見出し画像

スペイン語試験「DELE A2レベル」を受けました。

どうも、カメの方です。
私事ですが1年ほどスペイン語を勉強していまして、先日11月14日に語学試験であるDELEを受けて来ました。

試験会場は、東京フランス学園という板橋にある学校です。

私自身ネットに情報があまりないことに困っていたので、少しでもネット全体の量を増やす意味で試験の内容を書いていこうと思います。
また、「DELE」を知らない方向けの紹介を前半でしていくので、もう知ってるよという方は飛ばして頂ければと思います。
試験の感想は完全に個人の感想なので、本記事の最後に書きました。
(※記憶をたどりながら書いているので確信がないところがいくつかあります!)


スペイン語資格「DELE」とは?

英語の試験では、日本の資格である「英検」と海外発祥の資格である「IELTS」や「TOEFL」があります。スペイン語でも日本の資格である「西検」に対し、スペインから始まった「DELE」という試験があるわけです。
(2016年からはさらにパソコンで受ける試験「SIELE」が始まったようです。)

今回私は、DELEを受けてまいりました。レベルは下から順にA1、A2、B1、B2、C1、C2とありますが、今回は私にとって初めてのDELEどころか、初めての第2外国語の試験であったので、レベルは受かりそうなA2(初心者)にしました。

A2に関しては、日本でDELEを主宰しているインスティトゥト・セルバンテス東京では、以下のように述べられています。

DELE A2(初級)
日常で身近な表現、自分自身や家族のこと、買い物、興味のある場所、仕事など簡単な日常的事柄や、すでに経験がある事項に関して理解をし、即座に応対をすることができる。簡単な既知の内容や習慣の会話、自身の過去の出来事や身の回りで起こったことの描写など、必要に応じて表現することができるレベル。

試験は大きく分けて、
① Compresión de lectura (リーディング、60分)
② Compresión de auditiva (リスニング、45分)
③ Expresión e interacción escritas (ライティング、45分)
④ Expresión e interacción orales (スピーキング、計24分)

の4つに分かれています。
①と②間の休憩は5分、②と③の間の休憩は25分でした。
(前者は休憩というよりはリスニングの問題を配る時間です。
後者はトイレに行くことだけ許可され、携帯などは触れません。)

ちなみに、どうやら①~③はまとめて行われ、順番も常に同じであるようですが、スピーキングが先に行われることもあるので要注意です。
(別記事に詳しく書きますが、公式サイトに書いてある日程は全く参考にならなかったので必ず受験票の日程を確認してください。

またイメージのつきにくい試験場に関しては、以下の記事を参考にさせていただきました。

こちらの方はスペインで試験に臨まれたそうで、会場の雰囲気や環境が感じ取れる記事が少ない中では非常にありがたいものでした。
特に国外で受験される方に関して、初めてで試験会場のイメージがつかないという方には参考になると思います。

※補足ですが、コロナへの考慮から現在では文房具(シャーペン、軽ゴム、ボールペン)は持参するよう指示されているそうです。

Amebaブログ:幸せ探して10000km「はじめてのDELE」
https://ameblo.jp/jaesponesaya/entry-12579333154.html 

横線

試験の内容:リーディング

大問(Tarea)は4つであり、問題数は計25問です。大問は以下の通りです。
①:軽い手紙の文章読解
模擬問題集に乗っているような文章読解です。

②:短めのメモの読解
模擬問題集に乗っているような、広告の文章が中心でした。
③:3人の人物に関する紹介文の読解
犬を飼っている人の自己紹介が3つあり、「犬を飼い始めてから人生が変わったのは誰か」「現在の犬の所有者について言及しているのは誰か」など、それぞれの問題に当てはまる人物を選択する、というものです。

④:長文読解
模擬問題集に乗っているような文章レベルで、今回は人物の紹介でした。

横線

試験の内容:リスニング

大問(Tarea)は4つであり、問題数は計25問です。大問は以下の通りです。
(順番は間違っているかもしれません...)

①短い二人の会話から指定された写真を3択から選択する問題
例えば、指定「次の日、この女性が訪れるのはどの家か」に対し、「庭のある一軒家」や「歴史あるアパート」などの写真で当てはまるものを選ぶ、という感じです。
(※話者は2人のこともあったような気が...)

②短い電話による会話に対し、その簡潔な説明を9択から選ぶ問題
例えば、「ロドリゲスさんへの電話です。先日注文された商品が今日届かなかったので、来週に取りに来てください。」という会話に対し、「今日は取りに行けない」という選択肢を選ぶ、といった問題です。
(※実際の会話はもっと長いです。この大問だけ話者は全て1人です)

③長めの会話に対し、それぞれ3つある選択肢から適切なものを選ぶ問題
学校やスーパーへ電話をかける話者と、それに対応する話者という型式です。対応する側の話者の声は基本的に電話を通じた声になっており、少しだけ聞き取りにくくなっています。
(※問題のうち、一つは大問①のような写真から選ぶものがあります)

④8枚の写真があり、二人の長めの会話から該当するものを選ぶ問題
例えば、「この女性の仕事は何か」に対し、「図書館」や「建築現場」など適切な写真を選ぶといったものです。

横線

試験の内容:ライティング

大問(Tarea)は2つあり、各門指示された内容を書きます。
また、リーディング・ライティングが鉛筆で回答するのに対し、リーディングではボールペンで回答します。

①:E-mailの変身を書く問題(※文字数は60~70文字)
具体的には、「久々に帰ってきた友人から外出の誘いのメールが来るので、それに対し指示された内容を答える」というものでした。
指示内容は、以下の通りです。(うろ覚えです)
・挨拶
・自分の都合のいい日程と場所
・相手の都合に関する質問
・当日の予定に関する質問
・別れの言葉

②テーマが二つあるので、好きな方を選び、指示された内容をもとに文章を作る問題。(※文字数は70~80文字)
私が選んだテーマは、「買い物に関して」です。指示された内容は以下の通りです(これもうろ覚えです...)
・どの買い物を、どこで行うか
・買い物を行い際はどこへ誰と行くか
・あなたの好きな、買い物を行う場所はどこか。
・大規模なショッピングセンターに対してどう思うか

以上のことを、記憶が正しければすべて理由をつけて述べるわけです。

横線

試験の内容:スピーキング(面接)

大問(Tarea)は3つあり、各門指示された内容を試験官の前で答えます。12分間の準備時間と12分間の試験時間とで2つに分かれています。

試験環境ですが、①と②に関しては、準備室で白紙を渡され、そこに話す内容を書くことができます。が、あくまで参考程度なので紙を見ながらの発表はダメらしいです。(※そう書いてありました)
準備室には他の受験生1人と同時に入れられ、先述した準備に取り組みます。

スピーキングでは試験は個室(今回は試験会場が学校なので教室)で行われ、人数は受験者1:試験官2であり、片方の試験官と対話をしながらもう片方の試験官が後ろで採点します。

以下は大問の説明です。

①:2つあるテーマから自分が話したいほうを1つ選び、指示された内容を答える問題(※2~3分)
私が提示されたテーマは「好きな人物」または「好きな場所」でした。
私はそこで、昨年イスタンブールで泊まったとあるホステルの話を展開しました。

指示内容は、模擬問題集で見られるように
・どこにあるか
・どうして好きなのか
・そこでは何ができるか
といったものです。

②:2つある写真から自分が好きな方を1つ選び、指示された内容をもとにそれを描写する問題(※3~4分)
写真は「オフィスで書類を渡す女性と受け取る男性の写真」と「(ヨーロッパ風の街中で)話している2人の女性。片方は指を写真外の方向に指している」でした。私は①の問題とつながる後者を選びました。

指示内容は、①と同様に模擬問題集で見られるような
・どこで行われているか
・何をしているのか
・これから何をするのか
といったものでした。

③:②で話した内容に関して、試験官から提示されたシチュエーションの中で会話をする問題(※3~4分)
「②で話した内容に関して」と準備室の問題用紙に書いてあったにも関わらず、ほとんど関係ありませんでした。
というよりは、「試験官があなたの街に訪れたので、その地域に関する質問に答える」というものでした。

話した内容は、
・「あなたはどこに住んでいますか?」
・「家を借りようと思うんだけども、借りられそうですか?」
・「近くに何か飲食店はありますか?」
・「その飲食店のごはんはおいしいですか?」
・「自然があるところに行きたいのですが、そのような場所はありますか?」
といったものです。飲食店は安くておいしいスシローを選びましたが、寿司のような料理がない国もたくさんあるので口にあうかわからないと付け加えておきました。

横線

試験を受けた感想(セッション別)

リーディング
試験の型式が今年に変わったこと自体は知っていたのですが、模擬問題集が古いバージョンだったため少し面食らってしまったというのが大きいです。かなり個人的な感想です...
具体的には、「各文章について、簡潔に述べた選択肢を選びなさい」という問題がなくなっており、結果大問が5つから4つに減っていたことがあります。

リスニング
模擬問題集で解いてきた問題よりほんの少しだけ話すスピードが遅いように感じました。
また別記事に詳しく載せますが、各問題でしっかり問題を読む時間・解答用紙に答えを書く時間が用意されているので、TOEICのように先の問題をはやめはやめに確認しないとけないほど時間に余裕がなくなることはありませんでした。
以上のことから、想像していたより気持ちに余裕を持ったまま問題に望むことができました。

ライティング
特に大問2に関して文字数が全く足りませんでした。「大規模なショッピングモールに対してどう思うか」という問題を、配分的に15文字程度で書ききれるわけがないわけです。
とはいってもそういう試験なので、無理割ねじ込むことが求められているわけでした。このため、指示内容を1つ書ききれませんでした...

スピーキング
第一に、以前IELTS(英語の試験)を受けた際には面接は個室受験者1:試験官1、音声はレコーダーで録音され後で採点されるという型式だったのですが、これがスタンダードと考えていたため試験官が2人いることにかなり衝撃を受けました。
また、この日が家の外でスペイン語を話した初めての日だったので、最終的に顔が痙攣し始めるほど緊張してしまい、結果として全力を出し切れませんでした。

全体の感想
別記事で詳しく述べる予定ですが、とにかく緊張させられる環境でした。
というのも、試験会場がそもそも洋画で出てくるような学校であり、施設に入ればスペイン語の会話しか聞こえてこないということが何より衝撃でした。
私は神奈川県に住んでいますが、このような環境はさすがに見たことも聞いたこともありません。世界がかなり広くなったと受けて数日たった今でも感じています。

横線

まとめ

試験の感想といった記事を今まで書いたことがなかったので読みづらいと感じる方が多いと思います。文字数も約5000字もあり、ここまで書くのに数時間かかってしまいました...
どうか、同じようにDELEのA2レベルを受ける方に参考にして頂ければと思います。

読みやすい記事が書けるよう努めていきますので、どうか温かい目で見て頂けたらと思います。

冒頭で述べた、会場の雰囲気を参考にさせて頂いた記事です。
Amebaブログ:幸せ探して10000km「はじめてのDELE」
https://ameblo.jp/jaesponesaya/entry-12579333154.html 

また、大まかなA2試験の説明はこちらのブログにあります。
スペイン語力アップ!ブログ「DELE A2の試験内容が来年から変わります(A1も)」
https://spanish-online.jp/blog/dele/dele_a1_a2_actualizacion/

DELEとSIELEの違いをわかりやすく紹介されてる記事があったので、興味のある方はこちらもどうぞ。
SPANISIMO BLOG「スペイン語の資格試験 『SIELE』とは?」
https://www.spani-simo.com/blog/archives/2848 

引用:
インスティトゥト・セルバンテス東京「DELEスペイン語検定とは」
https://tokio.cervantes.es/jp/dele_diplomas/information_diplomas_spanish.htm 

横線

※画像は、本文中で何度か述べた問題集です。
Edelsa社のこの問題集は、問題から回答まですべてスペイン語で記載されていることが特徴として挙げられます。

私は中古で買った結果、回答がなかったので全部自分で翻訳し、答えを作りました(笑)
結果的にはかなり勉強になったので良かったです。

※上記の商品は、ペーパーバック(注文を受けてから印刷するオンデマンド方式)であることに注意してください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?