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最近やっと気づけたこと〜怒らない子育て〜

私は怒らない母親になりたかった。
でもそんなの無理だった。
なぜ、私が怒らない母親になりたかったのか。

それは芸人の“みやぞん”さんのように
まっすぐで心根のあたたかい人に育ってほしかったから。
その“みやぞん”さんは、お母様に怒られたことがないと言っていた。

一人目の子育てでは、子供に怒ったことはなかった。愛情をたくさんたくさんかけて育ててきた。
このままの感じで子育てをしていきたい、していこう。そう思っていた。

それが崩れた。上の子が1歳を過ぎて下の子が産まれた。まだ赤ちゃんに毛が生えたくらいの子と、産まれたての子を同時にみていくのは、私には大変だった。下の子の授乳中に、上の子が私によじ登ってくる。下の子の上に落ちてでもしたら、命の保証はない。『ママ〜、抱っこ〜』何を言っても聞かない。下の子の命を守らなければという気持ちも相まって

ついに私は上の子を怒ってしまった。

初めてわが子を怒ってしまったのだ。

上の子はもちろん、驚いたし怖かったろうし
大泣きをした。

あの時の情景は今でも覚えている。

私だってどうしたら良いかわかんなかったんだもん。

ママにくっつきたかったんだよね、
さみしかったんだよね、
入院中からずっと我慢して頑張ってきてくれたんだもんね。

一番は、ママに甘えたくて素直に甘えに行ったのに
怒られて断られて、悲しかったの涙だったんだと思う。

それから私は子供のことを怒る母親になった。

最近、ふと気づいたことがある。やっと気づけた。

“みやぞん”さんは“みやぞん”さんだから“みやぞん”さんなのであって、
他の人がなろうと思ってなれるものではない。

そして同様に、私の子供たちも私の子供たちであって他の誰でもない。

怒る、怒らないが
良い、悪い、ではない。

たとえ怒ろうが怒らなかろうが
どれだけ愛情を持って
その愛情を伝えられるかどうかが大事なんだと。

そして、私が怒らない子育てをしたかったであろう
一番の理由は
私が怒られないで育ちたかったから。

私の親(特に父)は厳しかった。

最近、35年以上悩み、抱えてきた想いを話した。
(これはまた別の機会に話そうと思う)

父と私の間に凍ってた壁は、雪溶けのごとく溶けていった。

そこで気づいたことは
怒られて育ったとしても、
心からの愛情というものは
ちゃんと伝わるし、それがあれば
あたたかでまっすぐ育つことはできる。

私も人間だから、怒りたいときは
怒る。

それでいい。自分の感情は無理をして蓋をして、無かったことにしない。

ただ、怒っても愛情だけは常に込める。



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