言葉にできない
扱い方がわからない感情。
もやもやとした、鬱々とした、冷たい、嫌な、でも少し心地よくもある。
なにかで表現しなきゃいけないわけでもない。ひとりで抱えられないこともないし、誰かに伝える必要もない。
そういうものを肌で感じる機会が減り、それをなんとかして外に放り出そうとした不細工で痛々しい自己表現もしなくなる。
言葉にしなくなって、説明する必要がなくなって、ある種の虚しさを遠ざけることができているけど、かえってこころが不自由になっていく気がしてきた。
うまく言い当てることができなかったり、説明しているようで哀しくなるかもしれないけど、内側から絞り出した言葉によってもたらされるものはそれだけではないはずだ、と。