サクラコサン 第2話

大好きなおじいちゃんが亡くなってから桜子さんは悲しくて寂しくて毎日泣いていましたが、49日が過ぎ 一周忌が過ぎ…だんだんとそよ風のようにおじいちゃんのことを感じとることができるようになりました。おじいちゃんを思い出すということはありませんでした。何故ならいつもおじいちゃんと一緒にいる感覚になっていたからです。
桜子さんが15歳の時、桜子さんは同級生の男の子に恋をしました。その男の子は 雰囲気がおじいちゃんにとても似ていたからです。
でもずっと片思いでいました。ただ遠くから眺めているだけで満足だったからです。
ついに卒業式がやって来てしまいました。
男の子は皆の前で素晴らしい答辞を読みました。桜子さんは感動で涙が溢れハンカチを二枚も使いました。 皆が校庭に集まりいよいよお別れの時 偶然にもその男の子は桜子さんの隣に立っていました。
桜子さんの心臓はものすごくドキドキし始めました。そしていきなり背中をドンと押され、気がついたらその男の子の腕の中に倒れて気を失っていました。

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