電子プールに浮き輪と銃


最近やったゲームです

ずっと落ち着いた雰囲気で音楽が心地よいゲームだった。軽い気持ちでつまむようにいて、でも気づいたらすぐ時間が経つのは本当のファミリーレストランと同じかも。深夜のファミレスはあまり長居したことがなかったけど、それもいいなあと思えた。あの大きな窓から見える鈍い青色の世界が恋しい。少しどんよりしている感じがいい。


そして生活はつづく(星野源)を読みました。初めて文章を見たけどとても読みやすくて面白かった。柔らかい日本語だけどユニークさを持っている人の文章の構成で飽きなくて、お芝居のように、文章にも「間」を大切にしている感じが伝わってくる。
お母さんとの小さい頃のエピソードが特に好きだった。焦ってパニックになって真剣さゆえに突拍子もない行動をしたりするような、そういうシュールな笑いがツボだけど、そんな話がたくさんあって漫画を読んでいる時みたいにたくさん声を出して笑った。
変に神経質で、印刷された文字の言葉の使い方に敏感で、この人は情緒がないだとか、なんか気持ち悪いとか、見ていて少し気に食わないなとかノイズになって文字を追うのがストレスになることがよくある。
嫌気がさして、もう指を添わせることもなくなったりして、やっぱり知らない人の文章はこういうことがあるなあとかだいぶ嫌な気持ちになったりするくらいなのに、この本はそういうことが一度もなく読めたのが一番驚いた。
素敵なエッセイを読むとその人と一対一でずっと雑談をしている感じがして好きだ。本の「エッセイ」というょっと狭いコンテンツだからか、今日のインターネットの勢いも相まって、自分にこっそり教えてくれる感じがする。

自分で書いているこれもそういう感じで書いている。知られたくないから誰も見ませんように、と思いつつ、でも知り合いが一人読んでくれて、何か思ってくれたらいいなとか、思ったり思わなかったりする。そのためのこの媒体だからだ。