白雪姫に憧れてても幸せにはなれない
「おっきくなったら プリンセスになりたい!!」
可憐で華奢で美しい白雪姫と、優しくて献身的なシンデレラ。
幼少期に彼女たちをビデオで見てその美しい姿に憧れを持ちました。
映画の中で、白雪姫は小人たちに、シンデレラは動物のお友達たちに自分の夢を語ります。
彼女の夢とは、「王子様と幸せな結婚すること」です。
しかし、彼女たちには共通する問題が二つあります。
白雪姫とシンデレラの問題点
1、『幸せ=結婚』であること
もちろん結婚は素敵で幸せになる一つの手段ですが、彼女たちは「結婚」を人生のゴールとしています。
白雪姫やシンデレラは、美しい容姿と心、そして運があったから結婚という夢が叶いました。
しかし、彼女たちに王子様が現れなかったら? 出会えたしても王子に愛されなかったら?
自分を愛してくれる王子様が現れなかったら彼女たちは幸せにはなれません。
2、他人に幸せにしてもらう
もし王子様との結婚が叶ったとしても、幸せになれるとは限りません。
なぜなら、白雪姫とシンデレラの目指す幸せは他人よがりだからです。
ラッキーなことに彼女たちは結婚で幸せになれましたが、実際にそのような幸せを保ち続けるには我慢が必要になる可能性があります。
例えば、王子様は彼女たちの美しさに惚れたため、見放されないためにその美しさを保たなければなりません。
また、二人とも家事以外のことは何もできず経済的に自立する術がないので、王子に尽くしつずけるしかありません。
これは本当に幸せと呼べるのでしょうか?
ファンタジーの世界にこのようないちゃもんをつけることはナンセンスかもしれません。
しかし、私は幼少期の私やこう問題提起したいです。
素敵な王子様との結婚だけを夢見るプリンセスになることは、本当に幸せなことなのか。
現実世界でも...
『女の子にとっての幸せは結婚』 『女の子は男性に養ってもらうもの』
このような風潮がプリンセスの世界だけでなく、現実社会にもある気がします。
学生である私はまだ言われたことがないですが、20代後半になると家族や友人から結婚を急かされるという話をよく聞きます。
また、周りの大人に
「女の子は結婚するんだから、そんなに頑張らなくでもいいんだよ」
こう言われたことがあります。
生活に必要な経済力は男性に頼ればいい、と。
このようなアドバイスは善意によるものなのでしょうが、無意識に女性へ『幸せの形』を押し付けています。
目指すべきプリンセス
自分が幸せになるためには、目指すべきことが結婚以外にもある。
自分が幸せになるためには自分でどうにかしなければならない。
近年のディズニー映画ではそれを体現しているプリンセスたちがいます。
「自分のレストランを開く!」という夢をもち、努力し続けるティアナ。
「プリンセスらしく振る舞え」という言葉に反抗し、自分の「好き」を貫くメリダ。
結婚はせず、自分が幸せになれる生き方を選択をするエルサ。
彼女たちは、男性に幸せにしてもらうことを求めていません。
もちろん結婚は幸せなものなのでしょうが、
自らの力で幸せを掴むティアナ、メリダ、エルサたちの方が、19歳になった今の私には美しく見えます。
だから、私は幸せにしてくれる誰かを待つのではなく、自分で自分を幸せにしたいです。
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