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支援職独自の価値で社会の役に立ちたい

-Assembleのこれまでとこれからについて書きました-

クライアントによりよい支援を届けるためにできること。

「支援職の孤独や燃え尽きを解消したいね」
「よりよい支援を提供する人が増えたらいいね」
「支援職の存在をより社会に生かしていけたら」
こうした願いのもとに支援職向け団体Assembeleの活動が始まりました。

Assembleを立ち上げて約1年。
私たちは多くの支援職と出会い、不安や迷い、その背後にある願いに触れ、支援職が抱える課題に向き合ってきました。

ひとの人生の困難に個別性をもって寄り添う支援職は、マニュアルや正解がある訳でなく、直面する内容はときに生死に関わり、重責がともないます。
日々の業務の中で、自己感の危機に遭遇し、無力感や孤独感を抱き、ゆとりが奪われていくー。
こうした心理的要因は、支援の質を下げる可能性があります。

また、状況を理解してくれる仲間がおらず、漠然とした不安に悩まされている支援職も多いのが実情です。

専門職である支援職は、職場に同じ職種がひとりもおらず、支援の悩みや方向性をひとりきりで抱えなければならないこともあります。
そのため、考え方が限局的になったり、他の可能性に目を向けることができなかったりして、支援に行き詰まりを感じるパターンもしばしば。

さらに、支援職であったとしても、世の中に数多く存在する職種の一つであり、社会を構成する一員です。
対クライアントだけでなく、社会に対してその価値を発揮し、責任を果たしていくことが求められているものの、そうした視点からみずからのあり方を考える機会は多くないため、社会の動きに対応して、柔軟に変化していくことがむずかしいケースもあります。

目の前の課題解決に取り組んだ1年目。

こうした課題に対して

交流会や研修会を通じ支援職の孤独を解消しつながりを増やすこと
様々な支援方法を学び、支援の質を高めること

Assemble1年目は、このような機会を数多く提供してきました。

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幸いにも、500名近くの支援職のみなさまにご参加いただくことができ、学びを深めながら交流を図る機会をつくることができました。

支援職といっても心理士や福祉士、教師、看護師などその職種は多岐に渡ります。
普段関わりのない支援職との交流は、互いの理解を深め、他視点を学ぶことで支援のバリエーションを増やすことにもつながったのではないかと考えています。

一方で、社会を構成する一員として、その価値を発揮し責任を果たしていくという課題については、これから取り組む主要テーマであると考えています。
そのためにはまず、支援職ひとりひとりの職業アイデンティティがより確かなものになっていくことが大切だと思っています。

職業アイデンティティ を育む。

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自分らしい支援とはなんだろうか。
支援職としてどんなキャリアを積んでいきたいだろうか。

この先、私たちの活動に参加してくださった支援職のみなさまがこうしたテーマに向き合い、よりそのひとらしい職業アイデンティティを形成していけるような企画に力を入れていきたいと考えています。

その第一弾として、先日キャリアコーチングを開始し、第一期生のみなさまの伴走をしています。

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コーチングでは、受けてくださっている方々が、ご自身の強みや大事にしたい価値観に沿ったキャリアを進んでいけるようにサポートしていきたいと思っています。
また、この職業アイデンティティのテーマを考える機会をより多くの方々に届けるために、オンラインでのワークショップなども企画予定です。

2年目のAssembleがめざすこと。

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支援職の存在やその価値を、どのように社会に生かしていくことができるのだろうか。

Assemble2年目。
団体としては、このテーマに向き合い、社会の中で価値を発揮し、個人にもそして社会にも、より役に立つ存在になりたいと考えています。

ひとを支援する専門家である私たちは、ひとに関する専門知識やひとと向き合う技術と経験を持っています。

社会に存在する仕事の殆どがひとを中心として成り立っているため、どの領域にもひとに関わる課題や困難が生じていることが推測されます。
一方で、そうした技術や経験がどう役立つかはあまり知られていないかもしれません。

対人支援職ってどんなことができるの?
ひとをサポートする技術ってどんなことに役立つの?

こうした疑問を抱く方がおられるように、今はまだ支援職と他職種との間には壁が存在していると思いますが、そうした壁はていねいな相互理解によって取り除かれていくと信じています。

そのために、支援職が何者で、どんなことができて、どのように社会に役に立つことができるかということを探究し続け、自分たちの言葉で社会に発信していきたいと思っています。

同時に、支援職以外のみなさんが、私たちに何を望んでいるのかを理解することもより重要になってくると考えています。

クライアントの語りに耳を傾け続けるように、
社会の声にも耳を傾けていきます。

ひとに関する困難を抱え、そのソリューションとして支援職の仕事に興味がある他職種の方。
ひとを支援する専門知識や技術を、みずからの領域に生かしていきたい他職種の方。

Assembleと対話してみませんか?^^

ひとをサポートする知識や経験がお役に立てることがあるかもしれません。
Assemble2年目は、対話により、他職種・他領域との連携をより深め、対人支援の可能性をより広めていきたいと思っています。


サポートいただけることは励みになります(^^)