第3話 少女の生い立ち
第3話 少女の生い立ち
少女の生い立ちをお話しする前に 是非とも知っておいてもらいたいことがあります。
この円すい型の塔のまわりには3つの惑星があります。
オレンジ色の惑星、水色の惑星、緑色の惑星の3つです。
オレンジ色の惑星には魔女たちが住み、水色の惑星には天使たちが住み、緑色の惑星には様々な妖精や眼には見えない生き物たちが住んでいます。
そしてこの3つの惑星の見守り役をしているのがこの塔なのです。
少女はどうしてこの塔にいるのか?
実は初めからいたわけではありません。
この3つの惑星の中で唯一人間の子供はこの少女だけです。
初めはオレンジ色の惑星の魔女学校に連れてこられたのです。
誰が連れて来たのかと言うと、それがこの惑星の中の唯一の男性であり長老であった光の旅人と言われる人でした。
彼は、少女がまだ幼児の時に 何処からか 連れて来たのです。
出生の秘密はこの長老が知っていたはずです。
しかしこの長老は、なんと無責任なことに後のことは全て少女に任せてこの塔から去ってしまったのです。
次回は、少女がまだ幼い頃、魔女の星で修行をしていた頃のことをお話しします。
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