錦糸町のショット

ある殿様が錦糸町までヘルスに出掛ける。供の者が抜いたあとの予定まで考えていなかったため、異様なテンションの殿様一行のもとに楽しそうな声が聞こえてくる。
殿様が声の元を尋ねると家来が、これはばーぴんというところで、トンチキえちえちDJのぴんちゃんが隔週でゲストを呼んでバーをやっており、(ほぼ賢者の)殿のテンションに合うものではないと答える。しかし謎の高揚感に耐えかねた殿様はショットを持ってくるよう命じ、家来はぴんちゃんにショットを頼んでもらってくる。
ぴんちゃんが入れたショットは「量が目分量」で量がまちまちだが、初めてショットを飲んだ殿様は喉が熱くなりウェイウェイ言い始める。

あの時飲んだショットの高揚感が忘れられず、殿様はある日ショットを出すよう家来に申しつける。テキーラなんてものは屋敷にはないので家来は慌てて出て行き、近所の酒のカクヤスで買い求める。
しかし調理の段になると、テキーラだけでは美味しくないということで、オレンジジュースで割り、グレナデンシロップを入れて出した。
殿様が飲んで見ると錦糸町で飲んだものとは明らかに違う。これはこれで美味しいけど。どこで求めたショットかと尋ねると家来は「サントリーのHPに載ってたので作ってみました」答える。
殿様はしたり顔で「ううむ、それはいかん。ショットは抜いたあとの錦糸町のばーぴんに限る」

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