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ドイツ サッカーの育成メソッドに学ぶ

私はバスケットボールのコーチをしているが、バスケットボールにおける育成年代の指導法を追求するべく、各競技での選手育成を学ぶために、講習や書籍から知識を得ている。特にサッカーは年代ごとの育成メソッドについて書かれている書籍がとても多く、本当に勉強になる。今回は 「サッカー年代別トレーニングの教科書」著者 中野 吉之伴 さん を読んで感じたことを書いてみた。

1990年代ドイツはサッカーにおいて世界トップの実力を誇っていたが、2000年の欧州選手権に惨敗。これをきっかけにドイツサッカー協会は低迷の理由を分析し、育成年代の強化と改革に乗り出す。この成果が2014年のワールドカップ優勝につながる。その道のりを見ていこう。

2000年の欧州選手権に敗戦(グループリーグ敗退)後に新たなスタートを切るにあたり大切なことが大きく2つあったと書かれている。
・どこに問題があったかのかを明確にあぶりだす。
・歩んできたサッカーの歴史を詳細に分析する。

「1990年代から行われてきたドイツの戦術自体が高い技術や想像力で試合を決定づける才能ある選手が生まれにくい要因となっていた。そんな環境を自分たちで作り、タレントの卵を潰していたのだ。」(詳細は略)
1990年代ドイツでは「練習内容の80%は守備練習とフィジカル強化だった」組織的に駆け引きをする中で相手のイメージを上回るモダンサッカーの定着を目指し「技術と想像力を持った選手を育てる下地を作ること」に行きついた。そこでいくつかのことに着手した。
ブンデスリーガ育成機関の義務化
才能のある選手の発掘と育成

中でも最も困難だった課題が 指導者育成 だったそうだ。
「育成教育を受けていない指導者は自身の選手のころの経験をもとに教えようとする」
「パス、走る、パス、走る、パス、走る・・・。これだけではいい選手になれない」
「フィジカル重視のトレーニングが多く、シーズン前の準備期間にやるのは決まって森のランニング。」
私が感じたのは、これらの体力重視のサッカーからモダンサッカーへ変革していくために一番重視したのが育成年代の選手指導つまりはそれにあたる育成年代を指導する指導者の育成だったということだ。
ライセンス制度も改革し、それまでのB級ライセンスをC級として新たに「育成年代の指導」に特化したB級ライセンス(2016年からは「エリートユースライセンス」となったようです)を作った。そして、年代をU-7から2年刻みでU-19まで7つのカテゴリーに分け、それぞれ年代別トレーニング(年代ごとに身体的・精神的特徴を考え、トレーニングを構築)していった結果、15年という時をかけて土台から頂点までどっしりとしてブレることのない育成ピラミッドを完成させ、2014年のワールドカップを優勝したのだった。
本書には、この後の章で「年代別トレーニングの原理原則と基本理論」「年代別トレーニングの練習メニューの作り方」がとても詳しく書かれている。育成年代のコーチの方には特におすすめです。

わたしも育成年代のコーチです。日本のバスケットボール界でも育成年代のコーチの方々が土台作りをしながら勝利を目指すことで、高い山を作っていけるよう協力し合えるようになっていきていですね。
「サッカー年代別トレーニングの教科書」著者 中野 吉之伴


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田島 稔 Minoru TAJIMA バスケットボール コーチ 兼 中学教諭 JBA公認B級コーチ、ジュニアエキスパートコーチ
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