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転スラ20巻に向け、これまでのおさらいと展開予想をしてみよう

昨年12月に発売された19巻。その続きとなる20巻を大筋プロットと言えるWeb版と比較しながら、各戦力の活躍を予想、また次巻の注目ポイントをおさらいしていきます。
両陣営を便宜上天軍・魔軍と称して、20巻の舞台となるだろうルベリオス、21巻のミリム領、現状どちらにも居ない暫定予備戦力の順に触れていきます。

また、この記事は皆さんが19巻を読んでいることを前提に作っています。そのためWeb版と19巻までの流れがある程度頭にあると見やすいと思います。


ルベリオス

ではさっそくダグリュールとルミナスがぶつかるだろうルベリオスから。

天軍は今回の主役、巨人三兄弟のダグリュールグラソードフェン。巨人軍に並んで妖魔族の大軍を率いる三星帥のジャヒルザラリオ

魔軍は魔王ルミナス、派遣されたシオンアダルマンウルティマ。そして追加で、援軍の考察としてヒナタヴェルドラを挙げてみます。


ダグリュール (反逆之巨神/リベリオン)

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EP   4000万
権能  ???
武具  ───
現在  巨人軍を率いてルベリオスに向け進軍中
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“大地の怒り”の二つ名を持つ古参の魔王の一柱。
不毛の大地にある聖虚ダマルガニアを拠点としており、
天星宮に通じる天通閣を守護する役目を担っている。
聖属性の巨人族であり、かつては大地の化身と称された。

‖ ダグリュール

現在、魔軍から天軍に寝返った形で進軍を進めているダグリュール。その実力は“竜種”であるヴェルドラとタイマンを張るほどと言われており、Web版ではかつて封印された暴虐之巨神として、その猛威を振るいました。
書籍では、古えの二つ名は反逆之巨神に改められる変更もありますが、変わらず兄弟と合体することを匂わせるフレーズも散りばめられています。
具体的には、ダグリュールが巨人族の狂王から生まれたとされていること、“巨人”とは異なり “巨神”は複数形で書かれていないことが挙げられます。

この巨人族の狂王とは、16巻で語られた太古に発生した存在の一つであり、他に妖精族の女王と吸血鬼族の神祖が並んで語られています。
この巨人族の狂王こそが三兄弟の合体していた状態・反逆之巨神とすれば、その強さは三兄弟の強さの合計(存在値:ちょうど1億超え)となります。

そんな彼らをWeb版で止めたヴェルドラは、書籍では最後の竜の因子としてミカエルに吸収されることを恐れていましたが、彼は19巻でリムルに敗れ、天軍が保有していた因子も渡ったため、ヴェルドラの出撃もありえそうです。
またWeb版では同じ“暴虐”を、自身の権能に冠していたシオンですが、ダグリュールが“反逆”に改められたことで差別化もなされるのかと思います。
そして魔王にも関わらずシオンのヒーラーになっていたルミナスですが、書籍では大きな強化がなされると予想しています。(詳細は後ほど)


フェン (狂拳の悪神)

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EP   6000万
権能  ???
武具  神話級:聖魔封じの鎖(グレイプニール) 
現在  兄ダグリュールらと共に進軍中 
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巨人三兄弟の末弟。
過去に大暴れしたことから天星宮に封印され、
自身の封印を解いたフェルドウェイの陣営に与し、
実兄を超える実力を以て三星帥の筆頭に就いた。

‖ フェン

ダグリュールとグラソードの弟にして、現三星帥の筆頭であるフェンは、作戦通りダグリュールに勝利し、その軍団の掌握に成功しています。
彼はフェルドウェイの数少ない友人であり、天使軍に加わった理由も彼に対する恩義と仲間を得た事による意識の変化と言えます。

Web版の描かれ方とは大きく異なりますが、ここまで変わってくると、Web版の巨神とは異なる形に合体するのではないかとも考えられます。
事実、フェンの技量と存在値は実兄であるダグリュールを上回っており、合体した巨神の主導権がダグリュールだけのものとなるかは疑問です。

そんな彼の相手を、Web版では受肉したアダルマンがしていました。さすがに書籍では厳しいと思うので、ガドラなどの助けが入るか、別の守護王か援軍の強キャラが相手することになるかと思います。



グラソード (巨人三兄弟の次男)

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EP   200万弱
権能  ???
武具  両手大剣 
現在  兄ダグリュールらと共に進軍中 
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巨人三兄弟の次男。
豪快な兄と自由な弟に挟まれた理知的な巨人族。
ダグリュールが率いる巨人兵団の副長を務め、
三兄弟随一の技量で両手大剣を振るう実力者。

‖ グラソード

巨人三兄弟の真ん中であるグラソードは、兄弟らと共に進軍しています。

彼に関しては、両手大剣を振るう技量に優れた剣士であると言える一方で、彼の存在値は竜種級の他二名の兄弟と比べ10分の1以下と脆弱に見えます。
おかげで三兄弟の合計EPは1億とキリのいい数値になるとも言えますが、判明している情報が少ないことも相まっていまひとつ釈然としません。

Web版ではアルベルトが相手を努めており、こちらはフェンと比べて、書籍でも剣士同士のかなり現実的な戦いになる気がします。



ジャヒル (魔導大帝)

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EP   1400万
権能  究極付与『火焔之王(アグニ)』
武具  神話級:神祖の血槍(オリジンブラッド)
現在  巨人族と共に妖魔族を率いて進軍中
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神祖に創造された真なる人類の真祖。
神祖を心酔するかつての彼の高弟第一位であり、
現在はフェルドウェイの手によりフットマンの
肉体を乗っ取り、三星帥として天軍に属している。

‖ ジャヒル

18巻でレオンの城を吹き飛ばし、文字通り爆誕した魔導大帝ジャヒル。
19巻のシルビアとカガリの証言により、撒かれていた点と点が繋がり、その正体とそれぞれの時系列、そして彼の実力の一端が判明しました。

熾天使を取り込み肥大化した存在値、火炎系の究極付与『火焔之王』、そして桁外れのEPを誇る神祖から与えられたという神話級の血槍。
あの三星帥の権能が究極付与だけ?という疑問も少しありますが、特に気にしたいのはEP:1000万の武器を弟子にプレゼントできた神祖です。

神祖は、ヴェルダナーヴァに創造され、吸血鬼族と人類、その他多くの種族、そしてルミナスを自身の分身として生み出し、彼女に処された人物です。
また生み出したジャヒル、ルミナス、シルビアなどの師でもあったとされ、霊子崩壊で逝きましたが、その実力も相当なものであったと予想されます。

それは、16巻で巨人族の狂王や妖精族の女王と並んで、吸血鬼族の神祖と語られたことからもある程度そのヤバさは推測できるかと思います。
少なくとも17巻の描写から、単純に吸血鬼族の強化版と言えそうです。
そんな神祖の分身(娘)にして最高傑作とされたのが、ルミナスです。
弱い訳がない、という話はまた彼女の話にするとして、その神祖に対するスタンスは、ルミナスとジャヒルの間では大きな隔たりがあったようです。

神祖に心酔し、事あるごとに引き合いに出す高弟第一位のジャヒルと神祖の所業を罪と断じ裁きを下して処してみせた娘のルミナス。
ジャヒルはルミナスに対し、激しい感情を抱いていると思われ、風精人の王に乗っ取った際には、神祖の二の足を踏まないよう、娘の力と反骨心を削ぎ落とし、性別を男に変えるという徹底ぶりでした。
またその容姿を醜くしたことにも、ルミナスに対する私怨が見て取れます。
そんな彼らがいよいよ対峙するとあり、注目ポイントと言えそうです。



ザラリオ (元始原の七天使)

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EP   2000万
権能  究極能力『審判之王(イスラフィール)』
武具  神話級の防具
現在  ルベリオス上空で全軍を率いて待機中
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ヴェルダナーヴァに創造された元始原の天使の一柱。
フェルドウェイの下で異界の監視に務めた元三妖帥の一人。
堅実な武人であり、三星帥の一人に数えられるが、
究極能力『正義之王』の支配下に置かれている。

‖ ゼラヌス

フェンやジャヒルと並んで天軍の三星帥に数えられるザラリオは、作戦では上空で待機し王都とルベリオスの動きを伺うことになっています。

王都でフェルドウェイが撤退した際に現れず、ルミナスが援軍を出せないと言っていたことから、既に戦端が開かれている、また開かれていなくとも、王都に現れなかったザラリオはルベリオスに登場すると予想します。

また登場回数は多い彼ですが、その動機については未だ描かれていません。
オベーラやディーノのようにフェルドウェイに反発心を抱く訳でもなく、かといって強制支配されたことを根に持つなど、ただ従順な訳でもない。
ヴェルダナーヴァ復活を唱えることもない彼は、天軍で何がしたいのか。
そんな彼の内心にフォーカスされるタイミングもいずれ訪れるかと思います。 



ルミナス・バレンタイン (神祖トワイライトの娘)

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EP   ???
権能  究極能力『色欲之王(アスモデウス)』
武具  神話級:夜薔薇の刀(ナイトローズ)
現在  ???
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“夜魔の女王”の二つ名を持つ古参の魔王。
神祖に創造された吸血鬼族の真祖であり、

彼の最高傑作である娘にして滅ぼした存在。

宗教を使い、西方諸国を支配しまとめ上げた。

‖ ルミナス・バレンタイン

吸血鬼族の頂点に君臨し、西方諸国の人類を支配している魔王ルミナス。

彼女の今後の活躍を予想する上でまず触れるべきは、Web版でしょう。
ルミナスはWeb版の大戦の中で唯一強化されなかった魔王であり、また立ち回りもリムルの配下であるシオンのヒーラー役というものでした。

一方で書籍では強化フラグが撒かれており、今後の強化が予想されます。
まず書籍に追加された神祖とその高弟たち。彼らが追加された理由の一つは、Web版で掘り下げられなかったルミナスの過去の下地作りであると言え、そしてそれは彼女が神祖に生み出された最高傑作であるというものです。弱い訳がなく、文字通り捉えるならばジャヒルよりも優れていることになり、自身の分身と言われていることからも酷似した性能を持つと予想できます。

またそんな神祖を処した霊子崩壊は、卓越した霊子操作能力が必要とされ、意外にも自力で自在に使用できる者が少ない、強力な対人魔法の一つです。
更に現在のルミナスは増やしに増やした信者の演算領域を借りることで、当時以上の練度で霊子操作が可能と考えることができます。
そしてそんな彼女が獲得した『色欲之王』は生と死を司るとされており、情報子の操作に関する権能とすれば、情報生命体への進化も期待できます。

またここからは完全に私の推測になりますが、先程も触れた神祖の高弟の一位のジャヒルと三位のシルビアが所有する『火焔之王』と『雷霆之王』はどちらもインド神話の神の名を冠する権能であり、高弟第二位である彼女も、インド神話系の権能を獲得する可能性があるのではないかと予想します。
候補として『リグ・ヴェーダ』にて、アグニ・インドラと共に重要な位置に置かれているヴァルナを挙げてみます。詳しくないですが水属性らしいです。 



シオン (闘神王)

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EP   423万
能力  ユニークスキル『料理人(サバクモノ)』
武具  神話級:神・剛力丸
現在  ルミナスの下に派遣中
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元大鬼族のリムルの護衛兼第一秘書。
魔国連邦の古参メンバーの一人にして、
最高幹部たる聖魔十二守護王の“闘神王”。
リムルを慕い、彼に仕える生粋の武闘派。

‖ シオン

現在、シオンはアダルマンらと共にルミナスの下に派遣されています。

今後の活躍としてはWeb版と似たようなものになると予想しますが、そうなると問題になるのが、書籍で言及された“停止世界”存在値の差です。
19巻では、“停止世界”での戦いには情報生命体にならなければ参加できないと説明されており、シオンにそのような器用な真似が出来るとは思えません。

しかし一方で、同じ説明で“物理法則が通用せず何が起こるかわからない”と法則を上書きできる者の“停止世界”における優位性が示されています。
“停止世界”と相性のいい権能を持つシオンが、ルミナスなどのきっかけを得てWeb版のように“停止世界”で暴れることも十分に考えられると思います。

そして、19巻のジャヒルとベニマルの戦いでも問題となっていましたが、ダグリュールとシオンの間には10倍近い存在値の差があります。
存在値が全てではないとは言いますが、ジャヒルにベニマルが押されたようにリムルのような最強の権能がない限りは、基本的に不利となります。
では魔軍に概して言えるこの存在値の格差問題をどうクリアするのか。

そもそもミカエルは『正義之王』に含まれる『天使之軍勢』により召喚した、エネルギーの塊である天使族を配下に宿らせることで強化していました。19巻の最後、リムルはミカエルを喰ったことで『正義之王』の情報を獲得し、同じことが出来るようになったので、同じことをすれば仲間を強化できます。妖天の実験を自分なら試すと公言しており、やる可能性はあると思いますが、多くの配下の戦力アップを狙える一方で、一部の配下には問題があります。

ミカエルが実行した時に天使に天使を宿さなかったように、悪魔にも天使を宿せないのではないか、逆に上手くベレッタのように混ざれるのか。
意見が分かれるポイントだと思いますが、少し悪魔が混ざっているシオンも関係してくることになり、第一戦場でそれができるかという問題もあります。予想が難しいところですが、戦闘中に強化が入ることは確実と言えそうです。



アダルマン (冥霊王)

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EP   88万
権能  究極贈与『魔導之書(ネクロノミコン)』
武具  漆黒の聖職衣
現在  ルミナスの下に派遣中
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元死霊の地下迷宮70階層守護者。
かつての聖教会の最高である枢機卿にして
最高幹部たる聖魔十二守護王の“冥霊王”。
リムルを崇拝し、彼に仕える聖属性の不死者。


アルベルト (冥霊聖騎士)
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EP   68万
権能  究極贈与『不老不死(イモータル)』
武具  神話級:霊剣
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ウェンティ (冥霊竜王)
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EP   98万
権能  究極贈与『不朽不滅(エターナル)』
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‖ アダルマン

シオンと共にルミナスの下に派遣されたアダルマンは、Web版ではウェンティの肉体を借りてフェンと肉弾戦を繰り広げていました。
書籍でもそれをほのめかす描写がいくつかあり、その披露が期待されます。

それでフェンに太刀打ち出来るかは疑問ですが、アルベルトとウェンティにも彼らの持つ権能、『不老不死』と『不朽不滅』にはまだ付与できる余地が、アルベルトの神話級には使いこなすことで成長する余地が、残されています。
神話級を持つことでアルベルトが武器の性能で負けることはなくなるため、Web版で敗北を喫したグラソードとの戦いも注目ポイントと言えそうです。



ウルティマ (残虐王)

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EP   267万
権能  究極能力『死毒之王(サマエル)』
武具  ───
現在  ルベリオスへと転移中
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悪魔族の検察庁検事総長。
原初の七悪魔の一柱“原初の紫”にして
最高幹部たる聖魔十二守護王の“残虐王”。
リムルに忠誠を誓い、彼に仕える残忍な悪魔王。

‖ ウルティマ

ダマルガニアにて、リムルにルミナスへの援軍を命じられたウルティマ。

よく他の悪魔三人娘と比較され、自身も一番未熟と捉えている彼女ですが、その実力は同格とされる始原のピコとガラシャを同時に圧倒するほどであり、対個人、目の前の相手を殺す能力は、三人娘の中でも秀でていると考えます。

彼女の権能によって生成される、確実に相手を死に至らしめる『死毒』と、19巻でダムラダが使用した、気により内部から破壊する防御不能の“毒”
19巻でわかりやすく撒かれたこの強化フラグからも考察できるように、今後、彼女はダムラダ以上の“拳魔”として活躍するのではないかと思います。



ガドラ (下僕弐号“ポチ”)

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EP   112万
権能  究極贈与『魔道之書(グリモワール)』
武具  ───
現在  各国の要人を守護中
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元人間の地下迷宮60階層守護者。
アダルマンの無二の友、ラーゼンの師であり、
輪廻転生を繰り返し長き時を生きてきた英雄。
ディアブロの下僕として仕える金属製悪魔族。

‖ ガドラ

ヨウムの護衛として世界会議に参加し、要人の守護を命じられたガドラ。

ひとまずの脅威も過ぎ去り、命じられた守護も聖騎士たちで十分だろうと判断されれば、すぐさま他の戦場への援軍を命じられることと思われます。
王都からの距離も比較的近いこともあり、向かう先はやはりルベリオス
Web版と異なり究極と悪魔の力を持っている上に、旧友のピンチです。
書籍ならではの、ベレッタとは差別化されているというその種族特性や、過去に登場した魔法を再現する権能を用いた、新しい活躍が期待できます。



ヒナタ・サカグチ (聖騎士団長)

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EP   100万
権能  究極能力『数奇之王(フォルトゥーナ)』
武具  神話級:真意の長剣(トゥルース)
現在  ルベリオスへと転移中
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西方聖教会の聖騎士団長。
十年以上前に来訪した異世界人にして、

聖騎士団を立て直した西方最強の聖騎士。
グランベルを師に持つ当代の光の勇者。

‖ ヒナタ・サカグチ

19巻終了時点で、ヒナタは各地の報告を聞いているリムルの側にいます。
リムルの口から、友人であり命の恩人であるルミナスの劣勢を聞けば、彼女は治安維持を聖騎士たちに任せ、ルベリオスに向かうと予想します。

また一方で、テスタロッサは王都に残り治安維持に務めると予想してみます。理由は、混乱しやすい人類国家を統率するには彼女が最適任であることと、ヒナタとまた同じ戦場に向かうのは、展開として陳腐だと感じるからです。

話が逸れましたが、19巻で勇者に覚醒したヒナタの実力はかなり優秀です。
新しい武器と新しい権能、新しい勇者の力、そしてそれらを活かす技量。
既に総合的な戦闘力は上位者と渡り合える、人類史上有数の強者と言えます。
また余談になりますが彼女の『フォルトゥーナ』は運命の神とされています。友人である、運命を流転させたクロエとの再会も楽しみと言えそうです。



ヴェルドラ=テンペスト (暴風竜)

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EP   8813万
権能  究極能力『混沌之王(ナイアルラトホテップ)』
武具  ───
現在  迷宮深部にて待機中
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四種しか存在しない“竜種”の一体。
かつて邪竜と畏れられたリムルの盟友。
膨大な魔素で配下や技術、産業の成長を

支えてきた迷宮深部に巣食うラスボス。

‖ ヴェルドラ=テンペスト

現在、迷宮で待機しているヴェルドラですが、ダグリュールの話で触れた様にミカエルが倒され、ヴェルダナーヴァ復活計画は振り出しに戻った形になり、シエルがヴェルドラの出撃が安全だと判断する可能性は十分あると思います。

存在値の格差問題がありますが、“竜種”級には“竜種”が相手すればいい、ということで、Web版のvsダグリュールの再現も期待できそうですね。

そんなヴェルドラの強みは、持っている強みが非常に多いことにあります。
“竜種”の中でも圧倒的な、魔素量。二次被害をもたらす、暴風系魔法。最高峰の解析系、『真理之究明』。あらゆる結果を操作する、『確率操作』。そしてリムルと “魂の回廊”を通じて得た、理不尽なまでの不死性。また、これまで“加護”についての説明やそれが活かされた例が少ないため、Web版と同様に“豊穣なる神秘の波動”が使用されるかは少し疑問です。


ミリム領

続いて既に戦端が開かれ、21巻で本格化するだろうミリム領の戦力について。
基軸世界の安住の地を狙う蟲魔王ゼラヌスと、その腹心たる8匹の蟲将たち。
魔軍は、魔王ミリムとその四天王(カリオンフレイミッドレイオベーラ)。
派遣されたカレラガビルゲルド、そしてゴブタとランガに触れていきます。


十二蟲将 (蟲魔王の腹心)

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ゼス              (甲虫):対カレラ
ピリオド          (蜉蝣):対エスプリ

トルン            (金蚉):対フレイ
ビートホップ   (飛蝗):対ガビル

アバルト        (蜘蛛):対カリオン

サリル           (毒蠍):対ミッドレイ

ムジカ           (百足):対ゲルド

ティスホーン  (蟷螂):対オベーラ

ラズル           (甲虫):死没

ミナザ           ( ? ? ):死没

アピト             (毒蜂):魔軍

ゼギオン        (甲虫):魔軍
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蟲魔王ゼラヌスの腹心たる十二蟲将ですが、現在は8匹のみになっており、それぞれの蟲の型と現在を、右の表のように表すことができると思います。
全然インセクト(昆虫)じゃないじゃん、というツッコミは置いておき、それぞれの特徴とどんな戦いになるのか、サクッと簡単に考えてみます。

‖ ゼス

蟲魔王ゼラヌスの直系の甲虫型で、ザラリオですら手こずる主席の蟲将です。カレラでは過ぎるのではないかという気もしますが、果たしてどうなるのか。
権能の有無についてですが、好敵手のザラリオが必要としていなかったため、個人的にはありよりのなしかなあと思います。

‖ ピリオド

ラズル戦で精霊の力が蟲魔族にあると言われていた通り、魔法が得意な悪魔にとことん強い蟲の一匹と言え、対魔法に特化しているカゲロウの蟲将です。これに対して剣を抜いているエスプリの活躍と成長に期待できます。

‖ トルン

キレたフレイの恐ろしさを、身を持って知ることになるらしいトルン。
肉体性能はフレイより上、ただし後述のビートホップの下位互換とされ、既に噛ませであることが確定しています。彼の健闘を祈りましょう。

‖ ビートホップ

戦う前からガビルの手に負えない相手と評されているビートホップですが、ガビルこそ可能性の塊と言え、現時点でもいい勝負ができると予想できます。
ビートホップの性能も優秀ですが、急所は丁寧に異鋼がないとのことです。運が良ければ当たるかもしれない、と言った感じでしょうか。

‖ アバルト・サリル

一方こちらは戦う前からカリオンとミッドレイに格下扱いされる二匹ですが、果たしてどれほど健闘できるのか。その能力や性能は明かされていないため、思わぬ苦戦をさせることもできるかもしれません。
ミッドレイは回復魔法が使えるので、多少のゴリ押しも問題なさそうです。

‖ ムジカ

19巻で名前が出なかったムジカですが、ミリムとベニマルが気にしていた、紛れている強者がゼスではないとしたら、このムジカになるかと思います。
一通り蟲将と魔軍が対峙した様子が描かれた中でも特に描写が少なく、正直不気味な印象を受けます。

‖ ティスホーン

オベーラが向かった蟲将であり、ムジカと並んで詳細な描写がありません。
オベーラはミリムに他の援護を頼まれていることもあるので、そこまで苦戦するとは思えませんが、気になるところではあります。



ゼラヌス (蟲魔王)

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EP   ???
権能  ???
武具  ???
現在  ???
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異界から侵略してきた蟲魔族の王。
幻獣族の変異個体にして星王竜に名を与えられ

蟲魔族を生み、異界に派閥を形成した蟲魔王。

現在はミリム領に侵攻しているが姿は見せていない。

‖ ゼラヌス

そんな彼ら蟲将を率いるゼラヌスですが、その実力はギィ以上とされており、現状で既に妖魔王、滅界竜と並ぶ敵の最大・最終戦力と目されています。対するミリムは苦戦が強いられると予想されますが、果たしてどうなるのか。

また、活躍するとされる迷宮侵蝕編の“蝕”は、Web版では“食”でした。
現在蟲魔族が侵攻しているのはミリム領であり、安住の地を求める蟲魔族が迷宮攻略に関わってくるとは思えませんが、少し気になる変更点と言えます。単純に迷宮攻略とゼラヌス戦の時期が重なるという事かもしれませんしね。



ミリム・ナーヴァ (竜皇女)

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EP   ???
権能  究極能力『憤怒之王(サタナエル)』
武具  神話級:天魔(アスラ)
現在  天空城最上部で待機中
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“星王竜”ヴェルダナーヴァの一粒種。
“破壊の暴君”と恐れられる最古の魔王。
作中序盤からのリムルのマブダチであり、
魔王の中での最大規模の国力を誇る。

‖ ミリム・ナーヴァ

彼女の持つ宝剣は、地神と対を為す最高峰の神話級と語られる天魔であり、彼女の使う魔法は、星粒子の存在を匂わせる“未知の理論で成り立つ魔法”、彼女の持つ権能は、最強の『正義之王』の対となる『憤怒之王』であるなど、作中序盤から現在まで最強格の一角とされ続けている彼女のポテンシャルは、終盤においても圧倒的であり、さすがは竜皇女と言ったところかと思います。

それぞれ軽く触れると、天魔はかつてギィが所有していたとされる代物で、深淵が天使代表、天魔が悪魔代表、地神が人間代表に授けられたと言えます。またギィから竜皇女であるミリムに渡った経緯なども気になるところですし、対となる地神の所有者が彼女の叔父というのも何か数奇なものを感じます。
次に挙げた魔法の、星粒子(スターダスト)とはWeb版のミリムにしか操れない物質です。彼女しか知らないとなれば未知であり、今後登場する伏線と言えそうです。
そして『憤怒之王』は、Web版では怒りの限り自身のエネルギーを増幅させるという、他者を支配し自身は動かない『正義之王』とは正反対なものでした。書籍でも同様の効果とは限りませんが、書籍でも終盤の活躍に期待できます。



カリオン (ミリム軍総大将)

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EP   277万
能力  ユニークスキル『百獣化』
武具  伝説級:白虎青龍戟 他
現在  地上にてアルバトと対峙
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かつて獣王国ユーラザニアを支配し獣人族を

統べた王として“獅子王”と称された元魔王。

ミリムの軍門に降った現在は四天王に数えられ

総大将としてその全軍の指揮を任されている。

‖ カリオン

19巻で覚醒した力を完全に自分ものにしたと言い放ったカリオン。

母体となるユニークスキルもあり、迷宮での模擬戦の経験から着想を得て、究極能力を独自に獲得するという流れが、一番考えやすい形かと思います。
その流れでゴブタが援軍として来るため、変身系の強化された能力を獲得し、また彼が身に着ける伝説級の武具も、進化して神話級になるかと予想します。

現在、対峙している蜘蛛の蟲将アバルトを格下に見ていますが、慢心となって足元をすくわれることにならないかが、気がかりなポイントと言えそうです。



フレイ (ミリム親衛長官)

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EP   195万
能力  ユニークスキル『双克者(オナジモノ)』
武具  ───
現在  上空にてトルンと対峙
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かつて天翼国フロブロジアを支配し有翼族の

女王として“天空女王”と称された元魔王。

ミリムの軍門に降った現在は四天王に数えられ

親衛長官としてミリム直属の護衛を担当している。

‖ フレイ

カリオンと同じく覚醒を経て大きく強化されたフレイ。

やはり母体となるユニークスキルの他、多くのスキルを持つというフレイも、究極能力を獲得する可能性があり、統合される形が自然とも予想してみます。
また、捕らえた相手の能力を封じるというその特殊な爪は神話級レベルに進化していても不思議じゃないですし、成長幅も大きいと期待されます。



ミッドレイ (武僧神官団・大神官)

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EP   250万
権能  ???
武具  ───
現在  地上にてサリルと対峙
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ミリム四天王の一人、大神官。

わすれられた竜の都の神殿の神官長であり、
大戦では後方支援を担当する武僧神官団の

代表である大神官の地位にいる武闘派。

‖ ミッドレイ

19巻で真・龍人族であると明かされた大神官のミッドレイ。

確かに、彼がドラゴニュートであることは彼が言っただけの情報であり、またミリムの遊び相手という曖昧な表現も、捉え方次第とも言えます。
いずれにせよ彼の実力は非常に高いレベルにあり、毒を纏ったサリルも、回復魔法まで使える彼には、大きな問題ではないのかとも推測できます。



オベーラ (ミリム軍・軍師)

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EP   ???
権能  ───
武具  ???
現在  上空にてティスホーンと対峙
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ヴェルダナーヴァに創造された元始原の天使の一柱。
異界の監視・妖魔族担当を務めた元三妖帥の一人。
現在はミカエルの支配から離反しミリム領へと離脱、

彼女を支える四天王の一人として側近たる軍師を務める。

‖ オベーラ

ミカエルから逃げ延び、晴れて敬愛するミリムの配下となったオベーラ。

そのミカエル戦でも触れられていましたが、管理者権限とは何なのか。
現状、オベーラの管理者権限で可能になると分かっていることは3つ。
魔法で何でもできる。究極を捨てられる。“鍵”を扱うことができる。
一貫性がないですが、その万能さこそが管理者権限と言えるかと考えます。
また、その管理者権限を以てして捨てられた天使系の『救済之王』ですが、ミカエルに回収され、そのミカエルごと喰ったリムルが持っていると思われ、リムルとオベーラが接触する機会があれば返されることもあるかと思います。

また『救済』といえば、Web版のマサユキのユニークスキル『救済者』です。19巻で、『救済者』の自白を促す効果を『英雄之王』で再現しているので、再登場はないと思いますが、『救済之王』の前身だったのかもしれませんね。

そして最後に、オベーラを逃がすために命を賭した数万の彼女の軍団ですが、イヴァラージェの進化の糧となり、覚醒後にヤツから生み出される幻獣族に印象的に描かれた、彼らの怨念まで帯びる自我の影響が出るという展開も、可能性としては大いに有り得るのではないでしょうか。



カレラ (破滅王)

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EP   700万
権能  究極能力『死滅之王(アバドン)』
武具  神話級:黄金銃
現在  上空にてゼスと対峙
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悪魔族の司法府裁判所長官。
原初の七悪魔の一柱“原初の黃”にして
最高幹部たる聖魔十二守護王の“破滅王”。
リムルに忠誠を誓い、彼に仕える気ままな悪魔王。

‖ カレラ

カレラは三人娘の中でもその強さが目に見える形で示されていると言えます。

圧倒的な存在値と神話級の黄金銃。近藤から受け継がれた権能『断罪之王』。剣を使う技量も高く、アゲーラから朧心命流の免許皆伝を受けています。
また帝国編でアゲーラの『刀身変化』を通して使用した“朧・百華繚乱”に、攻撃に様々な効果を付与する『断罪之王』や『次元破断』を上乗せした、ベニマルのような独自の技術(アーツ)も開発・使用されるのではないかと予想します。

対する蟲将筆頭のゼスはザラリオが手こずる相手、しかも甲虫型であり、一筋縄には行かないと思いますが、そのための『次元破断』だと考えます。

そして個人的にですが、アゲーラの『刀身変化』と“黄金銃”を使用した、金ピカ版の、近藤スタイルが今後のスタイルになると思っていましたが、アゲーラ不在に加え“黄金銃”が剣に変化できると19巻で判明しました。
個人的に予想外でしたが、やはりアゲーラはガゼルの剣になるのでしょうか。



ガビル (天龍王)

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EP   126万
権能  究極贈与『心理之王(ムードメーカー)』
武具  伝説級:水渦槍(ボルテクススピア)
現在  上空にてビートホップと対峙
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元蜥蜴人族の第三軍団を任された軍団長。
魔国連邦の古参メンバーの一人にして、
最高幹部たる聖魔十二守護王の“天龍王”。
リムルに仕え、彼に支える実験好きなお調子者。

‖ ガビル

ガビルが対峙したビートホップは実力差がありそうな相手ではありますが、私がリムルの配下の中で一番の可能性の塊だと考えているのが、ガビルです。

まず彼の種族ですが、未だに真・龍人族であり、クマラが神性を帯びた今、聖魔十二守護王の中で唯一種族に神性を帯びていないのがガビルです。
そして何より、彼の権能、究極贈与『心理之王』です。
妖気をコントロールできれば『魔王覇気』を取得でき、他の権能についても、コントロールできれば、戦場をひっくり返すことができるとされています。
堅実なゲルドとは違った意味で、期待される働きをしてくれると思います。



ゲルド (守征王)

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EP   238万
権能  究極贈与『美食之王(ベルゼバブ)』
武具  神話級の防具
現在  地上にてムジカと対峙
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元豚頭族の第二軍団を任された軍団長。
魔国連邦の古参メンバーの一人にして、
最高幹部たる聖魔十二守護王の“守征王”。
リムルに仕え、彼を支える武人肌の武闘派。

‖ ゲルド

先述した19巻では名前も出なかった蟲将ムジカの相手をするゲルドは、ガビルとは異なり、軍団を率いての蟲魔族との戦い方も、与えられた権能も、対人での戦闘スタイルも、その防御力と回復力を活かすものとなっています。

彼には熟達した安定性があり、成長幅の視点から語れることは少ないですが、彼に与えられた『美食之王』はリムルの『暴食之王』の劣化版とされており、含まれる権能で見れば似たような戦い方もできる、と見ることも出来ます。
ムジカ相手にもガラシャに見せたような粘り強さを見せるのでしょうか。



ゴブタ (第一軍団長)
ランガ (星狼王)

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EP   434万(ランガ)
権能  ユニークスキル『魔狼召喚』(ゴブタ)
          究極能力『星風之王(ハストゥール)』(ランガ)
現在  狼鬼兵部隊を率いて転移中
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元子鬼族の第一軍団を任された軍団長。
魔国連邦の最古参メンバーの一人にして、
リムルに普通に接する事を許された大幹部。
リムルに仕え、彼にを支える四天王の最弱。

‖ ゴブタ&ランガ

ミリム領への援軍としてランガと共に向かったゴブタ。

Web版と同じく、カリオンと同じ戦場で共闘することになりそうです。
また注目すべきは、魔風化・雷撃ビームを可能にするランガの『星風之王』を天才ゴブタはどのように活かし、また応用した戦い方を披露するかでしょう。
カリオンの獣王閃光吼と比較されたその“魔風化”はどのように描かれるのか、Web版のように、戦いの中で『変身』について新しい言及がなされるのかい、またやはりカリオンのピンチに駆けつけるのか、二人の活躍に注目です。


暫定予備戦力

最後に、現状でルベリオスとミリム領に居ない暫定予備戦力に触れていきます。
また戦場に立っていない予備戦力たちは、より大雑把な予想しかできないため、一部を除いてサクッと簡単に、それぞれ天軍・魔軍の順に今後を考えてみます。


リムル=テンペスト (聖魔混世皇)

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EP   868万
権能  究極能力『虚空之神(アザトース)』
              『豊穣之王(シュブ・ニグラト)』
武具   神話級:竜魔刀(仮称)
現在  ルベリオス王都にて各地を確認中
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本作の主人公であるスライムの魔王。
多くの配下を従える魔軍の重要な一角。
19巻では、天軍のボス・ミカエルを倒し、
その力を丸ごと喰らい尽くした。


‖ リムル=テンペスト

現在、イングラシアの王都にて各地の戦況報告を受けているリムルですが、その後もソウエイのダマルガニアの報告を受け、それに応じた応援の手配、彼自身がどこに向かうか、また新しく得た力の解析など、仕事が山積みです。
ソウエイの報告からフェンの脅威度を改め、隣にいるヒナタに応援を頼み、リムル自身はやはりヴェルザードの下に向かう、という流れを予想します。
因子は獲得しましたが、竜魔刀の孔を埋める最後の『竜種核化』はまだです。
一度ギィのSNSを無視したこともあり、Web版のクロエの立ち回りを、休憩中のクロエに代わり、リムルが担うことになるのではないでしょうか。
生半可な相手では、勝負にならないリムルが向かう戦場は限られますし、最終決戦前にヴェルザードと接触するラストチャンスになると思われます。

そんなリムルが19巻で喰った、彼の10倍を超える魔素量、白氷竜の因子、美徳系を含む複数の天使系の権能の情報、そして神智核:ミカエルの意思は、リムルに、またその恩恵を受ける配下にどのような変化を齎すのでしょうか。
ミカエルは、3種の竜種の因子を集めることで星王竜を復活させようとし、ギィたちはその手段で擬似体・完成された肉体は作れると考えていました。
3種の因子を集めたリムルはこれを実践できる環境を得たことになります。
美徳系コンプリートの特典は、書籍では少なくともまだないと思われますが、単純に、最強と称される『正義之王』を含めた美徳系を得た事実は大きく、先述した天使を召喚する『天使之軍勢』、絶対防御を展開する『王宮城塞』は多くの優秀な配下を抱えるリムルにとっては、これ以上ない権能と言えます。
また詳細な効果が不明なクロエの『希望之王』や先述した『救済之王』も、同様に彼の成長に大きく寄与してくれるだろうと期待できます。
そして、神智核:ミカエルはリムル・シエルにどのように扱われるのか。
ずっとリムルの中にいるのもアレなので、何らかの形を得るとは思いますが、正直まったく予想がつきません。みなさんはどう予想してみますか?

またこれらの要素の他にも、リムルには数多くの強化要素があります。
先程も触れた『竜種核化』、“竜魔刀”の正式な名付け、『竜種解放』の解除、未だ全力を出してない『虚空之神』など、最終決戦も忙しくなりそうです。



ディアブロ (魔神王)

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EP   666万
権能  究極能力『誘惑之神(アザゼル)』
武具   ───
現在  魔国連邦へとレオンを護送中
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悪魔族のリムルの第二秘書。
原初の七悪魔の一柱“原初の黒”にして、
最高幹部たる聖魔十二守護王の“魔神王”。
リムルに忠誠を誓い、彼に仕える狡猾な悪魔王。

‖ ディアブロ

レオンの移送を命じられ、一度リムルの側を離れ魔国に戻ったディアブロ。

ベニマルも彼に対して命令権がないため、本部に待機するようなことはなく、何かの用を済ませたあと、折を見てまたリムルの下に合流すると思われます。
またフェルドウェイの相手を押し付けられ、彼自身も対抗策を考えているためいずれかのタイミングで戦うことは間違いなく、実力を隠す余裕のないほどの見応えのある、また因縁ある対決が繰り広げられると予想できると思います。 



ソウエイ (闇の盟主)

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EP   128万
権能  究極贈与『月影之神(ツクヨミ)』
武具   伝説級の双剣
現在  ダマルガニアを調査中
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元大鬼族のリムルの隠密。
魔国連邦の古参メンバーの一人にして、
隠密集団“藍闇衆”を従える“闇の盟主”。
リムルに仕え、彼を支える冷酷な諜報員。

‖ ソウエイ

リムルに“聖虚”ダマルガニアの調査を命じられたソウエイですが、ゲルドと同様、熟達しているため成長幅の視点から語れることは多くないです。
報告は、ダグリュールを超えるフェンの脅威度を知らせるものとなると思われ、その後はアリオス戦のような表立った戦闘よりは報告が主になると思われます。



テスタロッサ (虐殺王)

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EP   333万
権能  究極能力『死界之神(ベリアル)』
武具   ───
現在  イングラシア王都にてリムルと合流
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悪魔族の魔国連邦の外交武官。
原初の七悪魔の一柱“原初の白”にして、
最高幹部たる聖魔十二守護王の“虐殺王”。
リムルに忠誠を誓い、彼に仕える優雅な悪魔王。

‖ テスタロッサ

ヒナタたちと共に王都の騒乱を沈静化することに成功したテスタロッサ。
先述したように、王都や混乱しやすい人類国家の統率を任されると予想します。モスもしばらくは戦えないので、彼女の見せ場は一段落した印象を持ちます。
またWeb版のように最後に三人娘が揃う展開も、今後期待できると思います。



ベニマル (赫怒王)

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EP   439万
能力  究極能力『陽炎之王(アマテラス)』
武具  神話級:紅蓮
現在  迷宮・管制室にて全軍を指揮中
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元大鬼族の魔国連邦軍部の侍大将。
魔国連邦の古参メンバーの一人にして、
最高幹部たる聖魔十二守護王の“赫怒王”。
リムルに仕え、彼を支える頼もしき右腕。

‖ ベニマル

現在、迷宮の本部で総指揮を執っているベニマル。

いざとなれば、自身が飛んでいくことを辞さない構えで大戦に臨んでいますが、Web版ではレオン城の戦いと迷宮の戦いの最後でしか活躍してないこともあり、どこかの戦場の戦力として参戦するのは想像しにくいと、個人的には思います。

彼の実力については、ゲルドやソウエイと同じ様に語れることは少ないですが、存在値の問題が顕著になった例として、先述したような強化があると思います。劣化ヴェルグリンドではなく固有の権能と技を得た彼の今後の活躍に期待です。



ゼギオン (幽幻王)

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EP   498万
能力  究極能力『幻想之王(メフィスト)』
武具  ───
現在  迷宮にて待機中
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蟲魔族の地下迷宮80階層守護者。
十二蟲将になる予定だった一匹にして、
最高幹部たる聖魔十二守護王の“幽幻王”。
リムルに仕え、彼を支える無口な蟲の王。

‖ ゼギオン

守りの要として待機するゼギオン。活躍は21巻の迷宮侵蝕編と思われますが、Web版とは異なり、“侵食”ではなく“侵蝕”と“虫”が合わさったものに変更され、現在ミリム領を侵攻している蟲魔族との因縁が非常に気になる点ではあります。
捨て身で安住の地を取りに来ているゼラヌス達が迷宮に方向転換することも、ゼギオンが迷宮の守りを捨ててミリム領に向かうことも、想像しにくいですが、いずれかの形で、蟲将となるはずだった彼らとゼギオンは対峙すると思います。

常に余裕で実力の底を見せない彼ですが、もし蟲魔王と戦うならどうなるのか、Web版の崩牙の流れなどの再現も、同様に期待したいところです。



アピト (蟲女王)

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EP   77万
能力  究極贈与『女王崇拝(プロセルピナ)』
武具  ───
現在  迷宮にて待機中
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蟲魔族の地下迷宮80階層の領域守護者。
十二蟲将になる予定だった一匹にして、
子供の蟲型魔人九体を従える天星麗蜂。
リムルに仕え、彼を支える苛烈な女王蜂。

‖ アピト

ゼギオンと同じく蟲将となるはずだった一匹のアピト。

彼女が決定的にWeb版と差別化されている点といえば、その究極贈与であり、Web版の『ヴァルキリー』から書籍では『プロセルピナ』に変更されています。
これは16巻で選択されなかった指揮官型が『ヴァルキリー』であると考えられ逆に英雄型の『プロセルピナ』を選択した書籍では、より戦闘向きに強化され、Web版の指揮官型とは違った、前線を行く英雄の活躍が期待できると思います。



クマラ (幻獣王)

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EP   189万
能力  究極贈与『幻獣之王(バハムート)』
武具  ───
現在  迷宮にて待機中
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幻獣族の地下迷宮90階層守護者。
滅界竜イヴァラージェの血統と目される、
最高幹部たる聖魔十二守護王の“幻獣王”。
リムルに仕え、彼を支える妖艶な九尾狐。

‖ クマラ

遂に神性を獲得し、種族も神狐へと進化を遂げたクマラ。
彼女といえば、ディーノにイヴァラージェの血統ではないかと目されており、彼女の母親がなぜ基軸世界に居たのかということと合わせて気になる点です。
いずれ群れない幻獣族を率いる者と戦う展開が来ると予想していますが、その際にはクマラ、引いては九頭獣についての深堀りなんかにも期待できます。 



レオン・クロムウェル (元勇者の魔王)

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EP   ???
権能  究極能力『純潔之王(メタトロン)』
武具  神話級:聖炎細剣(フレイムピラー)
現在  ミカエルの一撃により昏眠中
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“白金の剣王”の二つ名を持つ新参の魔王。
かつて勇者として活動した異世界人であり、
築き上げた黄金郷エルドラドに君臨する魔王。
幼馴染のクロエの為に、数多の業を背負った。

‖ レオン・クロムウェル

ミカエルの一撃で昏睡し、ディアブロに迷宮まで護送されたレオン。

リムルに“天使長の支配”を解除される過程で『純潔之王』を『能力改変』され、多少使い勝手は良くなるだろうと予想でき、またディーノやギィの発言から、まだ本気は隠しているようですが、他の魔王ほどの活躍が見込めるのかどうか。

また書籍では深堀りされていない過去、とりわけ『純潔之王』を獲得した戦い、そして魔王になったきっかけを語られると、更なる強化に繋がると思います。Web版で至った半神半人になるかどうかも一つ注目ポイントと言えそうです。



クロエ・オベール (仮面の勇者)

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EP   ???
権能  究極能力『時空之神(ヨグ=ソトホート)』
武具  神話級:月光の神女剣(ムーンミストレス)
現在   進化の後遺症を迷宮で治療中
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2000年もの時を巡り続けた“仮面の勇者”。
リムルが引き取り導いた教え子の一人であり、
現在では作中屈指の実力者となっている。
19巻では“停止世界”の中でリムルを助けた。

‖ クロエ・オベール

Web版と同じ様に『正義之王』を得て、『時空之神』を獲得したクロエ。

現在は幼馴染のレオンと同じく迷宮で、急激な進化の後遺症を癒やしています。勇者の卵を二つ持って覚醒し、神智核:クロノアと真の意味で一体になり、そして最高位と言える究極能力『時空之神』を獲得するに至った彼女の実力は、Web版と同様に、クロエを作中最強格の一角たらしめるのに十分だと言えます。

またWeb版ではなかった『時空之神』の解説や19巻の“運命流転”の理屈など、彼女の能力の詳細もヒートアップしていく戦いの中で期待したいところであり、またレオンと同じく次回の活躍は、最終決戦になるのではないかと予想します。



カガリ (元魔王カザリーム)
ティア (中庸道化連の一人)

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EP   300万弱(カガリ)、240万(ティア)
権能  ユニークスキル『企画者』(カガリ)
       ユニークスキル『楽天家』(ティア)
武具   神話級:破壊の王笏(ルーインセプター)
現在   迷宮で治療・看護中
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元魔王として中庸道化連を作り上げた女性。
風精人だったがジャヒルの手で妖死族となり、
現在は、熾天使を与えられ“妖天”に至った。

‖ カガリ・ティア

レオン・クロエと同様、迷宮内に匿われた重傷者のティアと保護者のカガリ。

クレイマンの残滓を補う形で治療されたティアですが、回復するのかどうか。また保護されたカガリですが、依然 “天妖”としてある程度の強さを持っており、『支配之王』を奪われたものの、『企画者』の性能は非常に高まっています。前線に立った戦闘はないと思いますが、迷宮侵蝕編での立ち回りに注目です。



ラミリス (妖精族の女王)

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EP   ???
権能  固有スキル『迷宮創造』
武具  ───
現在   迷宮にて待機中
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“迷宮妖精”の二つ名を持つ古参の魔王。
かつて“調停者”、“精霊女王”と呼ばれたが、
諸事情により堕落し、転生する妖精となった。
現在はリムルらと迷宮の運営に勤しんでいる。

‖ ラミリス

先述した16巻で語られた存在の残りひとつが、妖精族の女王・ラミリスです。

Web版では最終決戦でその貫禄を見せていましたが、現在の堕落した状態でもヴェルダナーヴァが神ではなくなった際に失った権限の一部とされる力を持ち、完全体となった時の強さは、先述した彼らに比肩するほどだと予想されます。Web版では完全体になるには大量のエネルギーを要する描写がありますが、その数百年分のエネルギーを、書籍ではどのように補給されるのでしょうか。

またWeb版では原初の魔法を使った攻撃や精霊を目覚めさせたりしましたが、書籍ではどのような力を見せてくれるのか、注目ポイントと言えそうです。



ギィ・クリムゾン (始まりの魔王)

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EP   4000万弱
権能  究極能力『傲慢之王(ルシファー)』
武具  ???
現在   ???
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“暗黒皇帝”の二つ名を持つ古参の魔王。
“調停者”として魔王のシステムを考案し、
勇者ルドラと世界の盤上に競い合っていた。
“竜種”級の魔軍を代表する主要戦力の一角。

‖ ギィ・クリムゾン

現在不在のレオンに代わり、エルドラドに拠点を置いているギィ。

再びヴェルザードと戦う戦場が満身創痍のエルドラドになるとは考えにくく、他の場所になるのではないかと思いますが、個人的にイマイチピンときません。

リムルの話で触れたように、私は二人の戦いにクロエポジションで関与するのがリムルになるのではないかと予想するので、彼が報告を受けているタイミングでギィからのSOSや “時間停止”を察知するような流れになると予想してみます。
つまり、既に彼らの戦いはどこかで始まっているのではないかという予想です。理由は同時並行に進行しないと終わらないだろうと容易に想像できるからです。

さてそんなギィについてですが、19巻で明かされた“停止世界”に関する情報やかつての彼の発現から、『時間停止』できる者は数少ないことがわかります。『時空之王』を持つクロエ、『忍耐之王』を持つヴェルザードとミカエル、ではなぜギィが使えるかを考えると、やはり『傲慢之王』は他の究極能力、例えば『忍耐之王』の完全再現を可能にする権能ではないかと推測できます。
また、例に出したクロエとミカエルは最近出来るようになった新米であり、数少ないということは他に、特にこの場合は天軍にも存在すると想像できます。そうした存在たちにどう対処していくことになるのか、注目ポイントです。



レイン (原初の青)
ミザリー (原初の緑)

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EP   ???
権能  ???
武具  ???
現在   ???
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魔王ギィ・クリムゾンに付き従うメイドの二人。
格としては同じ“原初”だが、敗北して以降は
彼を主として、身の回りの雑事をこなしている。
緒戦では、敵2名と戦場で酒盛りをしでかした。

‖ レイン・ミザリー

リムルに“魂”を与えられ、“悪魔王”として覚醒したレインとミザリー。

未だ戦闘らしい戦闘をもなく、七柱の“原初”の中では影が薄めな二人ですが、ここでは、これから残る2つの悪魔系究極能力を獲得すると予想してみます。
まず悪魔系ですが、14個の天使系から生まれたため14個あると考えられます。その内7つは上位の大罪系であり、残り7つの内5つも名前が判明しています。他の“原初”も悪魔系を獲得しており空席も2つ、丁度いいのではないでしょうか。



マサユキ・ホンジョウ (救世皇帝)
ヴェルグリンド (灼熱竜)

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EP   7435万(ヴェルグリンド)
権能  究極能力『英雄之王』(マサユキ)
       究極能力『炎神之王』(ヴェルグリンド)
現在   マサユキコール中
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ルドラの転生体である帝国皇帝マサユキと、
彼のことしか眼中にない灼熱竜ヴェルグリンド。
王都騒乱編では傷ついたヴェルグリンドを見て
激高したマサユキはその身にルドラを召喚した。

‖ マサユキ・ヴェルグリンド

現在は王都でかつて無いほどのマサユキコールを受けているマサユキ。

Web版と同じ様に、ヴェルグリンドと一緒に最終決戦に参加はするが、ラスボス戦にまでは参加しない、くらいの立ち位置になるかと思います。
彼の『英雄之王』は 、場合によっては“停止世界”にも対応できる可能性もある、非常に強力な能力ですが、それが出来るルドラを召喚できる時間に制限があり、通常時はヴェルグリンドが守りに入るため長く最前線に立つことは出来ません。
そういった意味でWeb版と似たような立ち位置に落ち着くのかなと思います。



ガゼル・ドワルゴ (現ドワルゴン国王)

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EP   ???
能力  ユニークスキル『独裁者(ウエニタツモノ)』
武具  伝説級の宝剣
現在   ???
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武装国家ドワルゴンの第三代国王。
帝国編では近藤に敗れたが、実力は高く
現在もアゲーラから技の指南を受けている。
また祖父の初代グランも強かったとされる。


シルビア (風精人の真祖)

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EP   200万弱
権能  究極能力『雷霆之王(インドラ)』
武具  神話級:金剛杵(ヴァジュラ)
現在   ???
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神祖に創造された風精人の真祖。
天帝エルメシアの母であり、サリオンの夫。
政治は不得手だが、戦闘での実力は高く、
かつては神祖の高弟の第三位であった。

‖ ガゼル・シルビア

天軍の大取りを務めるのは、大戦でこれまで登場してきていないガゼル王です。

彼は大戦が始まる前の18巻では、リムルと相談して究極への対抗策を模索し、アゲーラから指南を技の受け、また彼の祖父が究極持ちだったと話しました。
また19巻では彼の祖父が先祖返りだったとシルビアの口から明かされました。ここまでして何の登場の機会もないことは無いと思うので、シルビアと合わせていずれかのタイミングで活躍すると予想して、取り上げてみました。以上です。



フェルドウェイ (妖魔王)

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EP   ???
権能  究極能力『正義之王(ミカエル)』
武具  神話級:虚空(アーク)
現在   イングラシア王都から撤退中
────────────────────────────

元始原の七天使の一柱である、妖魔王。
ヴェルダナーヴァが愛した人間を滅ぼす
ことを目的に行動する侵略種族であり、
現天軍の最高司令官及び最高責任者。

‖ フェルドウェイ

ルドラに敗れ、マイと共に王都から撤退したフェルドウェイ。

向かう先は天星宮、そこでミカエルの敗北を知り、ディアブロが危惧していた、ヴェルダナーヴァから与えられた肉体を取りに、一度戦線を離れ異界に向かう、という流れが序章などにあるのではないかと予想してみます。

また彼に関してはミカエルの『並列存在』である『正義之王』を所有しており、ミカエルの消失により、“天使長の支配”が解除されることはないと思います。
18巻で行われた支配の強化はフェルドウェイの『正義之王』で行われており、天使系にある支配回路は、彼の『正義之王』につながっていると思われます。(現在の被支配者:ヴェルザード、ザラリオ、ディーノ、ピコ、ガラシャ)

そして19巻でルドラが言ったフェルドウェイ本来の力が何を指しているのか。先述した肉体か、『正義之王』とは違った権能を他にも有しているのか。今後の彼の再登場と共に注目すべきポイントと言えそうです。



マイ・フルキ (最後の復活組)

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EP   ???
権能  究極能力『地形之王(ワールドマップ)』
武具  神話級:弓張月(クレセントボウ)
現在   イングラシア王都から撤退中
────────────────────────────

ユウキの混成軍団に所属した異世界人。
ヴェルグリンドの攻撃を受け死亡した後、
妖天としてアリオス、オルリアらと復活し、
天軍の一員として、魔軍に敵対している。

‖ マイ・フルキ

フェルドウェイを連れて撤退したマイ・フルキ。

おそらく天星宮に戻った堕天族3名と鉢合わせ、彼らとマイの報告を終えた後、フェルドウェイからまた新たな指示がでるような形になるのかなあと思います。
Web版では堕天族3名と同じく迷宮を、上空から襲撃した彼女ですが、その便利な権能はリムルが本当の万能になる最後のピースになりました。
タイミングが少し合いませんが、書籍でも同様の流れになると思います。



ヴェガ (七凶天将・筆頭)

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EP   1000万以上
権能  究極能力『邪竜之王(アジ・ダハーカ)』
       究極能力『武創之王(マルチプルウェポン)』
       究極付与『刑罰之王(サンダルフォン)』
現在   ???
────────────────────────────

魔法審問官の血を引いた生粋の化物。
ユウキに疑似人造粘性体に改造された
人外であり、生き汚く貪り食って強くなり
天軍の七凶天将の筆頭に任命された。

‖ ヴェガ

ヒナタとテスタロッサから逃げ延び、今回も生き残ったヴェガ。

現在はどこにいるか分かりませんが、Web版で彼の能力がカギになったように、やはり迷宮侵蝕編ではキーパーソンとして再登場するのではないかと思います。
また今回手に入れた『刑罰之王』の『隠蔽』は生き汚い彼にピッタリの能力で、今回の逃亡に役立ったと考えられると共に、天使系の権能なので“支配”を受け、今後のフェルドウェイの作戦に利用される可能性も考えられると思います。



ヴェルザード (白氷竜)

────────────────────────────
EP   8000万弱
権能  究極能力『忍耐之王(ガブリエル)』
武具  ───
現在   ???
────────────────────────────

“星王竜”に次いで生まれた“竜種”。
兄に認められたギィに嫉妬し勝負を挑み
そのまま相棒として側に居続けている。
天軍に支配され、ギィに敵対している。

‖ ヴェルザード

エルドラドでの緒戦以降、遊撃を任されその所在が掴めないヴェルザード。
個人的に、既にギィとの戦いが始まっていてもおかしくないと思っています。
Web版との大きな違いのひとつに、彼女のギィに対する求愛行動が挙げられ、Web版で思いの丈を込めて告げられた愛の言葉を、19巻では連呼しています。姉弟より圧倒的に強いこと、権能の詳細がバラされていても尚変わらぬ脅威度、そして『嫉妬』に狂う罪深さを表現する上で、個人的にいい修正だと思います。

また先述したように、最終決戦前にはリムルに捕食される必要があると思われ、Web版のような権能の統合進化も、ここで済まされるのが自然に思われます。『時間停止』のハードルが高くなったため、彼女の優位性は依然として高く、新たな権能もあれば、展開としての盛り上がりには困らないと言えそうです。



ユウキ・カグラザカ (自由組合総帥)

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EP   200万
権能  究極能力『強欲之王』
       究極付与『支配之王』
       特異体質『能力殺封』
       ユニークスキル『創造者』
現在   ???
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Web版のラスボス。
18巻でジャヒルの攻撃により消し飛ばされた。


イヴァラージェ (滅界竜)

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EP    ???
権能  ???
現在   ???
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”星王竜”に異界に封印された意思なき災害。
妖魔族の“魂”を喰うことで覚醒の眠りに就き、
世界を破滅させる、邪神への進化を開始した。

‖ ユウキ・イヴァラージェ

最後に触れるのは、ユウキとイヴァラージェです。
この2人を同じ枠にしたのは、私が彼らをラスボスだと予想しているからです。

また触れると言っても、依然に投稿した動画と同じ内容を話すことになるので、ここではその動画の紹介だけして、この記事も終わりにしたいと思います。

【転スラ19巻】イヴァラージェの生誕地〇〇説
URL:https://youtu.be/KxG2KiNzG3g

長い記事になったと思いますが、最後までご覧頂きありがとうございました。ご指摘や質問などはありましたら、お気軽にコメントください。


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