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freedom

5年ほど前から毎年この夏の終りにアーティストのMINMI主催のfreedomに行っていた。
レゲエアーティストはもちろん、加藤ミリヤ、AI、西野カナ、10-feet,、サンボマスター、さらには藤井フミヤ、さだまさし、玉置浩二(青田典子)まで普段聴かないジャンルまで青空のもと音楽を楽しんでいた。

そう、freedomのサブダイトルは青空なのだ。

突き抜ける青空と秋を感じさせないほどのエネルギーに満ちた太陽、終盤に向かうにつれ、さっきまで天高く昇っていた太陽は傾き、ステージとは反対の方向から私たちを温かく見守ってくれる。次第に空は暗くなり最高のフィナーレを花火とともに飾るのが、このfreedomである。

しかし、あれは確か2013年のfreedom
天気予報は雷雨。
警報が出るほどであった。
朝から雨がポツポツと降ったり止んだり。夏の終わりも感じない空の暗さと肌寒さ。雨天決行だが、野外フェスでの雷事故もあったため、開催の検討がされる。会場に向かうバスの中、ツイッターで様子を見てみても各アーティストからは

開催はしたいけれど、安全第一
みんなで願おう

こんな感じのことしか流れない。会場に着くと雨足は強まりいよいよ土砂降り。一旦、バスの中での待機が伝えれる。
もしかしたら・・・不安に車内が包み込まれる。

しかし、少しずつ雨も小降りになり、空が明るくなってきた。
バスから降り、列に並ぶ。
開演時間を早めることになった。
中に入り、席を確保。まだ準備が完璧ではなかったのだろう。MINMIが出てきて今回の天候により開演を早めたことを告げ、即興でアカペラを披露した。準備が整うまで。

「freedomを野外でやるようになって、ずっと青空の元で開催できていた。私たちはそれをもしかしたら当たり前のように思っていたのかもしれない。でも、それは違う。青空のもとでできたこと、今日も少しずつ晴れ間が出てきていること、空と海と音楽をこの場所で開催できることを感謝しよう。」
うろ覚えでけどそんなことを言っていた。
そして、その日の雷警報は解除されることなく、しかし無事に最後まで最後の花火まで見ることができた。
途中、雨も降ったしゴロゴロと雷の音もした。若旦那が必死に注意を払ってくれていた。
日焼けはしなかったけれど、心が熱く燃え上がったfreedomだった。

今日、freedom宮崎。
台風が近づいていて開催が危うい。

やっぱり安全が第一だけれど、開催はしてほしい。
あの不思議なパワフルな力で吹っ飛ばしてほしい。

ただただ、願うのみ・・。


freedom aozora 淡路島