タイリョクノススメ

夏の1ヶ月は週に1、2日走っていたけど、最近はストレッチと筋トレの間の動きをよくやっている。

運動経験がある人に体を見られると、本当に運動したことないんだね〜と言われる。昔から遊具とか馬鹿らしかったし、自分には出来ないだろうと思う嫌な奴だった。雲梯や登り棒を最後までした記憶はない。登り棒なんて、手で棒を触っただけだ。
どうしても逆上がりをしないといけないか何かで、別の学校の鉄棒を使って練習していた記憶がある。その時は祖母が付き添ってくれたが、うまく上がらなかった苦い雰囲気しか覚えていない。補助の板を使っても、出来たという記憶もない。実際に成果が出たのかも覚えていないことは悲しい。

私のように運動しないとどうなるか、というのが最近分かってきた。
まずは、怪我を滅多にしないので病院に行く機会がない。マメも出来たことがない。
そして、精神的に弱い部分がある。絶対に逃げられないものへのストレスに耐性がない。三島由紀夫しかり、気弱さは自己の肉体を鍛えると大きく変わるのは本当で、逃げ癖を止めるために運動をしようと思い始めた次第だ。

夏以前まで気が向いたら筋トレをやろうとしていたけど、辛くて続いたためしがなかった。ある日友人の部屋で筋トレをしようとしたら、腕立て伏せと思っていたものに散々指摘をされ、「それは腕立て伏せではない」ことをわからされた。その瞬間、今までの辛かった筋トレは真実じゃないのか、と気づいた。

結果的に、自分には筋トレより走ることが向いていた。走るといっても道で見かけるランナーのような速度ではなく、早歩きの都会人には追走されそうな、違反した競歩のような走り方だ。
そうして初めて脛の部分の筋肉を感じたり、足から汗をかくことに気づいた。
それで音楽を聴きながら5キロほど走ると、体力がつき、筋肉もついた。何より、また走ろうと思えるほど前向きになれた。
そうするとお腹の筋肉が特につき、走ることをやめてから筋トレをしようとすると、寝た姿勢での足の上げ下げなど、以前より苦痛じゃないのにびっくりした。

筋トレとストレッチの中間については、自分の体型の問題だけれど、足以外が痩せにくいのでなんとかしたい。足は走ることで筋肉がついたけど、足以外は大きな課題だ!

とりあえず根からインドアの運動音痴の人は、まず夜早歩きをしてから、筋トレとか挑戦するといいと思います。筋繊維の破壊はその後だ。