、周りから認められるために働くことではなく、周りの人への目覚めのため。
誰かの人生を誰かに届けたくて映像をしている
彼の世界が、社会の喧騒を消すほど賑やかになることを願ってやまない