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出荷団体を設立した経緯@おいけファームの活動

草刈り投稿が続いたので、今回は私が農業を始めたきっかけをざっくりと書いてみます。

DMO設立準備の仕事をしていた頃

DMO登録申請(現在の紀の川フルーツ観光局)を終え、和歌山県紀の川市の(猫の駅長で有名な)貴志駅前に紀の川市の施設が新築され、そこに事務所を置いた2018年夏頃でした。
DMOのKPIの中の一つでもある新規体験農家数を増やすという目的達成のため、インバウンド向けのフルーツ体験の提供をしてくれる農家さんを探したり、それらのビジネスに興味がありそうな人に声かけしていました。イチゴ、はっさく、キウイ、桃、いちじく、そして、柿の農家さんを重点的に。

今思えば、そのときは叔父の柿農園はノーマークだったなー

秋頃、商工会が主催のインバウンドセミナーがあり、これまでわりと好感触で私の話を聞いてくれていた方々に「一緒に参加しませんか?」と誘ってみました。セミナー後には参加者5~6名でなんか挑戦してみたいねという話題で盛り上がった。

その盛り上がった中に現在のおいけファームメンバー4名がいたかな。メンバーとのそれぞれの出会いもまた書きますね。

一番やりたかったのがいいちじく収穫体験

実際、農家さんは畑やハウスにたくさんの人が出入りするということに対して、良いイメージを持ってもらうことは結構ハードルが高かった。
そんなとき、果樹農家の林さん(現在のおいけファームメンバーである)に「野菜収穫だったら体験の提供できるんちゃいます?」「私でも(畑)できる?」「出来ますよ。」という流れで。

あの時、林さんはわりと軽くできると言ってたことを覚えている。こんなに大変とは聞いてなかったはず。まぁ、今は、この大変さを楽しんでる自分がいますが。
逆に、林さんは農家の常識が他のメンバーには通じないということを思い知らされるんですが。

ちょうど耕作放棄になってしまったところ使ってくれないかという話があるということで、そこを使わせていただく了承を得て、トントンと農園の話は進んでいった。

まずは野菜づくりから挑戦となった。

体験農家のはずだった?!

当初、私はとりあえずイベント企画運営の勉強にもなるだろうというくらいの気持ちで、それらを具体化するために定期的なミーティングがスタートさせました。

そこで何度も回を重ねるうちに

・あちこちに果樹農園がある
・開発されていない風景が残っている

という地域資源を知った反面

・耕作放棄地で害獣被害や景観劣化の問題
・公共交通機関利用者の減少による赤字問題や沿線存続困難な問題など

といった地域課題に私たちは目を向け始めることとなった。

そして、せっかく我々の時間をかけてやるからには、それらの地域資源を若い世代に知ってもらい、地域課題を解決できるようなイベントを楽しんでやっていきたいというところに全員の考えが至った。

それと並行に、周りを気にせず話せるような、どっか集まれるとこないかなぁ?ということから、大池遊園駅前の使っていない建物をセルフリノベーションして私たちの拠点とすることも決まっていった。木工作家の樫尾さんがメンバーとして交ざってくれるようになったのはこのくらいの時期だったかなぁ。
現在はフルーツと野菜の直売所【おいけのまど】として地域交流の場となっています。これについてはまた詳しく書いていきますね。

約10aすべて黒枝豆になった

とにかく「電車で来てくいただく」には

いっそのこと

ビール飲めるイベントにしよう!
枝豆収穫なんて良いねー♪
ちょうど桃の収穫時期だからいいね!
フルーツのまちも散策してもらおう!
枝豆や桃も使ってピザづくり体験もしちゃおう☆

ということで

第1回目はビールサーバーを借りて
黒枝豆食べ放題とピザづくり体験に決まりました。

となれば、枝豆をつくらなければいけません。

品種は黒枝豆「たんくろう」。耕してマルチ貼るところは林さん一家にお願いし、私たちは種まきから始めました。

黒枝豆は、雨と日光を吸収し、ちゃんと育っていってくれた。
育っていく1反の黒枝豆をみて、この量はさすがに出荷もしないといけない気配。もちろん私一人ではできない、ヤバい、人手も要りそうだ。

直売所だけでは売り切るのは、無理そうな感じもあり、あわてて、出荷団体【おいけファーム】を立ち上げ、地元の産直市場「ファーマーズマーケットめっけもん」や京阪神のスーパー「阪急オアシス」などに出荷する手配を整え、気がつけば出荷農家となった。

何はともあれ、2019年5月に「おいけファーム」を設立、無事(だったかどうかは定かではないですが)スタートしました。

そんな経緯で私はいきなり農業を始めたのですが。

なんせ素人です。

現在も畑では悪戦苦闘の日々が続いています(*^^*)

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