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1年で売上が100倍に、クラスターを急成長に導いた新COOが12年勤めたメガベンチャーを辞めて参画した経緯を語る

こんにちは、クラスターの岩崎です!

私からバトンを受け取り、新たに弊社取締役COOに就任した成田について、先日代表加藤からnoteの記事が公開されました。

今回は、COOとなった成田のこれまでのキャリアや当社に参画したきっかけ、および今後の展望についてみなさんに知ってもらうため、対談形式でインタビューを行いました。

対談相手は、当社の株主であり社外取締役としても様々なご支援をいただいているXTech Ventures代表パートナーの手嶋浩己氏です。

成田氏のクラスター社参画は、手嶋氏との奇跡的な出来事がきっかけだったということですが、そのあたりも色々聞いてみました!

12年半勤めたサイバーエージェントを退社しクラスターへ参画

ーまずは、成田さんのこれまで経歴と、現在の担当領域を教えてください。

成田:2008年に新卒でサイバーエージェントへ入社し、最初の1年間はインターネット広告事業本部でネット広告の新規営業、2年目の4月からマネージャーとなり、Amebaのタレントブログ関連事業や、スマートフォンのアドネットワーク事業といった子会社の新規立ち上げに営業責任者として携わっていました。

そんな中、2011年に2社目の事業を立ち上げている時、先輩に連れられて行った会食で手嶋さんと出会いました。当時の上司へ、活きの良い若手を連れてきてという手嶋さんのオーダーに白羽の矢が立ったという形でご紹介いただきました。

2013年からはスマホ専業子会社のCyberZへ異動し、広告代理事業部門の営業統括、海外支社、企画マーケチームの管掌を行っていました。

2019年9月末に12年半勤めたサイバーエージェントを退社し、翌月10月から、クラスターに入社しました。現在はビジネス、制作、アライアンス領域全般を担当しています。

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成田 暁彦(取締役COO)
サイバーエージェントへ入社し12年半在籍。ネット広告営業を経験後、新規事業(子会社)立ち上げ2社を経験。その後、株式会社CyberZ(子会社)で広告部門の営業統括及び、企画マーケ部門、海外支社(SF/KR/TW)の責任者を兼務。2019年10月より当社に参画し、ビジネス、制作、アライアンス全般を管掌。2020年9月より取締役就任。

奇跡的なタイミングで届いたメッセージ

ークラスターに入社したきっかけはどんなものでしたか?

成田:クラスターに入ったきっかけなのですが、実はとても奇跡的な出来事がありまして(笑)

前職のサイバーエージェントには、新卒から10年以上もお世話になりました。私自身、子会社の幹部を任されやりがいも評価も一定頂いておりました。ただ競合やパートナーにいた周囲の同世代達がキャリアを捨て新しい挑戦をしている様を見ながら、サイバーエージェントという「ヒト・モノ・カネ」が揃った中ではなく40歳までの5年間で、もっともっとリスクを取って「挑戦」しなければという想いが大きくなり、退職の意思を固めまして、それを会社に伝えたまさに当日のこと。手嶋さんから突然Facebookメッセージで連絡をもらったんですよ。「成田君、最近どう?」って(笑)

手嶋:そうそう、本当偶然に。これまで成田君とは定期的な飲み会などで話をしてきて、そろそろ新しいステップに進む時期なのかな、とは思っていたんだけどね。

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手嶋 浩己(社外取締役)
一橋大学商学部卒業後、博報堂入社、戦略プランニン グ、ブランドコンサルティングなど経験。2006年インタースパイア(現ユナイテッド)取締役に就任。多数の新規事業の立ち上げや、メルカリやdely等へのベンチャー投資等で経営に貢献。2018年同社退任後、XTech Venturesを創業し、代表パートナー(現任)に。また、LayerX取締役(現任)も務める。
クラスターへは、ユナイテッド、及びXTech1号ファンドを通じてアーリー段階で複数回リード投資を実行し、2018年に社外取締役(現任)就任。

成田:手嶋さんとは最初にお会いして以降、年1~2回くらい6人くらいで集まるお食事の機会が毎年あって、その度に自身のキャリアや仕事の相談などはさせてもらっていたのですが、メッセージを頂いた翌日には北参道のカフェで社会人人生初の転職活動についてご相談させてもらいました。その中で、手嶋さんが最初に名前を挙げくださった会社がクラスターだったんです。

手嶋:その時はクラスターを薦めようってよりは、まずは彼の今後のキャリアの話や志向性をフラットに聞いてみようということで会ったんだよね。

ただ、当時のクラスターはビジネス的にはまだまだこれからという感じだったけど、大きな資金調達に動いていたり、VRだけでなくスマホアプリも出そうと仕込んでいた時期でもあって。

これから事業面含めて体制を拡大しようとする時期だったから、そこにビジネスが強く、広告業界やエンタメ業界にもリレーションのある人が入ると一気に加速するなという肌感があって、成田君がフィットするかもしれないとは考えていたけどね。

スマホ版

※ clusterは今年(2020年)の3月に大規模アップデートを実施した

成田:そのカフェでのお話の翌週には、加藤さんと岩崎さんにつないで頂き、直接お会いさせていただきましたよね。

私は今まで全く転職活動したことがなかったのですが、初めましての私を全く知らない転職エージェントの方ではなく、私の仕事ぶりやキャラクターを長年知っている方に薦めていただく企業から選択するのが最もフィットする可能性が高いと思っていました。手嶋さん以外の投資家の方からのご紹介も含めて、合計20社30人くらいの経営者さんにお会いさせていただきました。

私自身業種や領域は全くこだわりはなくて。実はクラスターに関しては「VTuber関係のことをやっている会社」というくらいの認識だったんです(笑)

私自身がビジョナリーなタイプではないものの、エグゼキューションには一定の自信があったものですから、魅力的な航海図が描ける人物の右腕として、No.2としてバリューを発揮したい、最強のNo.2になりたいという想いのもと会社を探していたのですが、加藤さんはまさにそこがぴったり当てはまったという感じです。

ただ、クラスターは転職活動でお会いさせていただいた一社目の会社だったんですよ。手嶋さんと話す中でも、クラスターいいなと感じていたのですが、なんせ初めての転職活動ということもあり、他の企業にもいろいろ話を聞いて回ってから心底納得したうえで決めたいと思っていたので、結論を出すまでに2ヶ月程待って頂きました。自分の中で納得できる意思決定をするために少し時間をもらいました。

転職活動にあたって、手嶋さんが今回の私の転職テーマを言語化してくれたんですけど、
「これまでのサイバーエージェントのキャリアを踏まえて、今回のチャレンジは『30代のうちに IT 業界で経営者として認識される』ということだね」
とおっしゃっていただいて。私自身すごくしっくり来るテーマだなと思い、会社選択の軸にしていました。

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せっかくの決断も、変わらないなら意味がない

ー手嶋さんからクラスターを候補として提示した理由は何ですか?

手嶋:まずは、せっかく辞めると決めたのであれば、これまでの過去を決して引きずらず、今までの強みもあえてそのまま強みとしないキャリアにした方がいいということを成田君に伝えました。

例えば成田君は、営業の責任者が長かったので、営業責任者でのリクルーティングや引き合いは非常に多かった。でもそれだと今までとなにも変わらない。それであれば、活躍した暁には最短でCOOになれるような可能性のある企業がいいと。そして、サイバーの出身者がおらず、これまでの人間関係や序列を気にしない新たなフィールドがいいと思ってましたね。

当時のクラスターで言うと、必ず成功するということはまだ断言できなかったけど、リスクがあるということはリターンがあるという状況でもあるし、そういうことを意識して選んだらいいんじゃない?と助言しました。

あとは、出来上がった会社じゃなくて、みんなが一緒に頑張っていく中で経営者というものは成長できると思っているし、成田君の転職テーマを考えると、やはりクラスターじゃないかなと。

でも、最初から最後まで、一度も積極的にクラスターを薦めたりはしなかったんだけどね(笑)

手嶋さん

成田:そう、結局最後までクラスターに行きなよということは手嶋さんに言われなかったんです。私が「クラスターにしたいと思っているんですよね」と言うと、「いいんじゃない?」って(笑)

私の中でも、次のキャリアの条件を大きく4つ決めていて、まずは、自分が一番活躍できそうな「20〜30人の組織であること」、「既にプロダクトがあるものの、まだビジネスグロースされていないこと」、「役員に営業出身、営業役員がいないこと」という環境に加え、「紹介者が自ら出資をしている会社」だったんです。

4つ目の紹介者が自ら出資をしている会社に関しては、その人が多少なりリスクを取っているということでもあるし、1%でも成功確率を上げるために私を投入してくれるというのが確信できる会社がいいと思っていました。

手嶋:僕はクラスターがいいというよりは、成田君の次のキャリアで大事にすべき要素について伝え続けたんだよね。それに、最終的に自分で責任をとる人じゃないと、どこに入ってもどうせ活躍できないから。

信頼を得るために、最短で桁違いの結果を

ー前職と比べ、随分環境が変わったと思うのですが、成田さんがどのように適応してきたとか、なにか工夫されたことはありますか?

成田:そうですね、そんなに何かしたということはなかったのですが。ひとつあるとすると、最短で最大の成果を出し集団の中で一目置かれる存在になることをとにかく意識していました。

クラスターはエンジニア比率が高く、制作チームもベテランを採用するケースが多いため社員の平均年齢が比較的高いので、その分キャリアも積んで来られた方が多いのですが、その人たちに「この人が入って、もう一段会社のステージが変わったな」と一目置いてもらえるよう、最短で桁違いの結果を出すことにはかなりこだわりましたね。幸いにも、入社2ヶ月でこれまで取引の二桁倍以上の大型商談をまとめ、結果を出すことができて、こいつなら何かやってくれそうだなと信用していただけたのかなと思ってます。

様々な観点でタイミングが良かったというのも大きいとは思っていますが、これが運や偶然で終わらないようにしていきたいと思っています。

手嶋:そうだね。タイミングも良かったと思うし、成田君が入ったことによって全部辻褄が合ってきたなと感じてるよ。

経営者としても組織としても機能にこだわらない柔軟性を

ー手嶋さんが成田さんに期待する役割や成果、成田さんが目指す組織や会社はどのようなものですか?

手嶋:まず、COOは経営陣が作った予算をオペレーションして、今期の予算を達成するのが大きな役割だから、あまり機能にこだわらず、組織運営全般を担うことが大切だね。

そして、今後成田君の下に、様々な部門の執行役員、部長などのメンバーが入ってきて、そこを仕切って、まとめていけるまでに組織が拡大するといいよね。

成田:そうですね、今はまだセールスやアライアンスといったビジネス領域しか介入できていないので、サービスとしてのバーチャルSNS「cluster」のグロースにはすぐにでも入りたいと思っていて、今後はマーケティングや集客なども担ってサービスグロースに貢献したいと思っています。

そうしている間に組織を創りながら、来年は会社全体が100人を超える規模の組織にしていけたらいいなと思っています。

それから、今のフェーズは想定通りに行くことの方が少ないからこそ、変化対応力や組織柔軟性を意識しながらチームを作って、どんどん形を変えながらでも、結果として事業が一番伸びる形、コミットできる形をみんなと見つけていけるチームにしたいと考えています。

ポストや役割によってではなく、会社の最大成果を考え色んな所に介入し、色んな所に責任を持って動きまわっていける、そんな存在を目指して頑張っていきたいです。

成果第一、愚直であれ

ー成田さんがクラスターで活躍するのはどんな人だと思いますか?

成田:細かいことを気にしないというか、やっぱり会社の成果を中心に物事が語られていて、目の前のことへ愚直な人ですかね。「自分はこれがやりたい」が強すぎると、さっき言ったように不確実なものに対応できないですし、スタートアップなのでそもそも半年後にはそのポジションや環境が変わっている可能性も高いですから。「◯◯しかできません」というのではなく、一緒に「cluster」が成果を出す結末まで見届けたい、だからそのために何でもやりますよ、というスタンスな人がいいですね。

これは私自身、前職の影響を多分に受けていて、(サイバーエージェント社長)藤田さんのお言葉にある「言うことは壮大で、やることは愚直な人」という人物像が本当にしっくりきますし、まさに当てはまると思っています。

ビジネス職は先程話した通りですが、開発メンバーで言っても、全員が自分の専門領域しかやらないとなってしまうと、ひとつの機能を追加するごとに専門分野ごとに追加人員が必要になってしまいます。「これを作るのであれば、この言語やスキルがいるな。自分で勉強してしまおうかな」というようなスタンスの方が増えないと、人数をどれだけ増やしても開発速度はなかなか上がらないですよね。

今のクラスターのエンジニアチームにはしっかりとした専門領域は持ちながらも、その領域のみにこだわらず、作るために必要な要件は全員で勉強してカバーしていくという気概がある方がとても多いです。私はそんな方とぜひ一緒に働きたいですね。

対談を終えて

成田が入社して、営業としての手腕は随所で見ていましたが、それはこれまでの経験に加えて、コミットすると決めたことを愚直にやるという成田の信念が形になっているのだと、インタビューを通して改めて感じました。

また、そのような姿や人となりは、まわりに沢山の応援者を作り、今回の手嶋さんとの関係のように、人生の様々な岐路で支援をしてもらえるのだということも実感しました。

今後の成田氏のCOOとしての新たな活躍、新生クラスターにこれからもご期待ください!

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