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clusterの迷惑行為に対する考え方

こんにちは、PMのとみねです。
本日リリースした cluster v1.87で、「イベントのスタッフが迷惑行為を行うユーザーを追放できる」という機能をリリースしました。今回はその機能追加の背景についてご紹介したいと思います。

たくさんの方にご利用いただく中で起きていること

先日のプレスリリースでもお知らせしたとおり、今年 cluster のイベントに参加いただいた方の人数はのべ300万人を超えました。私自身もいくつかのイベントに参加させていただいて、本当に幅広く利用いただけるようになったんだなと感慨深い思いです。

ユーザーの皆さんが主催されるイベントにも、様々な背景の方が参加されるようになってきたのではないでしょうか。そうした状況において参加する方の場に対する認識も様々です。場の雰囲気にそぐわないふるまいをされる方がいたり、イベント主催者の方の想いや考えに関わらず、自分のしたいようにふるまってしまう方について、ユーザーの皆さんからご報告いただく機会が徐々に増えてきています。

バーチャルSNSとして cluster の規模が大きくなっていくことは、「バーチャル経済圏のインフラを作る」というビジョンの中で目指すべきことです。一方で、ユーザーの皆さん一人一人の体験が期待した通りのものであるように、想いを込めて作ったイベントやワールドの体験が損なわれないように、プラットフォームとしてしっかりと体制を整えていく必要があると考えています。

迷惑行為を行うユーザーを追放できる機能について

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そのような現状に対して、まずは「イベント」で起きている問題に対処するところから始めようと考え本機能を追加しました。

「イベント」では明確に主催者が状況に対して強い権限をもっていると考えています。本機能は、ある参加者がイベントの進行を妨げるような振る舞いをしたり、無意味なコメントを連発してコメント欄を荒らしているなど、主催者が設計したイベントの進行が妨げられる場合にご利用いただくことを想定しています。
Webのイベント詳細ページから「ユーザーを追放する」メニューを選び、対象となるユーザーを指定することで、当該のユーザーはそのイベントから退室し、その後再度参加することもできなくなります。

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できればこうした機能を利用しなくてすむのが一番ですが、せっかく企画したイベントがそうした行為によって妨げられてしまうというケースにおいて、対応する手段を用意いたしました。

それ以外のケースについて

もちろん、こうした問題が発生するのはイベントだけではないと思います。ご報告いただく中でもワールドで発生するケースも確認しています。また、イベントにおいては主催者の判断で強い対応を取ることも可能ですが、ワールドでは明確な「主催者」という概念もないため、私たち運営側の判断無しに強い対応をとるのは難しいケースもあるかと思います。一般的にはそうしたケースで自衛するために「ミュート」や「ブロック」などのユーザーの皆さんが個々に設定できる仕組みを使って、個々人が嫌だと思う体験を極力避けつつ、全体の制限を厳しくし過ぎない、といった方法が必要になるかと思います。
今回、イベントでの体験について一刻も早く対応すべく「イベントにおけるユーザーの追放機能」からご提供していますが、それ以外のケースについても対応できるよう整備を進めていきます。

おわりに

現在のところ、多くの皆さんが他の参加者のことも想像し、お互いに配慮しながら遊んでいただけていると考えています。そのような皆さんの体験をプラットフォームとして守っていくためにも、今後も引き続き迷惑行為への対応手段を検討していきます。そのような状況に遭遇しないこと、このような機能をご利用いただかなくてすむのが一番ではありますが、今後とも問題がありましたら cluster 運営チームまでお問い合わせください。