咲オープンに参加してきた話。

10月31日に国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された咲-Saki-のクイズ大会に初めて参加してきました。感想を書くまでが咲オープン、らしいので今回はその感想をば。

大会のルールなどは説明しきれない部分もあるため気になった場合下記URLをご参照ください。

また、このような文章を書くのは初めて故、稚拙な部分は多々あると思います。ご了承ください。

対策

この咲オープンは今回で第3回を迎える企画です。もともと咲のアニメを見始めたのが2017年頃だったこともあり第2回開催当時はその大会自体を知ってすらいなかったのですが、だんだんと咲にはまり咲の登場キャラについて考察しているブログを読んでいるうちにその存在を知りました。

ただそこから4年が経ち、だんだんと咲シリーズへの熱が冷めていたころ、咲オープン公式開催のツイートがタイムラインに現れたのです。参加しようかな、と思ったものの家には咲本編の漫画しかなくスピンオフ、特に怜に関しては読んだことすらない状況。

ただ数年に一度の大会に参加するのももったいないと思い大会の2週間前ほどにエントリーし、読んでいなかった分のスピンオフも読み始めました。

新たに読み始めた怜はめきめき先生の絵が好きすぎてなんでこんないい作品読んでなかったんだと思ってしまうくらい素晴らしかった。小学生可愛い。この時点でもう、参加を決めて本当に良かったと思ってました。

そして目標をとにかく準決勝に進出すること、と定めそれから2週間は通学の時間を咲オープンの勉強に当てました。

試験

そして来る大会当日。

まず最初は近似値クイズ。問題は島根県大会終了時点の椋千尋の点数は?というもの。 

特に山を張っていたわけではなかったため近似値クイズは自信はなかったのですが、ここの場面は終了時の点数が椋木千尋の30符1翻で飛ばしたにしては点差が付きすぎているなと印象に残っていたため、30000点持ちスタートであることと合わせてその場で30000×4+15500×3=166500と概算。誤差は3000点で思っていたよりも抑えることができました。

その時に同時に行ったコース選択に関しては、できる限り実力よりも運が絡んで来るコースの方が予選を突破しやすいかな、なんて考えで決めました。もしかしたらこんなコースの決め方をしたせいで後々運に見放されることになったのかもしれない……。

そして次にペーパークイズ。聞いていた通りの高難度でとにかくペンが動かない。対策していたはずの問題も思い出せなかったり間違えたり、そもそもそんなこと覚えてないよと言いたくなるような問題だったり、前途多難でしたね。あとで自己採点をしてみた感じ、25/50くらいで平均点とほぼ変わらない感じで終えられて良かったです。

それが終わった後に参加コースの発表がありましたが、近似値の結果が良かったからか第一希望の[初心者]、第二希望の[選択]、第三希望の[阻止]がすべて通って一安心。

心安かれ恐るるなかれ汝死ぬる事あらじ

ペーパーテストが終わるとそのまま各個人が振り分けられた予選が始まります。

僕は第1局の[阻止]に参加したためすぐに出番が。席に向かいながら他の参加者の様子を見てからクイズをしたかったと始まる前から少し後悔をしていました。

[阻止]は1〇1×の早押しクイズで回答順を決めたのち、通過多答クイズをするというもの。初めの早押しクイズでは、噂に聞いていたボタンチェックを実際に経験し、これが伝説の…!と一人で興奮していました。しかしクイズが始まるともう緊張がマックスに。ボタンに添えた手がブルブル震えながらも、何とか2問目で抜けることができました。この正解でかなり気持ち的に楽になった気がします。

そして順番決めが終わり、多答クイズに。前述した通りスピンオフはあまり読み込めていなかったため本編や阿知賀編の問題にしようかな、と思っていました。が、解答の多い問題にゲームがあったため咲portableと全国編vitaをプレイしていたしいけるかな、と思いゲームを選びました。

出題された問題は唯一プレイしていなかった阿知賀portableの限界チャレンジについての問題……。何も考えられなくなり、とりあえずまつみくろと書きましたが不正解でした。加治木ゆみの槍槓チャレンジや江崎仁美の二盃口チャレンジなどはその難易度の高さを聞いたことがあったためしっかりと覚えられていればな、と答えを確認して思いました。

他の方の選んだ問題は答えられるものも多くあり、選択を間違えたなあなんて思いましたが、多分どれを選んでも阻止されていたかなとは思います。唯一被らないかな、と思ったのは栂美織くらい。

結局全員阻止または不正解で、阻止点で順位が決まりました。僕は阻止は出来ませんでしたが初めの早押しで早めに抜けられたこともあり6位。個人的にはかなりいいスタートになりました。

素人

そして次に僕が参加したのは、参加制限がある[初心者]のコース。3〇3×と押しやすいルールではありましたが、とにかく周りの押しが早い。特にみるみるさん3問連取で抜けるなどその速さに全くついていけず、クイズ素人の僕は前半は全くボタンを押すことが出来ませんでした。というか周りも初心者であるはずなのに押しの早さが全然違っていたのはセンスの差、なんでしょうか。

人が減ってからはそれなりにボタンがつくになり、×もつくことなく2問を取り(問題も答えも覚えていない……)、そして清水谷竜華が園城寺怜に教えた料理についてのこと(意訳)、という問題で猫の手、と回答ができなんとか5位で突破。

[阻止]の順番決めの時もそうですが、最近読み始めたばかりの怜の問題の方が答えられていた気がします。記憶が新鮮なんでしょうね。

鶍の嘴

そして最後に参加した予選は[選択]でした。このコースは咲に登場したキャラを模した能力を選び、その能力によって正解時の点数が決まるというもの。12点取ったら勝ち抜けなのですが、僕がこのコースを選んだ理由は運が良ければ2〇で勝ち抜けることができたからでした。

1度の正解で6点を獲得できるキャラは姉帯豊音、上重漫、稲村杏果の三人がいましたが、漫ちゃんの能力は、7,8,9の付く問題数の問題が6点、それ以外は2点というもので、席につく前には漫ちゃんを選ぶ気満々でいました。

そのキャラ選択は近似値クイズの結果で順番が決まります。ただ問題がとにかく難しかった。問題の問題は愛宕家のテレビの大きさは何型か、というもの。

そもそも常識が欠如している僕は型、という単位の意味することが何も分からず適当に答えた結果かなり選択が後の方になってしまいました。

その結果、狙っていた漫ちゃんがぱらでぃそさんに取られてしまうことに……。一応上重漫を選ぶことができる枠はもうひと枠あったものの、狙う問題が被る能力の性質上避けることにして稲村杏果を選びました。

稲村杏果の能力は、作問者二人の内、ryoさんの問題だと6点、やっさんの問題だと0点というかなりの博打能力となっていました。ただ僕は内心、まあ運が悪くても4,5回答えれば抜けられるかな、なんて選んだときは考えていました。

このとき、どうせ前半答えられないし南浦さんにしようかなとも思ったのですが、2問で抜けられる可能性があるという甘言に惹かれ杏果を選んでしまいました。今思うと南浦さん選んでおけば、って感じですが。

そして始まった早押し。やはり序盤は強い人たちが早いタイミングで押してしまうためなかなか押すことができない展開になりました。それにクイズも初心者の時のものとは比べ物にならないくらいに難しい。

上重漫をえらんだぱらでぃそさんや僕と同じく稲村杏果を選んだせみおとさんが能力を上手く利用して6点を取り勝ち抜けていくのを見て、すごいなあなんて思っていました。

そんな僕がようやくボタンが押せるようになってきたのが全40問のうち17,8問目くらい。ボタンがつき、ようやく初正解をつかむも、1/2を外し点数が入らない。2回目の正解も点数が入らない。さすがにそろそろ、と思った3回目、4回目も全然点が入らない

点が入らない焦りもあり1度誤答をしてしまうとその問題が求めていたryoさん問題だったりと、とにかく運に見離れていて、途中からは正解してもどうせ点数入らないんでしょ、なんて思ってました。

そして点数が0のまま最終問を迎え、その問題も正解したもののやっさん問題という不運。結局6,7問答えながらも1点も獲得できないまま終わってしまいました。どうにも噛み合わなかったのは日頃の行いかなあ……。

正直自分で押した問題以外は答えのわからない問題も多かったため、本当にryoさんの問題とは相性が悪かったのかもしれません。そんなオカルトありえません、と言いたいところだがこれは和でもオカルトだと認めるレベルかもしれない。

これで準決勝に進めなければ稲村杏果さんの事を嫌いになってしまうところでしたが、無事全体14位で準決勝に進出。とりあえず事前に掲げていた目標は達成することが出来ました。

剛敵

準決勝は18人が6人に絞られます。2つのコースがありましたが、片方のコースに予選の上位が集まっていたため、僕はもう片方のコースを選びました。

選ばなかった方のコースは所謂7〇3×。さすがに7問も正解するのは僕には厳しかったと思います。

そして僕が選んだのはマンオブ風通過クイズと呼ばれているらしいルールでした。簡単に説明すると、回答者は2問正解したら通過席に移動し、そこで正解すれば勝ち抜け。通過席で誤答するか他の誰かが通過席に移動してきたらまた正解数が0に戻る、というルールです。

最低3回正解で勝ちぬけ出来るため、ワンチャンないかななんて思っていましたが、予選とはレベルが全く違いました。

問題文を全部聞いても答えがわからないような問題も、問題文の途中で押して正答する強者たち。

そんな状況にめげながらも3人が抜ける前にどうにか2問正解し通過席へ。

通過席で迎えた最初の問題はさっぱりで、終わったかなと思いましたが誰も答えられずに望みを繋ぎ迎えた2問目。問題は咲日和での加治木ゆみと蒲原智美の試験勉強の場面からで、二人の関係は持ちつ持たれつというよりも何かという問題。

答えが持ちつ、持たれつ×nの形になることは分かっていたのですが確証が持てずに問題文中では押せず。ただ他の人たちもボタンを押していなかったため勝負に出ようということでボタンを押しました。n=4で勝負したものの、答えはn=3の持ちつ、持たれつ持たれつ持たれつ。

間違えた時はあまり感じなかったものの、あと1回持たれなければ決勝行けてたのかと思うととても悔しいですね。

その後はKWSKさんが華麗に勝ちぬけを決め、準決勝が終了。と同時に僕の敗退が決まりました。

王者

負けても楽しめるのが咲オープンのいいところ。準決勝を突破した6人による決勝戦が始まりました。

10問を取れば優勝、誤答によるペナルティはその問題の間解答権を失う、と難易度が高いだけあって誤答に優しい設計でした。

初めはボード問題。その問題の難易度は準決勝までの問題のそれを大きく超えていました。まさに神域。日本に決勝戦の問題を全問答えられる人はいないでしょう。

さすがの決勝参加者の方々も正解できる問題は少なく、差があまりつかないまま早押し問題へと突入していきました。

早押し問題に入ると、参加者の方々も段々と温まってきて上位争いが横一線の熾烈なものに。

個人的には決勝戦で自分が張っていた問題が数問あり勝手に嬉しくなったりしてましたね。ただ張っていた問題以外は思い出す、出さないなんてレベルじゃないような難易度の問題ばかりで、それを答えていた方々の凄さに圧倒されました。

最終問まで勝敗がもつれ、見ていて非常に楽しい展開でしたが、最終的にはS・Sさんとminamosakanaさんが同点で終了。準決勝の順位でS・Sさんが優勝となりました。おめでとうございます!!!

花の下の半日の客

今回、クイズの対策をするために咲を読んで、改めてこの作品は面白いなと感じましたね。能力の元ネタだったり、それぞれの学校の特徴だったりと様々な知識を内包しているんだな、とクイズを聞きながら思ったりもしました。

クイズ面では、クイズ慣れしていなかったのもあり押し引きの判断が微妙だったのが少し心残り。1日トータルで1✕しか貰わなかったしもう少し攻めても良かったかなあと思っています。まあ次回への課題。

そして僕自身オフ会のようなものは初めて参加したのですが、好きなものを同じくした人だけで集まって何かをするというその空間がなんだか物凄く尊い物に思えました。

これが花の下の半日の客、月の前の一夜の友というやつか。

改めて開催をしてくださった方々、並びに参加者の方々、本当にありがとうございました。

次回があれば、目指せ決勝ってことで是非リベンジしたいです。

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