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第4回fuzzカップ観戦記ベスト64D
【担当記者:今田孝志】
8月6日に行われたMトーナメント2023決勝はKADOKAWAサクラナイツ、日本プロ麻雀協会所属の渋川難波の2連勝による優勝で幕を下ろした。
Mリーガーに団体推薦者を加えたトッププロによる個人トーナメント戦をご覧になり、トーナメント条件戦の面白さに触れた方も大勢いらっしゃるのではないだろうか。
Mトーナメントは終了したが、fuzzカップはまだまだ続く。赤あり・オカあり・ウマ10-30のMトーナメントとほぼ同じルールで、協会プロ達がしのぎを削る。毎週水曜日19時から。是非お楽しみいただきたい。
1回戦(中島-大塚-田内-平良)
親のアガリなしの早いペースで試合が進む。まず優位に立ったのは田内。
東2局。
東と白をポンして、親の大塚のリーチ宣言牌三萬を捉えて5200のアガリ。
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追撃は中島。
東3局、田内の親番。
田内はダブ東をポンしてピンズのホンイツへ。
⑧ピンもポン。東の加槓も入り、他家は対応を余儀なくされる。
そして田内はドラの西単騎でハネマンのテンパイ。
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田内に打ちづらい生牌の白と⑤ピンを止めていた中島は、白が重なると⑤ピン勝負でチートイツ9索単騎待ちでリーチ。
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終局間際に手詰まった大塚が中島に9索で放銃。
裏は乗らず3200。
東4局は田内が1300-2600のツモアガリ。
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かわし手で局が進み、南3局。
ここまでアガリのない平良が序盤にチートイツをテンパイすると、3索単騎で即リーチ。
平良は自身で赤5索を捨て、それを田内にポンされている。
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またしても手詰まった大塚からこの3索が出て、6400のアガリ。
南4局を迎えて点棒状況は以下の通り。
1着 田内 31300
2着 平良 27300
3着 中島 26100
4着 大塚 15300
ここまでマンガン以上のアガリが出ていない。
序盤のリードを保った田内がトップ目。
南3局の一度のアガリで、平良が2着に浮上している。
オーラス、親の平良はアガるのみ。
中島は2着の平良まで1200点。トップの田内まで5200点。
田内から2600または平良・大塚から5200をアガると、田内とトップを分け合う。ツモアガリの場合はトップ逆転には1300-2600以上が必要。
大塚は2000-4000ツモアガリで平良と並んで同点3着となる。
トップ逆転には4000-8000が必要。
親の平良はイーシャンテンでドラの發を手放す。
次巡、平良が捨てた④ピンを中島がカンチャンでチー。三色片アガリテンパイに取らず、一萬切りでタンヤオに向かう。首尾よく三色になったとしても1000-2000の仕掛けだが、田内からの直撃や赤引きを想定して、急所の解消を優先する。
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このあと三色が確定する3索を引いて⑤-⑧ピン待ちテンパイを果たすが、トップ逆転は田内が放銃した場合に限られる。
だが赤ならば誰からでも逆転である。
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ラス脱出に向けてドラの發を組み入れたチートイツを狙う大塚は、捨て牌と副露で⑤ピンが2枚見えていることから、赤⑤ピン切りを選択。
中島がこれを捕らえ、1回戦初のマンガン以上のアガリで、逆転トップとなった。
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2回戦(中島-大塚-田内-平良)
ドラ1枚、赤3枚の配牌を手にした1回戦トップの中島が、7巡目にテンパイ。高め⑥ピンで18000、安め⑨ピンでも12000のダマテン。
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⑨ピンで放銃したのは大塚。誰も止めようがないような⑥-⑨ピンだが、1回戦4着の大塚はこれでかなり苦しくなる。
大塚は東3局はツモアガリ拒否からフリテンリーチに行き、南1局2本場は3副露ホンイツテンパイから東トイツ落としでチンイツへ向かう。だがいずれも実らなかった。
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中島が圧倒的有利。大塚が厳しくなったことで、田内と平良のデッドヒートの様相を呈す。
どちらかがトップなら、無条件で勝ち上がり。
トップ以外であれば、1着順プラス4000点差。
最初にリードしたのは平良。
東2局2本場。中とドラをポンして、大塚から8000は8300のアガリ。
田内25500。
平良34100。
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東3局は田内が平良から5200の直撃。
大塚、田内から相次いでリーチが入り、平良は手詰まって共通のスジ⑦ピンで一発放銃。
田内34200。
平良26400。
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東3局1本場は直接対決。
平良が③-⑥ピン待ち先制リーチ。
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田内がドラ七萬切りで追いかけリーチ。
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競り勝ったのは平良。⑥ピンツモで1000-2000は1100-2100のアガリ。
田内31100。
平良31700。
平良はその後も加点し、南3局を迎えて田内に11300点の差をつける。着順でも中島も逆転してトップに立つ。
1着 平良 43400
2着 中島 32400
3着 田内 32100
4着 大塚 -7900
平良にとって最後の関門の田内の親。
安全に進めればいい中島と、役満クラスが必要な大塚が序盤から中張牌をバラ切りする。
自分で田内の親を蹴るしかない平良は、苦しい形ながら懸命に手をまとめるが、捨て牌三段目についに親リーチがくる。
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田内が8索をツモって4000オール。
田内が平良を逆転。差は4700。
田内44100。
平良39400。
南3局1本場。追う立場になった平良が八萬とドラ⑨ピンのシャンポン待ちでリーチ。
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すでにテンパイしていた田内だったが、平良のアガリ牌八萬を引くと、テンパイを崩して降り、流局となる。
南4局2本場を迎えて点棒状況は以下の通り。
1着 田内 43100
2着 平良 41400
3着 中島 27400
4着 大塚 -12900
田内、平良の差は1700点。供託が1000点あるので、アガった方の勝ち上がり。
田内は自風の北が配牌でトイツだが、鳴けないまま7巡目にテンパイ。ダマテンだと出アガリできない形のため、即リーチ。
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最後は中島が⑦ピンを差し込んで決着となった。
1回戦オーラス逆転トップの中島と、平良とのデッドヒートを制した田内の勝ち上がりとなった。
最後に。
fuzzカップスポンサーの『株式会社fuzz』様。
選手が座っている椅子をご提供いただいている『COUGAR』様
選手が飲んでいるピンク色のドリンクをご提供いただき日本プロ麻雀協会とパートナー契約を締結させていただいている『ピンクイオンアスリート』様。
いつも大変ありがとうございます。感謝申し上げます。
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