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第4回fuzzカップ観戦記ベスト32G

【担当記者:今田孝志】

現雀竜位・安藤弘樹が出場予定だったが、体調不良のため欠場となる。そのため大浜岳が黒子として出場。大浜が勝ち上がりの場合は、ベスト32敗退者の中から敗者復活戦を行うこととなる。

1回戦(松尾-ヨンス-田内-大浜)
fuzzカップ本戦配信の初戦、ベスト128A卓が開催されたのが5月。月日は流れ12月となり、街角ではクリスマスソングが聞こえるようになった。fuzzカップは次週でベスト16が出揃う。いよいよ佳境である。

急遽黒子で出場することとなった大浜だが、勝てば敗者復活戦が開催される。ベスト32敗退者にとっては思わぬクリスマスプレゼント。大浜サンタはプレゼントを届けることができるか。

だが大浜のプレゼント配りへの道は険しい。
東2局1本場。田内の先制リーチに2600を放銃。

続く東3局は田内に7700を放銃。
ヨンス・田内の2件リーチがかかる中、ピンフ・ドラ1・高め三色で追いつくが、リーチ宣言牌で放銃。

東3局1本場は先制リーチといくが、追いかけリーチの松尾に8000を放銃。

致し方ない放銃ではあるが、3局連続放銃で、敗者復活戦ではなく点棒プレゼントサンタになってしまう。

3巡目にして赤3枚のギフトを手にしたのは東4局1本場の田内。

この手を理想的な4000-8000に仕上げる。

このアガリが決定打となり、1回戦のトップは田内。
2着ヨンス・3着松尾・4着大浜の並びとなる。

2回戦(田内-松尾-大浜-ヨンス)
1回戦3着の松尾はトップを取れば勝ち上がり。
東2局2本場の落としたくない親番だが、配牌は良くない。

暗い夜道のような先の見通せない手。
ただピカピカのダブ東トイツが役に立つ。ダブ東の輝きを夜道の道案内としたい。

2巡目に1索をリャンメンで鳴いて前進。
サンタを乗せたソリを曳いて空を駆けるトナカイのように、アガリに向けて飛んでいきたい。
残った形は苦しいが、親番こそはと頑張りたい。

親の仕掛けに役牌が打ちにくくなる。
1回戦トップの田内は早々に絞りに入り、ヨンスも東・中を抱えて手を狭める。
松尾もなかなかテンパイが入らずアガリに向けてまっしぐらとはいかなかったが最後のツモでテンパイ、親番を死守する。

つないだ親番。ここは実ってほしいと思うところだが、得てしてそうはならないのが麻雀。
カン六萬待ちでリーチの大浜がツモアガると、暗刻の三萬が裏ドラで4000-8000は4300-8300。
この一撃で大浜は通過ポジションとなる。

東4局1本場を迎えて点棒状況は以下の通り、
大浜  45000
松尾  21400
田内  16800
ヨンス 16800

1回戦トップの田内は、以下の2つを共に満たすと敗退となる。
・大浜トップ・自身4着で、40700点以上の差をつけられる(現在28200点差)
・ヨンス2着・自身4着で、25000点以上の差をつけられる(現在同点)

無論まだ有利だが、ヨンスにひとアガリ出ると、尻に火がつくことになる。

そのヨンスの親の先制リーチ。ドラ赤内蔵で7700から。

田内はリーチ宣言牌の⑤ピンをチーして、⑤ピン・三萬のシャンポン待ちテンパイ。

中膨れ⑤ピンのくっつきのイーシャンテンから愚形テンパイだが、⑤ピン・三萬は共にリーチの現物のため脇からの出アガリも期待できる。
田内はここから無筋の1索、ワンチャンスの③ピン、宣言牌のスジの⑧ピンと押す。
③ピン引きの時は現物の⑤ピン打ちでもテンパイを維持できたが、打③ピン。現物待ち続行とマンズの変化を優先する選択。
結果は田内が三萬をツモアガって、ヨンスの追撃阻止に成功。

勝負所を制した田内に次局決定打が出る。
場風の南をポンして、ドラ2赤1の12000をあっさりテンパイ。
これがヨンスから出て田内は安全圏へ。

苦しくなったヨンスだが、南4局の親で一発ツモで6000オール。

土壇場であと4000オール1回で通過ポジションになるところまで追い上げる。
だが最後は大浜がアガって決着となる。

勝ち上がりは田内と大浜。
大浜が勝ったことで敗者復活戦開催が決定。
ベスト32敗退者へ、大浜サンタからのクリスマスプレゼント。

追記:ベスト32敗者復活戦は抽選の結果、
安藤弘樹・澄川なゆ・中月裕子・Rob
の4名で行われることとなりました。
日程は12月27日(水)
時間未定
1半荘行いトップを取った選手が、同日19時より行われるベスト16B卓へ勝ち上がりとなります。

最後に。
fuzzカップスポンサーの『株式会社fuzz』様。
選手が座っている椅子をご提供いただいている『COUGAR』様。
選手が飲んでいるピンク色のドリンクをご提供いただき日本プロ麻雀協会とパートナー契約を締結させていただいている『ピンクイオンアスリート』様。いつも大変ありがとうございます。感謝申し上げます。

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