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2021年7月4日

2021年7月4日。
わたしにとって、1年5ヶ月振り(2020年2月振り)の本番かつ、宝塚歌劇団最推しの華優希さんの退団日だった。
ある程度予測はついたが、わたしの中で一つの時代(というには大袈裟だが)が終わってしまった、と自然と感じたので、きちんと記録に残しておこうと思う。
ひとつ言いたいのは、今もし仮にわたしが死んだなら、棺桶には宝塚GRAPH2021年7月号と歌劇2021年6月号(いずれも華優希・瀬戸かずや退団特集)と部屋にある2L版の舞台写真全部(アルバムに入れてるのも飾ってるのも)と今まで吹いた譜面(できたら全部、無理なら高校と大学の引退定演と春コンの譜面全部)とベッドにいる小さい頃から一緒に寝てるぬいぐるみ全部は少なくとも入れて欲しい。

あと、こんなこと↑書くレベルで華優希さんのファンでれいはな好き、あきらさんもれいちゃんもまどちゃんも好き、という立場の人間がはなちゃんの退団にあたって感じたことをネットの海に漂わせておこうとしている文章なので、その点はどうかご承知おき願いたい。ご贔屓の退団を、宝塚にどハマりするきっかけとなったいちばんの推しコンビの解散を、宝塚にハマってから初めてのトップ娘役単独退団を、今はまだ寂しがらせていただきたい。(…寂しがって何が悪い←)
今回の花組トップ娘役の人事に対する感じ方は、人によってほんとに全然違うというのを未だに日々感じるし、宝塚歌劇団の生徒さんがいつも幸せでありますように、というのがわたしの一番の想いであることだけは最初に申し上げておく。(変に行間を読まないでいただけるとありがたいしこの文章には行間なんてものは存在しない。書いてあることがすべて。)
ここまで読んでいただいて、考え方・感じ方がわたしと合わないと思った方はここで引き返していただけると幸いです。
それではどうぞ。

1年5ヶ月振りの演奏会

いやこれがな…それはもうはっちゃめちゃに楽しかった。無観客配信ではあったが、ホールで吹くの、合奏するの、楽しい!!生きてる!!!
運営陣が所属していた大学の吹奏楽部の吹奏楽連盟繋がりの同期と先輩が中心で、運営陣の知り合いが出演者の大多数だったので、出演者(とお手伝いさん)の半分以上が元々知ってる方だった。コロナ禍前までは頻繁に共演していた方から(出演している演奏会を見に行ってはいたが)一緒に演奏するのは数年振りの同じ大学の同期から(Timp.聴いた瞬間一緒に演奏できてることに感動した…‼︎)会うのが何年振りか分からない方まで様々だったが、懐かしい方々が多く、それだけで嬉しかった。
サックスのパートリーダーもそんなひとりで、一緒に吹くのがいつ振りなのか少し考えないと出てこないくらい久しぶりに再会した他大の同期だった。(ちなみに、最後に共演したのを正確に覚えてくれていたのは彼女のほうだった←)
バリサクはふたりだったが、もうひとりは3代くらい下のめちゃうまの子。この子も最後に一緒に吹いたのは数年前。相変わらずの音色と安定感で、もうずっと頼りにしていたし乗っからせてもらっていた。

惜しむらくはもうちょっと練習出られたら良かったな(緊急事態宣言中は万全の感染症対策の中行われる合奏をリモートで見学させてもらっていた)ってのともうちょっと譜面を吹き込む時間があれば良かったなってのがある。緊急事態宣言が出るとカラオケが閉まるので全然自主練が出来ず、付け焼き刃的な練習の仕方になってしまった。(パーリーさんよ、相談?乗ってくれてありがとう…)あとご時世的に無理だが打ち上げも出来たら良かった。久しぶりの方々にお久しぶりです〜って言いまくってたら終わってしまった。コンセプトが独特の演奏会で楽しめるか不安もあったが、結果的には1回こっきりの演奏会になってしまうのが惜しいくらいには楽しめた。頭の良いオタクは最強。
そろそろ結婚したり子どもが生まれたりするような年齢に差し掛かり、懐かしい面々で集まって演奏できる機会もどんどん減っていっているのもあり、今回の演奏会はそういった面でもとても貴重な機会だった。

余談だが、会う人会う人に宝塚のハマり具合について言及された。Twitter(鍵アカの本アカ)からも滲み出てるらしい。てへぺろ。

宝塚歌劇団花組大千穐楽

前述の演奏会で打ち上げが無かったこともあり、千穐楽の配信をちょうどサヨナラショーが始まるタイミングから観ることができた。前日まで配信を買うか悩んでいたが、買っていて本当に良かった。
花詩集で手拍子が聞こえ、はなちゃんの目がうるうるしているのを見た時点で泣きそうになったが、電車を待っていたので耐えた。その後、あきらさんの登場時の笑顔、おでこコツン、風の誓い全部、が特に泣きそうだった。
はなちゃんはれいちゃんの隣での笑顔がとびきりいっちばん可愛いと思うし、れいちゃんがはなちゃんのことを見つめるお顔が好き、というのは前々から思っているのだが、サヨナラショーで改めて思った。なんでこんなに素敵なコンビが今日で解散なんやろう。
れいちゃんの方をずっと見つめながら(はなちゃんらしいなと思った笑)、「柚香さんと同じ時代に生まれられて良かったです」(意訳)とはなちゃんが仰った時、「それわたしもです!!!!れい華に出会わなければわたしはこんなに宝塚ハマってませんよ!!!!」とまっっっじで思った。
「より深まった絆」「私の自慢のお嫁さん」といったれいちゃんの発言に始まり、幕前でもどかしい時間を過ごし、最後にふたりで投げキッスして去ってゆくれいちゃんとはなちゃんよ…今までどれほど濃い時間を過ごしてきたのか。最後まで尊さをありがとう。有観客で千穐楽を迎えられて、ほんとうに良かった。

幕前に「この空間を共有したい人」と言ってはなちゃんを呼ぶれいちゃん、ムラでのデュエダン終わりの0番ご挨拶もきっとそう思ってはなちゃんを真ん中に呼び寄せたんやろうな、と最後の最後にストンと納得した。

配信が終わって余韻に浸っていたら、降りないといけない駅で危うく降り損ねるところだった。

はなちゃん、幕の中でれいちゃんに言いたいことぜんぶ伝えられたかな。

帰宅後スカステをつけたらちょうど初演はいからさんをやっていて、片付けたりご飯を食べたりしながらついうっかり最後まで観てしまった。

千穐楽翌日以降

千穐楽翌日の月曜。
これは燃え尽き症候群なのか。わたしの中でひとつ、時代(というには大袈裟だが)が終わった、としんみり感じた。

れい華にいっぱい夢を見させてもらってときめいていたが、れい華体制の花組が終わって夢から醒めて、1年5ヶ月振りの本番を経て、現実に戻ってきた。と自然と思った。部屋に飾っているれい華の写真をぼーっと見ながら、「何をしてたんやろう…」とふと冷静になった。憑き物が落ちたような感覚。
午前中は前日からのアドレナリンでなんとか動いていたようで、アドレナリンが切れてからはめちゃくちゃしんどかった。仕事中はとんでもないやらかしをしそうだったのでめちゃくちゃ気を付けていたが、帰り道でスイッチが切れてしまい、道路を歩きながら寝そうになるわ、ドライヤーのスイッチに指を挟んで怪我をするわ(最初何が起きたか分からんかった…)で散々だった。

あと、元々絶対音感持ちなのだが、しばらく合奏に出ていなかったことで音感が自覚なく衰えていたのを実感した…こわ…本番翌日のこの日、(上手く表現できずもどかしいが)音のイメージがクリアになった(元の感覚くらいに戻った)感覚があったのがめちゃくちゃびっくりした。演奏する側でないと自分の音感は衰えていく、ということを初めて知った。そして衰えている自覚がなかったのが怖すぎる。
管楽器はどうしてもひとりで吹いていると音程がズレていくところを、合奏で周りを聞きながら合わせていってたんやろな…実家にいる時は遊びでピアノ弾いたりしてたから受験勉強中も衰えなかったんやろな…
とてもぞわぞわとおそろしいと思ったので、記録に残しておく。

千穐楽翌々日。
花組の…次の大劇場公演の先行画像が……もう出た……orz
怖いもの見たさで見てみて、前日の自分の比較的穏やかな心境はただの防衛機制だったことを思い知った。はなちゃん、もう花組におらんねんな、というのが実感となって襲ってきた。現時点では、はなちゃんの退団もれい華の解散もそれはもう悲しいし寂しい。
れいちゃんもまどちゃんも個々では好きなジェンヌさんだし、あらすじを読む限り絶対面白い演目だし、(全ツは流石に勇気が無いししばらくキャトルに行くのも勇気が要りそうだが)しばらく花組は観たくないし観ない、とは決して言えないくらいには花組と組子さんを知ってしまったし好きになってしまったしこれからも応援したい、という気持ちだけはある。今はどうしてもれい華解散の寂しさが自分の中であまりにも大きいが、7/4まで全力ではなちゃんに向き合い濃い時間を過ごしはなちゃんの良さを引き出してこちらへ見せてくれたれいちゃんが、まどちゃんとどんな世界を築くのか、れいまどがどんな世界をみせてくれるのか、興味自体はある。なんてったってトップ娘役単独退団を経験するのは、わたしははなちゃんが初めてなのだ。
ただし、今はただ自分の感じている寂しさを無碍にしたくない。暫くれい華の余韻ともう暫くは観られない寂しさに浸りつつ、まだ各所から少しは出るであろうはなちゃんがジェンヌさんだった日々の記録を追い求めつつ(ずっと迷っていたが昨年のレビュー本と2020年4月号のグラフはやっぱり買っておこうと思う、れい華あきら体制の花組はずっと忘れない)、アウグストゥスの円盤で爆泣きしつつ(華詩集を観た際、アウグストゥスではなちゃん退団へのやり切れない気持ちを昇華していたことを思い知った)、部屋に飾ったれい華の写真をぼーっと眺めつつ、ゆっくりゆっくり少しずつ、次の花組大劇場公演のチケット発売の頃には、はなちゃん退団とれい華の解散を受け入れられていたら良いなぁと思う。

タカニュで、千穐楽の様子が放送された。放送されてる曜日だいたい全部録画した←
はいからさんのムラ楽で泣きながらの素晴らしい挨拶や、4/25に仏のような挨拶をしてファンに尊厳者と言わしめたれいちゃんが、「せとぅさんのかっこ良いところ(うろ覚え)3箇条!」なんて直前まで言ってたれいちゃんが、はなちゃんに言及する際「え〜」と言い淀んだり(←このこと自体が珍しいなと配信を観ながら思っていた)、どんどんことばを失っていくのが、タカニュでダイジェストでみると如実に分かる。当日の配信はスマホで観ていたので分からなかったが、れいちゃんもちょいちょい泣きそう。あと、何回観ても、Cool Beastデュエダン終わりの🤜🤛(←配信でオンタイムで観られなかったのでスカステ様々である…!)と、「私の自慢のお嫁さん」発言と、退団ブーケに隠れちゃうはなちゃんが、良さしかない。(語彙力)

あとひとつ、ドリタイのれいちゃん、娘役さんとどう向き合うか、みたいな話題の時、どうみてもはなちゃんのこと考えながら話してましたよね…!?あの笑顔がたまらんのよ…(死)

最後に

ハマってから1年も経たずに、一番だいすきなれい華あきら体制の花組が終わってしまった。期間が短かったこともあり、4作品中3作品みられたのはまだ良かったのだろうか。いやしかしわたしの観られたれい華ははなちゃんが退団を決意した後で、れいちゃんはそれをずっと知ってた、という関係の中のれい華なのよな……寂しいんですけど!!

れい華からしか得られない心の栄養は絶対にあるし、それがわたしの中で大きかったが為に、いざ喪った時の喪失感も大きい。願わくばれい華とれいまどが全然違う世界線、世界観であらんことを(こんなこと書くの失礼極まりないしれいちゃんなら大丈夫やろ、とも思う)。

育ってきた家庭環境や自分の元々の性格やその他諸々で、あまり他人に過度に期待しないようにして自分を守るクセがついてしまっている。そんなわたしの感情が今現在振り回されがちなのが宝塚に関することだったりする。
ただ、いい加減振り回されるのに疲れてきた。笑 疲れてきたのと気を紛らわすために仕事に集中しようとしている自分もいる。(また、本番が楽しかったのもあり、人数が足りていない別の本番に誘われてホイホイ乗ることにした。)そこまで含めてなんか恋愛っぽいし失恋っぽい。笑

最近、ふたりが出会い、なんやかんやあった末に最終的には違う未来を歩んでいく系のもの(これとか)を全てれい華に当てはめる、という所業をやりがちで自滅しがちである。少しずつ減らしていくべきとは思う。思っているだけで行動は伴っていないが。

宝塚歌劇団花組に「れい華」というコンビがいたことを、れい華からたくさんの夢と希望とときめきと尊さをもらったことを、わたしは一生忘れない。同じ時代に生きられて、知ることができて、本当に良かった。

いつかれい華でハウルをやってくれる日を夢見て。
れい華、永遠なれ。
はなちゃんのこれからに、幸多かれ。

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