【interview】BARA

BARA/DJ(女子大の流刑地,Go and Touch) 

BARAと申します!よろしくお願いします! 

■最近ひょんなことからライブハウスのスタッフになりまして、豊橋のサウンドスタッフビルの4階、SAQURA Zero to Infinityというところで店長をしています。
元々ライブハウスだった所ですがすったもんだがあり、再スタートを機に飲食店営業の許可を取り、平日はバー営業をしています。
最近オープンしたばかりで少しづつ設備を整えている段階なのですが、今後はバンドライブだけでなくDJイベントだったり、動画配信、ダンススタジオやギャラリーなど多目的スペースとして使ってもらいたいね、なんてオーナーと話しているのでお近くにお越しの際は是非ふらっと覗いてみてください。


■あと個人的には「Lvslyd」という名前でアクセサリーを作って販売しています。 レコードやシンバル、CDなどを使って音が聴こえてくるような音楽モチーフのアクセサリーを作っています。 作ったものはInstagramにあげたりBASEで販売をしているので覗いてもらえたら飛び上がって喜びます。




■DJの活動としては、栄の薬膳BARさんにて「女子大の流刑地」「Go and Touch」というイベントを主催しているのと、 新栄のclub buddhaさんを拠点に開催しているオルタナティブカルチャー&DJイベント「WWJ758」に最近レギュラーとして迎えて頂きました。

「女子大の流刑地」はSHIJUN(猫を堕ろす/BOY'S OWN)と主催して、BOY'S OWNのatsushi、SHIJUNの誘ってきたIkalaser君、僕が誘った一海君の5人で始めたパーティーです。 
パーティー名の由来は僕とSHIJUNが仲良くなったきっかけでもある「ふくろうず」というバンドのアルバム「砂漠の流刑地」から。

 このパーティーを始めようとしていた頃に出会い、後に親友となる食物繊維とり夫さんという人がパーティーの概要を上手くまとめてくれた記事があるので見てみてください。

ちなみに記事を書いてくれた当時はまだ出会って2、3回目、僕は彼に対してちっとも心を開いていない状態です。

もう一つの主催イベント「Go and Touch」はみんな大好きNEISHI君主催「Touch and Go」の本家公認非公式パーティーです。頭バカになりそうな肩書きですね。 
タチゴーに出たい人、出たくても出してもらえなさそうな人達とタチゴーではかからなそうな曲をかけてNEISHI君を困らせたいな、なんて面白半分で始めたイベントですが蓋を開けてみたら「自分だけは本気セットで抜け駆けしてタチゴー出演を勝ち取ってやる!」みたいなギラギラな演者ばっかりでとてもヒリヒリしたイベントになってしまいました。
とてもスリリングで楽しいパーティーです。 
NEISHI君の器のデカさに甘えながらタチゴーラバーズと大はしゃぎしているパーティーなのでいつか怒られないだろうか…とビクビクしていますが怒られるまで続けていきたいな、と思っています。でもきっと怒らないんだろうなぁ…。むしろ面白がってるもんな…。困ったもんです。嬉しい悲鳴です。

 どのイベントも楽しいパーティーなので遊びに来ていただけると嬉しいです。 
しかし…変ちくりんな名前のパーティーばかり主催してますね…(一体俺は何をしているんだ?)と我にかえることがよくあります。

クラブで活動を始めたきっかけを教えてください


大学時代、僕が所属していたバンドサークルでは月に一回、部室を暗くして夜通しDJをするイベントがありました(僕の通っていた大学は24時間開いている全国でも珍しい?学校なんだそうです)。 
DJイベントといっても当時CDJの使い方がわかる部員はおろか、曲の繋ぎ方やBPMの概念を知っている人間は一人もおらず(卓上にCDJを毎回用意するにも関わらず、です)、iPodからただひたすら自分達の好きな曲を垂れ流すという今思えば陳腐なイベントでしたが、毎回そこでDJ(のようなもの)をするのが楽しくて、いつかクラブ?っていうとこ?も遊びに行ってみたいな、なんならDJもやりたいな、なんてぼんやり思っていました(当時はなんとなく気になるけど敷居の高い、自分達とは別世界の人間の遊ぶとこだと思ってました)。

そして数年後、次に紹介するパーティーに遊びに行きながらDJとしての活動を始めていきます… 

印象に残っている、または影響を受けたパーティーを教えてください

■MOGRA地下冒険TOUR2015 ~夜の世界はまだ知らない音ばかり FINAL at 横浜ベイホール
当時でんぱ組.incにどハマりしてまして、DJねむきゅんが出るらしい!と行ったこのイベントが初めてのDJイベントです。 ず〜っと行ってみたいと思い焦がれていた初めてのクラブイベントは、お酒もそこそこに、知ってる曲はほぼ無く、イベント中疲れたら休むということもまだ知らず、終盤の眠気を体を揺らして払い、クタクタになりながらクローズまで駆け抜ける修行のようでしたが、新しい世界に踏み出せた高揚感から俺もDJをやるぞ!と寝ずに秋葉原まで行ってヨドバシカメラでいつか雑誌で見たねむきゅんが使っているのと同じヘッドホンを買うのでした。
 この時、DJというものを初めて知ってから7年の月日が経っていました…長いですね…。しかしDJを始めるのはもう少し先のお話…。 

■BOY'S OWN
ヘッドホンとコントローラーを買ったものの、どうしたらDJになれるんだ…?と心が折れかけていた折、学生時代からタワーレコードで一緒に働いていた友人から「クラブイベントでカメラスタッフすることになったんだけど知り合い全然いなくて心細いから来て…」と誘ってもらったパーティーです。クラブイベントに行きたくても勇気が出なかった僕には願ってもないお誘いでしたが「…しかたないなぁ…」とか言ったんだと思います。天邪鬼。

 地下大冒険ツアーでクラブイベントには触れたものの、まだまだ行き慣れていないクラブイベント、おっかなびっくり開けた扉の先ではsuchmos(星野源だったかも)が流れていてクラブってJ-POPも流していいんだ!と嬉しくなった覚えがあります。そしてその勢いのまま、DJとしての取っ掛かりと新しい友達が欲しかった僕はその日のDJのみんなに珍しく積極的に声を掛けます。
 確かMarbieに「さっきDJでOASISかけてたよね!?俺もOASIS好きなんだ!」なんて話しかけたはずです。が、OASISなんか好きじゃない奴を見つける方が難しいですよね…我ながら狡い話しかけ方をしたな…と思います。たまに思い出して恥ずかしくなります。 

今僕と仲良くしてくれる人達はほとんどが元を辿ればこのパーティーで仲良くなった人達から広がっていった人達です。ホントすごいイベントです。

そしてこのパーティーでSHOGOさんと出会い、SHOGOさんがよく通っているという謎の怪しげなお店「薬膳BAR」の存在を知るのでした…。

■New Jack
何度ホームページを見返してもイマイチ全容の掴めない謎のお店、薬膳BARに勇気を振り絞って初めて行った時に出会ったmiyau-Dさんに誘ってもらったパーティーです。 
イケてるお兄さんお姉さんが多くて自分の場違い感に若干の窮屈さを感じながらも、それがスパイスとなったのか初めてタバコを吸った時みたいな「ちょっと悪いことをしてる感」というか危うさとドキドキ感を味わったパーティーです。俺は今、夜遊びをしているぞ…!と。 
いくつもあるフロアはどれもフロアごとの色があって、気になる演者を見に行くのはもちろん、その時の自分の気分に合うフロアを探すのも楽しい。そして何より主催のmiyau-Dさんが一番楽しそうなのが素敵。やっぱり主催が一番楽しそうなパーティーは良いパーティーですよね…。 大好きなパーティーです。 

■Touch and Go
実は、このClubbers Guide Nagoyaで名古屋のクラブの人々のインタビューが始まった頃からもし自分にインタビューが回ってきたらどんなことを書こう、なんて日々妄想していたのですが(おこがましいですね)、タチゴーに関しては今までインタビューを受けてきた人々がその愛を語り尽くしているので今更俺が語れることもないなぁなんて思っていたのですが、 Go and Touchなんてパーティーを始めてしまったもんだからこのパーティーについて何も言及しないというのは嘘でしょう。そんなことをしてしまったら僕はもう二度とお天道様の下を歩けません。 
僕の記憶が正しければ初回から皆勤賞(のはず)で遊びに行くほど大好きなパーティーです。 
このパーティーの良いところはNEISHI君はじめタチゴークルーのみんなはもちろん、ゲストや演者だけでなく遊びに来たみんなから自分が一番楽しんでやるぞ!という気合いが感じられ、DJプレイだけでなくフロアの何気ない会話の一幕すらもその日のハイライトになる、楽しいことが会場の各所で同時多発的に起こるパーティーというところです(ここまで早口)。
 このパーティーも良いパーティーの御多分に洩れず主催が一番楽しそう。みんなから愛されているパーティーは遊んでいて居心地が良い。 

今好きな3曲を教えてください

■パソコン音楽クラブ/reiji no machi

「reiji no machi」が収録されている「Night Flow」は、僕の寄せたコメントが「CDショップ大賞 2020」の「コメント大賞」に選ばれた作品です。 
コメントの締め切り数日前のタチゴーがパ音がゲストの回で、締め切り当日の夜にパ音とタチゴーへの思いを長文でしたためたのですが、途中で寝てしまい途中かけの文も全て消えてしまったのが癪で、ダメ元で一番印象的な一文だけ滑り込みで送ったらまさかの大賞を獲ってしまった、という背景があります。
2年経った今でも会う人会う人に自慢して回っています。 

■羊文学/あいまいでいいよ

 この文を書いている今まさに聴いている曲です。 ボーカルに浮遊感があり、音と感情がたゆたうミュージック、大好きです。Cメロが一番盛り上がる曲は良い曲と昔から決まっているんです。


■RADWIMPS/夢番地

「夢番地」が収録されている「RADWIMPS4〜おかずのごはん〜」は今好きな曲、というより今も好き、というアルバム。発売当時、親の顔より見たジャケ。 最近の曲は全く追えてないけど、今でも君と書いて恋と読んで、僕と書いて愛とでも読んでいるんだろうか。どうか今も洋次郎はあの時のままでいてくれ。 

今後の展望について教えてください

もっと色んな場所でDJしたい!とか県外でもDJしたい!とか県外のイベントにも積極的に遊びに行きたい!とかありますが、 一番はみんなから愛される人間になりたいです。

 ここまで僕の駄文にお付き合い頂きありがとうございます!

最後に僕の撮ったmixの紹介をさせてください!どちらも40分くらいの聴きやすいmixです。お時間ある時に聴いていただけると幸いです。それではまたパーティーでお会いしましょう!

  夜遊びをしている時の高揚感だとか危うさみたいなものが表現できたら良いなと思って録りました。今の僕にできる最大限です。手前味噌ではありますが、なかなか良いものが撮れたと思います。きっとみんな気に入ってくれると思うので是非聴いてみてください。


Go and Touchの初回の再現mixです。自分でも気に入っているmixで、よく深夜、自宅でお酒を片手に「最高〜!」とか言いながら聴いてます。絶対家族には見られたくない。

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