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【コア学流・投影の法則】コア学サロン2020年4月

この記事は

毎月開催されるコア学研究所の講義を書き起こししたテキストとなります。

秦由佳による毎月の潜在意識講義が受けられるコア学研究所はこちら


「投影の法則」の基本


今回は投影の法則がテーマです。

投影の法則でいわれる「私はあなた、あなたは私」っていう考え方を持ってみると、結構いろんな発見ができます。ちょっと思い出してみて欲しいんですけど、最近、誰かとか何かに対して、怒りを感じたことありませんか?

私は、国に対して「なんかもう早くしてよ!」って思ったりしてたんですけど、「あなたは私、私はあなた」だと考えた時、「早くしてよ!」っていうのは、私が私に向けている言葉なんだって考えてみるんですよ。

そうすると、私の認識では「早くしてよ!」っていうのは、国に対して感じていることだけど、私が私に向けてる言葉なの?と考えてみます。そうすると、人によっていろいろモヤモヤすることもあるんだけど、とりあえず一言目は、「早くしてよ!」なんですね。

投影の法則を活用するポイントは、一言目を掘り下げていくことです。私が私に向けて言っていることは間違いないんだけど、この意味を見ていく必要があります。「早くしてよ!」って、このまま捉えるのではなく、一体何を意味してるのか?と見ていきます。

誰かに対して「むかつく!いなくなってしまえ!」と思ったとしても、「いなくなってしまえ!」って自分に対して思ってるかというと、ニュアンスとしては一緒なんだけど、本当の意味が全然違うんですよね。投影の法則のポイントとして、真意とか本当の意味とか、コアメッセージまで掘り下げることが大事です。

一言目の「早くしてよ!」というのは、コアメッセージではないわけです。だから、誰かに対して「早くしてよ!」と思ったとしたら、私が本当に言いたいことは何か?ってところを見ていくわけです。

先ほどもシェアした通り、私はお国に対して「早くしてよ!」と思ったわけですけど、「早くしてよ!」って一言に、どういう気持ち、どういう感情が含まれているんだろう?って、全体的に見ていくんですね。

私の場合、「早くしてよ!」って気持ちの中には、だいたい焦りとか、不安とか、恐れが入っています。なんとなくでいいので、掘り下げていきます。

私は結局何が言いたいの?って自分に問いかけていくと、私の場合、「早くしてよ!」ってことが言いたいわけではなく、「決めてくれればやるんだから」みたいな一言が隠されてるんです。これがコアメッセージかどうかさておき、「決めてくれればやるんだから」っていう気持ちの方がより本心に近いんです。

「決めてくれればやるんだから」っていうのも、私が私に向けて言ってるとイメージします。私の中の私が、私に対して「決めてくれればやるんだからって言ってるぞ」ってイメージします。そうすると、なんだなんだ?うーん、わかんないまだ…みたいになります。

投影の法則のポイントとして、誰かに対して言いたいセリフは、私が私に向けているって前提で見た時、「早くしてよ!」って一言だと、まだ何も気づけません。よくわかかりません。だから掘り下げてみるんです。

そうすると「決めてくれればやるんだから」ってセリフになりました。これは私が私に言ってることだと思ってみても、まだよくわからない感覚だったら、結局何が言いたいの?ってもう1回掘り下げます。繰り返しどんどん掘り下げて行くと、私の場合、「私を誰だと思ってるの?」みたいな感覚が出てきました。

「早くしてよ!」って一言目を掘り下げると、最初は「決めてくれればやるんだから」になったんですけど、根本まで掘り下げていくと、私の場合、「私を誰だと思ってるの?」になりました。この辺まで来ると、私が私に向けてる言葉だなって、自分の中で認識できるようになります。

最近の私を振り返ると、これやった方がいいのかな…とか、これってどうなんだろう…とか、うだうだ言ってることが多かったんです。そして、うだうだしている私に対して、コアの私が「あんた一体私を誰だと思ってんのよ?」「あんたが決めればできるんだから、やれるんだから」みたいな叱咤激励を、私が私にしてるんだなってことがまずわかるんですね。

なるほどって、そこで初めて気づくわけです。誰かに対して覚えた怒りは、実は自分自身に対して「あんた、私って存在を何だと思ってんの?あなたできるんだから、信じなさいよ」って向けられたものなんです。「早く決めてくれればやるんだから」っていう叱咤激励なんだって気づくんですね。

投影の法則を活用することがすごくいいのは、自分の女性性と言ってもいいと思うんですけど、自分のコアな部分が自分に何を求めているかとか、どんなメッセージを自分に向けているのかということが、結構見えてくるんですね。

メッセージに気づいた後、さらにどうしていくかってことは後でまた説明します。まずはコアメッセージに気づくことが1つ目の最大のポイントとなります。


コアからのメッセージ

もう1つ、私のシェアをします。私は昔から母に対して「深刻になるな」と思ってきました。うちの母ってすぐ深刻になるんですね。深刻になって私に、いろいろ話を聞いてほしい、やれ何が大変だ心配だ、何事においても、うちの母は深刻になりやすいタイプなんです。

私は母に対して「深刻になるな」と、いつも思っているんですが、これも実は私が私に向けてのメッセージなんですね。投影の法則って、知ってしまうと逃れられないんだよね。

「深刻になるな」っていうのは、私が私に向けている一言目なんですよ。一番表層の言葉なので、これをもっと掘り下げていきます。「深刻になるな」って、つまり何が言いたいの?って一段掘り下げてコアメッセージを発見していくと、私の場合、「笑顔でいて欲しい」って出てくるんですね。

深刻にならないで欲しいんじゃなくて、笑顔でいて欲しいってだけなんですよ。これもまだ自分の中でしっくりこないな…って掘り下げていくと「あなたがとても大切」っていうメッセージになってくるのね。

私は母に対して根本では「あなたがとても大切です」っていつも思っていて、笑顔でいて欲しいから、深刻にならないで欲しいっていう風になるんですけど、「あなたはとても大切です」っていうのは、私が私に向けているコアメッセージなんです。私は母に対して投影するたびに、なんて素晴らしい、なんて素敵なんだって、いつも思います。

母に対して「深刻になるな」って怒りと共に覚えてしまう時は、自分のコアメッセージを探っていくと、だいたい「あなたがとっても大切」とか、「私はあなたの幸せをすごく望んでいるよ」っていうメッセージになるんですね。

なんでそういうコアメッセージを向けてくるかっていうと、自分も何か深刻になってるんですね。でもポイントは、本当は深刻になっているのに隠しているとか、我慢しているとか、出さないようにしているとか、そういう状態の時に出るんですね。

本当は、自分も深刻だったり心配事があったりするのに、我慢したり、見せないようにしたり、何かを抑圧している状態の時に、母に対して思いがちなんですね。

本当に面白いぐらい母は私の鏡で、うちの母に対して深刻になりすぎだよって思っちゃう時って、だいたい自分もどこか深刻になってるんです。
にも関わらず、隠したり出さないようにしたり、ないものにしたり、自分の中で自分を自己否定したりするので、コアメッセージがやってくるんです。こういう風に捉えてみると面白いですよね。


コア学流・投影の法則ワークその①

【その①:自分の母親に対して「もっと自分らしくていいんじゃない?」と思うケース】

ここから1つワークをやっていきます。

秦さん:日々いろんな人に対して、何か思うことありますか?

Aさん:私も母に対して、何でそんなに深刻に難しく考えるのかな?って思ってます。恐れによって自分の中で固く考えてしまうんじゃなくて、もっと自由でいいんじゃない?常識にとらわれなくていいんじゃない?もっと自分らしく、そんなに気を使わなくていいんじゃない?って思うんです。

秦さん:「気を使わなくていいんじゃない?」とか「もっと自分らしくていいんじゃない?」って出てきましたよね。でも、これはまだコアメッセージじゃないと思って欲しいんです。もう一段掘り下げられます。どういうことが結局言いたいのかな?って、皆さんも想像してみてください。

コアメッセージって面白くて、応援しかしないんですよ。最後の最後はラブなんですよ。いつもいつも壮大なるラブなんですよ。その途中に何段階かあるので、一番表層のメッセージってだいたい文句しかないんです。それをだんだん掘り下げていくうちに、壮大なるラブに近づいていくんですね。

もっと自分らしくていいじゃないとか、まだラブに近くないですよね。もっとラブに近いメッセージはなんでしょうか?

Aさん:「自分らしくそのままでいいじゃない」とか「自分のその個性がいい」とか「自由でいるあなたが素晴らしい」「安心してていい」

秦さん:そうそう、なんでもオッケーです。今コアメッセージを掘り下げてる時は。どんな気分ですか?

Aさん:言いながら安心してます。そうだよね、いいよね、なんかそうだよね、って、すごくファジーな言い方になりますが…。

秦さん:それがコアな感覚です。それでオッケーです。

コアメッセージの意味がわからないのは翻訳がトンチンカンだから


投影の法則ってある意味簡単でしょ?投影ってそんなに怖いものではなく、誰かに対して何かを思ったとしても、こうやって掘り下げていくと、自分の壮大なるコアメッセージに出会うことができるんです。

コアメッセージに出会ったり、受け取ったりするってことは、今までいかに聞いてなかったかってことですよね。日々考えることはあっても、メッセージとして受け取ることはあまりなかったと思いません?

投影の法則を習得すると、人に対して文句を言うことが怖くなくなる効果があるので、ぜひ習得してください。私なんてしょっちゅう人に文句たれてます。全然怖くないし、しんどくないです。

ポイントは、好きなだけ暴言を吐くことです。そうしないと掘り下げられないので、どんどん言い換えて出してください。同じレベルのものでもオッケーです。バカとかアホとかうるさい!とか、そんなレベルでいいの。とにかく出していかないと掘り下げられないんだよね。

もう1つ私の話をシェアしますね。最近また別の強烈なものがきたんですが、それは「役立たずか!」でした。これを自分が自分に「お前は役立たずか!」って言ってるって考えちゃうと、相当ショックですよね。

これを掘り下げたら、「お前はそんなもんじゃないだろ!」というのが出てきました。これはまだ文句レベルです。これをさらに掘り下げていくと「もっと力抜いて、自分を信頼して」っていうのが出てきました。

でも、これだと主張というか、ラブに近づいてはきましたけど、まだちょっと遠いですよね。これを掘り下げて最後に何が出てきたかというと、ひとりで爆笑しちゃったんだけど「私はあなたが大好きなんだ」でした。

「お前は役立たずか!」ってところから出てきたコアメッセージが、「私はあなたが大好きなんだ」ですよ?面白いですよね。

「信頼して」から「あなたが大好きなんだ」の間には、「私はあなたを信頼してるんだから、もっと力抜いてやったらいいよ」「何があっても大丈夫。私が力になる、支えるから」って感じのステップがありました。

この辺からもうコアメッセージに近づいてるんですけど、極論すると「私はあなたが大好き」だったんです。それに気づいた時、「はいすみません、受け取れてなくてごめんなさい」って、なりました。全部自分に対するメッセージなんですよね。

「お前は役立たずか!」とも言ってるし、「お前はそんなもんじゃないだろ!」とも思ってるんだけど、だいたいこのレベルの文句って、言語の翻訳機の段階から間違ってるんですよ。Googleとかインターネットの翻訳ってトンチンカンな時ありますよね。

意味は間違ってないんですよ、翻訳がおかしいだけで。翻訳自体は間違ってないってところも一緒で、「お前は役立たずか!」を翻訳するとこの表現になってるんだけど、だいたい本当の意味が伝わらない翻訳になってることがほとんどなので、翻訳し直していく感じです。

本当に伝えたいことは何なの?ってどんどん変換していくと、コアメッセージまでたどり着いて安心したり、「うん、はい」みたいになります。私自身に力がかかりすぎて、自分を信頼してないんだなってことに気づいたりします。

投影の法則には何パターンかの読解方法がありますが、これはそのうちの1つのパターンです。


コア学流・投影の法則ワークその②

【その②:仕事の内容とお給料が合わなくてモヤモヤするケース】

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