筋トレ系自己啓発! 筋トレが人生を変える理由 前編

筋トレ系自己啓発! 筋トレが人生を変える理由 前編

近年「筋トレ」がブームです。2010年ごろから、Google検索における「筋肉」「筋トレ」の検索回数は右肩上がりになっており、2016~2018年にはさらに大きく跳ね上がりました。このころからテレビを始めとしたマスメディアでも、SNSを中心としたインターネットでも、「筋トレ」「筋肉」が本格的に注目を浴びるようになりました。

なぜこんなにも、筋トレが人々を魅了しているのか……?
「痩せたい」「健康になりたい」という目的を持っている人が多いのはもちろんですが、そこにはもう一歩進んだ「自分を変えたい」という欲望があるように思います。

また、このブームの中で筋トレを称賛するメディアの記事やSNSでの投稿には「筋トレはメンタルにもプラスに働く」というトピックスが散見しており「筋トレをすると自己肯定感が強まる」「不安が消える」といったことが書かれています。

貴方は、「自己啓発をする」と聞くとどんなことを思い浮かべますか?
書籍を読んだり、セミナーに参加したり、ひとりで海外旅行にしてみたり……などでしょうか。

もちろんそれらもひとつの方法です。ただ、あえて「最強の自己啓発」を挙げるのであれば、私は「筋トレ」を推薦します!!

そこで今回、筋トレが人生を変える理由を説明していきたいと思います。

■その1 心のパフォーマンスが上がる!

筋トレというと「体を鍛える」イメージが強くなりがちですが、実は同時に心も強くなっていきます。筋トレは自分自身との戦いです。「もう無理だ」と諦めるのも、そのリミッターを外して「まだまだ!」と体に命令するのも自分です。そうやって自分で決めた限界を超える体験を繰り返さなければ、筋肉は大きくなっていきません。

そのため、ほぼ毎回の筋トレで「自分の限界を乗り越えた」という成功体験を積み重ねていくことになります。これは積もり積もって大きな自信へと変わっていきます。腕が引きちぎれるかと思う辛い筋トレを日々続けていると、「これより辛いことは世の中にない」「あのトレーニングに比べたらマシ」と、仕事で多少辛いことがあっても乗り越えるマインドが形成されていきます。

筋トレを始める前はうつ病にかかっていたという人が、筋トレを始めたら薬が不要になったというのはよくある話です。実際、筋トレによって分泌される「テストステロン」というホルモンには精神的なバイタリティーを高め、気持ちを前向きにしてくれる作用があります。

さらに代謝やうつ病・統合失調症に関係があるとされる「キヌレニン」というアミノ酸が、運動に伴う骨格筋(体を動かすための筋肉)への刺激によって減少するということもわかっています。このことはスウェーデン・カラリンスカ研究所が2014年に科学誌「Cell」に発表した研究結果で明らかにされました。

「筋トレが心のパフォーマンスを上げる」というのは、科学的に立証された事実なのです!
※重い統合失調症・双極性障がいの方は当てはまらないことがありますので、必ず医師にご相談ください。

■その2 食事のクオリティーが高くなる!

筋トレをしていると、食事のクオリティーも上がっていきます。筋トレの成果を最大限にするためには、適切な食事が必要不可欠です。1に栄養、2にトレーニングと言われているようにボディビルを長年やっている人たちは口を揃えて「トレーニングも大事だが、食事はもっと大事だ」と言います。

そこで筋トレにある程度ハマってくると、栄養学についての知識も身につけたくなってきます。「筋肉にはタンパク質が大事」という話は多くの人が知っている常識ですが、タンパク質が筋肉に変わるためには他にも「糖質」「ビタミン群」「ミネラル」が必要です。そのため、肉だけを延々と食べていても筋肉はつきません。

糖質といってもスイーツなどの「甘い糖質(単糖類)」ではなく、米などの「甘くない糖質(多糖類)」炭水化物(=糖質+食物繊維)が筋肉には良いとされていますし、ビタミンやミネラルを摂取するためには野菜をたっぷり食べる必要があります。

こうした知識が身についてくると「甘いものを食べるくらいなら米を食べよう」「アルコールはビタミンを破壊するし、筋肥大の効果を減少させるから飲むのは控えよう」といったように、どんどん食事が健康的になっていきます。

安易にスイーツや揚げ物を食べなくなるので、料理好きの人ならば、限られた食材と調理法の中でいかに美味しい料理を作るかにも手を尽くすでしょう。

脂質が乗った高級霜降り肉を買うとなれば数千円~数万円ですが、マグロの赤身・鶏胸肉などは高くても3,000円程度、無農薬の野菜など1,000円もしません。「それなら無農薬野菜を買おう」と考えるのが筋トレをしている人(トレーニー)のマインドです。

その結果、美味しくて健康的な食事にこだわるようになり、食事のクオリティーが上がっていくのです。

■その3 スケジュール管理の概念が変わる!

筋トレを続けるとスケジュール管理の基準が変わり、生活が適正化されていきます。筋トレは、最低でも1時間以上の時間を確保しなければできません。この1時間を確保するには「タイムマネジメント」が必須となります。忙しいスケジュールで効果を最大限まで上げるトレーニングメニューは戦略そのもです。

本気でトレーニングしている人の場合、筋トレは週に3~4回行ないます。「腕」「背中」「胸」「肩」「脚の表側」「脚の裏側」などに分け、1週間で1周を目標にしてメニューを回していきます。仮にこれを週に1回や2回でやろうとすると、1回当たりの時間が長くなるうえに、終盤になるとバテてきちんと鍛えることができません。

また時間が長くなると筋トレを始めるまでの心理的ハードルも高くなってしまうので、結局筋トレを続けられなくなってしまいます。そのため1回のトレーニングを1~2時間に収め、それを高頻度で行なうのが効率がいいのです。

しかしこのメニューをしっかりこなすためには、きちんとしたスケジュール管理が必要です。夜遅くに筋トレをすると(家でトレーニングする場合は)近所迷惑ですし、体が興奮して寝つきが悪くなってしまいます。

これを防ぐには早めに仕事を終えなければならないので、日中のスケジュールも無駄のないようにする必要があり、そのように進めます。

「たかが筋トレのために」と思う人がいるかもしれません。しかし筋トレの成果が出ると「積み重ねている」という実感が湧いてきます。するとダラダラ残業をしたり、昼間のストレスをお酒でごまかしたりといった非生産的な時間よりも筋トレの方が楽しくなり、筋トレのためにスケジュールを最適化し、生活を変えていくのも苦ではなくなるのです。

仕事でも同じ時間でどれだけ生産性をあげることができるかは、タイムマネジメントが重要です。限られた時間で「最大限の効果」を考える戦略のクセは仕事にも非常に役立ちます。


次回「後編」でも引き続き、筋トレが人生を変える理由を述べていきます。

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