ホラガイとオニヒトデの関係がBLだと思う

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※BLじゃなくてもいいぞ(雑食並感)

ホラガイ

 Charonia toritonis
 肉食の大型巻き貝。
 ラッパにされがち。英名も「トリトンのトランペット」。
 オニヒトデの天敵と言われるが、実はヒトデ、ウニ、ナマコなどの棘皮動物を好んで食べるので、別にオニヒトデだけを食べるわけではない。
 マイペースかつスローペースなので、人間が期待するほど駆除に実用性があるわけではないが、生態系の一環であることには間違いない。
 実は瞳がつぶらでかわいい。
 でかいカタツムリっぽいのでのんびり生きていそうに見えるが、肉食なのでアグレッシブかつマッチョであり、ヒトデを追跡してのしかかって捕食する
 ひとたびホラガイが出現するとその場の棘皮動物たちは一斉に逃げ出し、それをホラガイが追跡する命懸けの追いかけっこが始まる。
 彼らにとっては生死の境目なので本当に必死なのだが、いかんせん貝とヒトデの追いかけっこなので、人間にはお散歩に見えてしまい、動画では必ずと言っていいほど早回しされる。
 日本では食い物か楽器と認知されることが多いが、見た目が美しく迫力があるのでダイバーに人気。海中にいると人間さんが勝手にオニヒトデを給餌してくれることがある。

オニヒトデ

 Acanthaster planci
 英名が「茨の冠」でめちゃくちゃかっこいい。
 サンゴを食いあらす猛毒チンピラ扱いされがちだが、大発生の原因は解明されておらず、一説にはだいたい人間さんが環境破壊するのが悪い説もある。
 たびたび駆除が話題になるが、本体が破壊されると卵が飛び散るため、最近は酢の注入による毒殺や「オニヒトデ絶対殺すロボ」も試されている。
 全身毒のトゲで武装しているので一度成体になると敵という敵がいない……が、その貴重な例外がホラガイ。毒ってなんですか?食えますか?とばかりに捕食されてしまう。
 このパワーバランスなのでホラガイが天敵なのが遺伝子に刷り込まれているのだが、その対策は「事前に察知して逃げる」しかない。(知らない人がいるかもしれないが、ヒトデは歩く。)
 オニヒトデの水槽にホラガイの水槽の水を入れるとパニックになる様子が観察できる。

 また防御を毒のトゲだけに依存しているため、人間さんにトングで掴まれることには完全に無力で、人間さんに発見されると、意図的にホラガイの前に設置されることも。
 ヘイトを溜めすぎて人間に何をしてもいいと思われている生き物のトップランカーで、オニヒトデの中心部を叩き割って寄ってきたフグに食わせたり、ひっくり返してゴマモンガラに襲わせたりすることは、生き物の権利に厳しい海外でも概ね善行とされている。

ゴマモンガラ Balistoides viridescens
モンガラカワハギの仲間の大型の魚。
見た目はそのまま巨大なカワハギで、例に漏れず全てを粉砕する凶悪な前歯を備えており、噛まれると大変なことになる。
元々気性が荒いが繁殖期はさらに荒く、迂闊に卵に近寄ってきたおさんぽダイバーに積極的に噛みつきにくるので、ダイビングの要注意生物である。

 Youtubeでは triton's trumpet vs crown of thorns  で検索すると大量に動画が出てくる。


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