【interview】KONDOH

KONDOH/DJ

DJを始めたきっかけを教えてください

1990年代初頭、東京に数年間移住していました。
かつてレコードの聖地と呼ばれていた渋谷の宇田川エリアでレコードを買い漁っていた時代です。
1993年に名古屋に戻り大須のレコードショップに勤め始めクラブミュージックを担当していました。1995年頃、当時ショップの顧客でもあり名古屋のアンダーグラウンドシーンを牽引していた知る人ぞ知るDJ OSHIMA氏に声を掛けられclub buddhaでプレイしたのが始まりです。

印象に残っている、または影響を受けたパーティーを教えてください

30年近くもクラブシーンを体験してると数えきれないほど沢山の素晴らしい瞬間に立ち会えたけど、どれかひとつに絞るとしたらこの時ですね。
2006年に自分がサポートさせて頂いたパーティーなのですが、デトロイトからマッド・マイク率いるUR軍団が名古屋に初上陸した時の俺史上的伝説の夜。
今にも暴動が起きそうな緊迫感と熱狂的なオーディエンス、全てが凄まじかった記憶が今でも脳裏に焼き付いてる。


参考にその時のテキストデータがこちらです。

UNDERGROUND RESISTANCE/INTERSTELLAR FUGITIVES 2 :
destruction of order Japan Tour 2006

2006.4.29 sat @ CLUB MAGO

Featuring Members:
SUBURBAN KNIGHT aka JAMES PENINGTON (UR011)
DJ S2 aka Santiago Salazar (UR057)
DJ DEX aka NOMADICO (UR061)

plus
"Interstellar Fugitives- Special Live Unit"

formed by:
Gerald Mitchel aka The Deacon (UR044)
Cornelius Harris aka The Atlantis aka Unkown Writer (UR3.14)
Ray 7 aka The Unkown Soldier (UR051)
Milton Boldwin aka DJ Skurge (UR064)
The Analog Assassin (UR040)

Supprt DJ:
KONDOH

2nd Room
DJs:
KASHIWAGI / 歳納崇史(HGWR3) / 鈴木一彰

VJ:
IMAGINARY FLOWERS

Sound Desing:
ASADA

実はとてもおかしなことなのに、みんなが無意識に受け入れてしまっていて、それが世の中に、ある種の歪みのようなものを存在させてしまっている。その背景には、自分たちの利益のために、人々をそう仕向けようとする輩がいて、どうやら、この世の中は奴らに有利な方向に進んで行っているようだ。

そんな邪悪な奴らを「プログラマー」と呼び、遠くデトロイトから世界に音楽だけによる武装をもって、抵抗を企てる一団がいる。その名は「アンダーグラウンド・レジスタンス」。

15年以上にも及ぶ抵抗活動は、どんな些細なことに対しても、細心の注意を払い、音楽を発信することで、より高い意識へと人々を誘うものである。

例えば、こんなこと。通常、若い番号から付けられていく作品のカタログ・ナンバー。彼らは、それすらもランダムに使用する。3の次は7、5の次は1というように。どうして?という問いを投げ掛けたことがある。創設者のひとり、マッド・マイク・バンクス曰く、「世の中全てが順番通りに進むと思ったら、大間違いだ。」確かにその通りだ。これまでの人生、順番通りには進んでこなかった。

5は4を待つ必要はない。100が1より、新しいということもない。数字というのはひとつの概念であって、物事の性質を決定し得るものではない。血塗られたアメリカの歴史の中、アメリカ先住民とアフロ・アメリカンの血を引く、彼ゆえの思想が、そこに表れている。

さて、ここに登場するは、彼らの思想が生み出した彼ら自身のもうひとつの顔である、「惑星間逃亡者 (インターステラー・フュージティブス)」。全宇宙を我がものにするため、負の秩序によって人々をコントロールしようとする「プログラマー」に本来の住処を追われ、惑星間逃亡者として抵抗を続けるといった、SF仕立てのコンセプト。彼らが生き抜いてきたハード・ライフの、また私たちが囚われている観念の置き換えにして、問題の本質の提示なのだ。

彼ら「アンダーグラウンド・レジスタンス」を知る者も、未だ知らざる者も、ぜひ、彼らの音楽武装抵抗を体験してほしい。難しい話は別として、彼らの音楽は素晴らしいから。優しく心に響く旋律から、強く魂を揺さぶるリズムまで、本質を見極めんとする強固な意志を持った人間の生々しさが、「音波」という信号で、きっとみんなの体の真ん中に届くはずだ。

正真正銘の「アンダーグラウンド・レジスタンス」としては、実に8年ぶりの(来日ツアーは13年ぶり) 、また、彼らの念願であった、多くの地方都市への来訪も可能となった今回のツアー。今回のために編成されたライブ・ユニット(ジェラルド・ミッチェル、レイ・セブン、コーネリアス・ハリス、DJ SKURGE(スカージ)、またアナログ・アサシンと化したマッド・マイク) に加え、サバーバン・ナイト、DJ S2(エス・スクエア)、DJ DEX(デックス)といった、現行UR最強の布陣は、マイク自身が言及していることもあり、おそらく今回ツアーのみの特別編成。

ドクター・ファンケンシュタインのマザーシップに間に合わなかった世代へ、10年後、20年後の伝説に乗り遅れないように..。


今好きな3曲を教えてください

今(というかずっと)好きな3曲

MR. FINGERS / CAN YOU FEEL IT


PRINCE / I WANNA BE YOUR LOVER


FUNKADELIC / FREE YOUR MIND AND YOUR ASS WILL FOLLOW


今後の展望について教えてください

昨年までオーナーとして携わっていたクラブ経営から離れた現在ですが、今後はサポートする側として名古屋のクラブカルチャーを守る立場だと考えてます。
現状COVID-19の影響でクラブシーンは大変困難な状況に陥っていますが、やはりクラブは現場が重要だと思ってます。
一日も早い終息を祈り、新たに進化した音楽体験が待っていることを願いたい。

STAY LOW, STAY STRONG AND STAY UNDERGROUND

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