学校教員のサポートについて

 実は、自分は中学校の理科の先生になりたかったんです。
 4年生大学卒業でしたから、高校生教えるのであれば、やはり院卒でないと勉強が足りないなと思い、高校の先生はちょっと厳しいなと思っていました。
 しかし、自分の就職は氷河期に突入していて、しかもずっと前から公立学校の先生の就職の門が閉ざされている時代でした。何年も非常勤をやって疲れてやめてしまうという先輩も見ていました。それで、一般企業への就職一本で活動しました。
 ですから学校の先生の社会では、私の世代が抜けてしまっているんです。このことで引き継ぎがうまくいかなかったため、今の公立学校の教育の現場を一際悲惨なものにしていると思います。
 まあ、もうすぎてしまったことは、どうこう言っても仕方ないのですが、今の現役教員の人たちに対して、もう少し手厚い研修システムを導入して、教える技術のみならず、教師の専門分野に関する教育カリキュラムの時間を導入する必要があると思うんです。

 特に理科系全般はこれを導入しないと、先生方がパンクして、結果として生徒の理解が著しく低下する、すでにそういう傾向があると思うのですが、のではないかと思うのです。先生になって30歳くらいまでは、数年かけて院卒と同等の勉強を職務時間中にできるようにするくらいのスケールで取り組んでもらいたいと思うのです。ことに高校生物(自分はほとんどやったことない)は、我々の時の内容と今の内容がかなり異なっており、これを50代の先生が教えるためには、それなりの援助が必要だと思うのです。もちろん、生物の基礎的な考え方は身についているので、ちょっとしたサポートで見違えてくるはずなのです。こう言った、働く先生方への援助の手を差し伸べていかないと、日本全体の教育レベルが壊滅的になると思うのです。

 部活動は教育課程で必須ではないため、部活指導をしたい先生、したくない先生等は、指導手当を支給すると同時に、希望に沿ってあげる必要があると思います。そのためには、教員の人数確保ですが、これは塾講師で即刻良い効果が生み出せるのです。塾講師は教科に特化した専門性に富んだ方々ですから、先生方のサポートとして打ってつけです。その代わり、彼らの講義時間を減らす必要はあると思いますが、学校教育が充実するに従って、塾の役割も少し減ると思うのです。

 私が、自分で子どもに教えている時に、こんなことをアドバイスされると理解しやすいなということを伝えていたのですが、自分の子どもだけではなく、どの子にも触れるチャンスがあるといいなと思って、算数や数学、理科の記事を書いたのです。それと同じで、学校が充実しない今、塾に行けた子だけがよい講義に触れることができるというのでは、やはりまずいのです。
 学校の先生も塾の先生も生徒たちも、みんなが住む日本ですから、なるべく一人一人がわかりやすいよい教育に触れて、人格形成の一つの礎にしてもらいたいと思うのです。

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