ミュージアムの話。

フリーメイソンのミュージアム。
まず入って驚くのが
保存状態の素晴らしさ。
そして威厳のためではなく
ちゃんと意味をもたせるために作るという意思です。

儀式にも使用される巨大な椅子。
ここにもコンパスや本などの装飾がありますし
背もたれに地球儀がついていて超かっこいいですね()
これは1792年から1812年までこのロッジのグランドマスターを務めた
英国王、ジョージ4世のための椅子。
しかし、まあ巨大。後ろにいる人は遠近法で小さく見えているんではなく
この椅子が巨大!(3回目)全高2メートルは超えるんじゃないですかね。
様々な展示があるので全部は載せきれないのですが
大事なポイントだけ。

「TEMPLE of SOLOMON」。
ソロモン神殿のことです。
意外かもしれませんがフリーメイソンはキリスト教と対立してきた
歴史があります。そこも重要ではありますが
そういった過去の歴史を含めた話は置いておいて現在の話をします。
過去の話は今度、飲みにでも誘ってください。
さて。
フリーメイソンにおいて誤解されがちなのは
特定の宗教や政治団体を支持をしていないということ。
実際、フリーメイソンリーの中には様々な宗教や思想を
バックグラウンドにもつ人がいます。
もちろん、テンプル騎士団や前回あったマルタ騎士団など
キリスト教やユダヤ教をベースにしている部分はありますが
そもそもフリーメイソンができた理由は諸説様々ありまして
その出自や由来はまったくの謎。
でも、マルタ騎士団の生き残りが建てた説、もしくは
大きく関与した説は一番近いのかも?と思ってはいますがどうでしょうか。
まあ、欧州説、古代エジプト説などなど陰謀論含めてあるわけですが
フリーメイソンとしては現在ある書物や言い伝えを下に
「そうであろう」と「伝統」を守っている感じです。
もちろん、ヨーロッパですので
カトリックとプロテスタントなどの影響による
対立や分裂などは起きましたが
上記にも書いた通り、創世記や聖書の影響はあり
いわゆる「伝説的」なところから派生する教えや歴史
をベーシックにしているというのがわかりやすいところでしょうか。
次に。
古来から石工はとてもインテリかつ特殊な集団だったというのが
大前提としてあります。
石工であるということは教会や神殿、政治的に重要な建造物や像を
作るわけですが、その設計のための計算式、物理法則、石や道具の取り扱い
さらに、どういった建物であるべきかという石工としての
歴史的、宗教的背景を含んだ知識を知っておかなければいけないんですね。
そして最も大事なのは施工時の秘密を守り続けなければいけない。
それゆえ、昔の知識階級や上層階級が自然と集まり
その知識や秘密を共有していた、と。
また本来、フリーメイソンを示すのは直角定規とコンパスですが
プロビデンスの目もフリーメイソン的なものとして見られています。
実際のところ、あれはキリスト教のシンボルであるので
キリスト教の影響下にあれば、どこにあっても不思議ではなく
プロビデンスの目=フリーメイソン的な陰謀というのは少し正しさに
欠けるかな、と思います。直角定規とコンパス、「G」のマークであれば
それは間違いなく、フリーメイソンですが。

ちょっと話が逸れそうなので、元に戻しますが石工の集団において
その知識や技術は大変重要なものであったからこそ一子相伝ではないですが
言葉やある種の行動によって「暗号化」され「外に漏らしてはならず」、「外に漏らしたら首を切る」という脅しすらあったわけです。
いまの職人さんでも「門外不出」ってあるやつ。簡単にいえばそれですね。
さらに言えばアメリカ建国の際にフリーメイソンリーは多く関わった事実はありますが、建物をたて、法を整え、莫大な資産によって都市整備をおこなえたのは、この結束や「門外不出の技術」があったからとも言えなくはないです。ドル紙幣にプロビデンスの目がある理由は明白ではありませんが
上記のことを考えればフリーメイソンが関係あろうがなかろうが
プロビデンスの目がある理由はなくはないという感じですね。
ここまで書いて、こんなゴタク、どうでもいいと思うんで写真を
ガンガン出していきます。
これはなにかな?ってやつだけコメント入れておきます。

奥にある宝物庫(勝手に命名)。
まじでやばい。右も左もやばい。


これは儀式をおこなうアシスタントの衣装と集会所の小さい模型。
小さい旗が5つあると思うのですが、どれもイスラエルの部族を
示しています。床の市松模様と、妙な遠近感がある図柄も
イスラエルと関係がある柄で、フリーメイソンが古代イスラエル的な
伝説なり意匠なりを汲み入れているのが、よくわかる展示ですね。

海泡石の巨大なメシャムパイプ!しかもナポレオンのシーンを
彫ってあります。間違いなくブロックメシャムだろうから
いやあ、すげえすげえ。

巨大な貝殻を純白加工し、そこにスクラッチしたうえに黒で色付けという
とてつもなく手間をかけた装飾品。おもわず「ひえええ」という声が出る。

これは、フリーメイソンにおいてとても重要なことを示しています。
見て、聞きて、黙せよ。
良く聞き、良く見て、決して口外してはいけない。
これは石工としてもですが、結果として集まった政治経済に関わる人たちに
とっても「とても好都合なもの」でした。
ここで話したことは外に漏れない、のですから。
このイメージが秘密結社としての側面を強く出す結果となりますが
少なくともイルミナティ的な政治的側面は薄いんですけどね。
なんかあるでしょ。イルミナティのほうがヤバイ的なイメージw

これからちょっとVol.2の本題に入ります。
上記のアクセサリーは「アンラッキーブラックキャット」と言われていて
なんのためにあったのかわかっていません。

ちょっと寄ってみました。
黒猫なのはわかりますが「AOM」とはなんなのか
これは誰かに寄贈するためだったのか。個人でつけていたのか。
すべてが謎です。
これはフリーメイソンにとって重要なことを示しているんです。
実はフリーメイソンリーの方々がつけているバッジやアクセサリーは
もちろん、フリーメイソンにおける階級……
フリーメイソンにおいて階級は石工ですので「親方」「職人」などと
されていますが、そういった階級を示すものと「自分の人となり」を
示すものを身に付けています。
しかも、その「人となりなアクセ」は自分で作る(!)
驚き。
これは前回書いた「フリーメイソンのアクセは怪しい」という話にも
つながってきて、案外会員の人が勝手に作ったりしているうえ
世界中の支部でみんな勝手に作るから
「会員が作ったんだろうけども?」みたいな。
「そりゃ高価なのかもしれないけども?」みたいな。
逆にいえば、それっぽく会員ではない人が作ったものと
判断がつかないんですけども?
みたいなことがおきちゃうんですね。
なので、僕はオフィシャルショップで購入している、と。

ということでこちらのジュエル、なんだかわかりますか?

正解は

「劇場が好き!」
お、おう(笑)。
そんなんばっかで「バイクが好き!」「銀行で働いてる!」
「クリケット大好き!」なかには「アルコールは飲まないよ!」とか
その情報いる?みたいなものもしっかりとジュエルとして
デザインされていて、これちょっと日本で流行らないかな?とか
思っちゃいましたね。フリーメイソンリーかわいいとこある。
「多くを語らず、形で示す」という感じなんでしょうかね。
コーナーには、自分のバッジをデザインしてみよう!コーナーもあって
とてもフレンドリーでした。面白いですね。


例示の中で一番意外だったのを以下に貼っておきますので、ぜひ皆さん
答えを想像してみてください。

答えはVol.3で!
次はいよいよロッジ内ツアーです!
ここで十分に驚愕でしたが、中はトンでもなかったです。

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