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第4回fuzzカップ観戦記ベスト64K

【担当記者:今田孝志】

1回戦(石田-中西-箭内-渋川)
Mトーナメント2023チャンピオン、渋川難波登場。
fuzzカップとほぼ同じ、赤入り・オカあり・ウマ10-30の2回戦トーナメントで、Mリーガー・各団体推薦者の名だたる強豪を破って見事優勝を成し遂げた渋川難波が、満を持してベスト64に登場である。

Mトーナメントチャンピオン・前雀王・A1リーガー・KADOKAWAサクラナイツ所属Mリーガーの渋川に、比較的プロ歴の浅い石田・中西・箭内が挑む形となる。

その渋川がいきなり2000-4000ツモアガリで先制。

東3局3本場には石田から8000は8900をアガり、順調に加点する。

渋川を追う一番手は、東2局にダブ東ホンイツ12000をアガった中西。

放銃した箭内は9000点持ちのラスにまで沈むが、南場に入って怒涛の追い上げ。

南1局1本場に、南中待ちのダブルバックでテンパイを入れていたトップ目の渋川から8000は8300のアガリ。

南2局は1000-2000ツモアガリ。
南3局はチートイツの3200オールで、一気に中西・渋川を捲ってトップに躍り出る。

南3局1本場は中西から2900は3200の出アガリ。
一気呵成の4連続アガリである。

南4局を迎えて点棒状況は以下の通り。
箭内 38700
中西 29600
渋川 26400
石田 5300

いつの間にか渋川は3着になってしまっている。

その渋川がこの配牌を手にする。

石田から起死回生のチートイツドラ単騎リーチが入るが、アガリは渋川。
4000オールでトップに返り咲いた。

2回戦(中西-箭内-石田-渋川)
東3局
1回戦ラスのためトップ必須の石田の親番。
發を暗刻にしてテンパイ。

三萬切りで一四七萬待ち3メンチャンだが、七萬を自分で捨てていてフリテン。
しかも一萬が2枚、四萬が4枚、七萬が1枚見えている。
・三萬切り。見た目残り枚数5枚のフリテン一四七萬待ち。
・六萬切り。見た目残り枚数2枚待ちの一四萬待ち。
・二萬切り。見た目残り枚数3枚の三萬・4索シャンポン待ち。

石田の選択は二萬切りの三萬・4索シャンポン待ち。

リーチの一発目。中西は浮いていた一萬を捨てる。石田の選択によっては放銃だった牌。

助かった中西がテンパイし、石田がツモ切った赤⑤ピンで8000のアガリ。
石田は苦しくなる。

南1局2本場。カン⑧ピンの三色で、石田が先制リーチ。

箭内が⑧ピンを2枚吸収して暗刻にして追いかけリーチ。
赤5索ツモで2000-4000は2200-4200のアガリ。

1回戦トップの渋川はほぼ安全圏。
石田は並び的にもかなり厳しい。
箭内と中西による残る1つのイスを巡る戦い。トップを取れば勝ち上がり。
箭内が中西に16600点差のトップに立って優勢だが、南2局は中西が先制リーチ。

残りツモ1回となったところで石田がチートイツテンパイ。
残り1巡に賭けて①ピン待ちでリーチにいくが、リーチ宣言牌の4索で中西に8000を放銃。

南3局2本場。親の石田。
渋川の捨てた五萬をスルーした直後に赤五萬を引いて、4巡目にして四暗刻のイーシャンテン。5の三色同刻もある。

同巡、中西が早くもテンパイ。チートイツの仮テン④ピン単騎。
切られた4索を石田はスルー。

箭内もジュンチャン三色の見えるイーシャンテン。

渋川もイッツー完成のテンパイ。

わずか5巡にして全員がこの仕上がり。
四者四様に内心「もらった!」とほくそ笑んだのではないか。

しかし1局にアガれるのは1人だけ。

中西が白を引いて、④ピンを縦に置く。
白は2枚切れでいわゆる地獄待ち。掴むも地獄だが、待つも地獄。
白がすぐにいればいいが、山に深かったり王牌に寝ていれば最悪である。
より良い単騎を待とうとの思いが、ダマを選ばせる。

白はすぐにいた。
中西が④ピンを捨てたわずか5秒後、下家の箭内が白をツモ切った。

立直をしておけば、という思いはあったかもしれないがライバルからの直撃。1600は2200のアガリに供託2本を加えて、箭内との差を6400点縮める。

南4局を迎えて点棒状況は以下の通り。
箭内 32400
中西 32200
渋川 26600
石田 8800

箭内と中西、17期後期入会2人の一騎打ち。
わずか200点差。アガった方が勝ち上がり。

中西が箭内の上家だが、絞ってはいられない。
箭内はカン8索から仕掛けて最後のアガリをもぎ取った。

実力通りの結果を出したチャンピオン渋川と、積極果敢な攻めを見せた箭内がベスト32進出を決めた。

最後に。
fuzzカップスポンサーの『株式会社fuzz』様。
選手が座っている椅子をご提供いただいている『COUGAR』様
選手が飲んでいるピンク色のドリンクをご提供いただき日本プロ麻雀協会とパートナー契約を締結させていただいている『ピンクイオンアスリート』様。
いつも大変ありがとうございます。感謝申し上げます。

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