ccj☆all for you it's my pleasure

2021.8/31　昔なら夏休みの最終日。30年前は研修？中だったかな。一応ccjと付くタイトルはこれで最後にしましょう。まだ書けていないものもあるので、それは「号外」で書きます。

【all for you it's my pleasure】これがccjで習った全てです。習った？んじゃないな。すべてはこの言葉の上に成り立っているので概念になっています。わざわざ言葉にするのは何十年ぶりだろう。

一時期、英会話学ぶためにネイティブの方と話していた時期があった。普段は日本語が一切判らないアメリカ人の方が相手してくれていたのだが、その日はたまた日本人女性。ご主人がアメリカ人という方と話す機会があった。

仕事の話になり【all for you it's my pleasure】という言葉を伝えたとき、「もう一度、言ってください。」「初めてその言葉を聞きました。」「鳥肌が止まりません。すごくいい言葉を聞きました。ありがとう。」と言われました。この時からこの言葉が自分の中に完全に入りました。

この言葉、日本語で「すべてあなたのためにそれは私の喜びです」と訳してしまったら、おそらく私と同じ感覚には成れないと思います。言葉を脳に入れるのと言葉を心に入れるのと全然違いますよね。なので説明できませんが違うものは違う。

ちょっと話はそれますが「ボランティア」って言葉。日本では「無償」という意味が含まれることがあります。実際は「自ら買って出る」。これくらい違います。

しいて言うなら「you」は誰ですか？この言葉の場合、私にとっての「you」は「自分以外のすべて」です。人だけではなく、自然も動物も現象も事象も今も過去も・・・・。とにかく自分以外のすべてです。

ccjスタイルのクラウンが日本には多く存在します。ccjの卒業生は70名程度。おそらく卒業生が教えたから、ccjスタイルなんだと思いますが、我々はプロクラウンを養成する教育は受けていません。自分が経験したことを伝えることは出来ても、出来ることはそこまでです。伝えられた方が自らの努力でプロになったとしてもリングリングの精神を内包できたかどうかは判りません。卒業生ですら出来るとは限りませんので、絶対ではありませんけどね。

私がやってきた教室はあくまで日常生活の中で楽しく過ごせる一つのエッセンスとして「クラウン」を体験しませんか？というコンセプトです。実際に修了生からプロのイベント会社を立ち上げたいと言われたとき、私はプロを養成したつもりはない。カルチャースクールの中で教えたのは、クラウンの楽しさとリングリングの精神だけなので、もしプロを目指し結果なったとしても、きっかけはカルチャースクールですと言うのは事実なので構わないが『つっちーが師匠です』とは言わないでほしい。と伝えました。その方は今も立派に会社を興し、活動を続けています。素晴らしい。

悲しいけれど【仏作って魂入れず】。この言葉が頭に浮かぶ機会が増えました。ccjであまりNGはないんですが、NGはNGです。なので今まで考えとして出てこないことがあります。ネタにも出てこない。発想がない。

お金は扱いません。当たり前ですがメイクをしたまま買い物できません。現金も受け取れません。触れません。そういうシーンではアテンド（スタッフ）に渡します。でも買い物してるシーンを見たことがあります。

クラウンと素顔を連想される行動は取りません。不完全な状態で人前に出ません。完全にスタッフしかいない状態であれば別。トイレも基本該当するので、クラウン専用の洗面場やバスルームが必要ですがこれはなかなか難しい。メイクオフのあとの洗顔でトイレを使う場合も、身バレするような恰好で移動はしません。

ジャグリング道具などワザと見えるように持ち歩きたい気持ちは分かります。「もしかして、さっきのピエロさんですか？」と言われたい気持ちも分かります。が、その気持ちがある限りリングリングの精神は内包できないんじゃないかな。

個人的に観客と接点を持つことも出来ません。今はＳＮＳでやりとり出来る時代ですが、ccjがあったときはその機会もありませんしね。今ではクラウンメームでメイクした写真をアイコンにして、素顔を出している人もいます。アカウントは別にすべきですね。身バレしたいんでしょうか。

ほかにも色々あるんですが所詮は言葉。物事を実感しない限り血にも肉にもならないでしょう。この言葉もきっとただの言葉。右から左でしょう。メイクをしている。パフォーマンスをしているなどは関係ないと思います。【all for you it's my pleasure】の精神を元々持っている方は、どんな仕事をしていてもリングリングスタイルのクラウンといえると思います。

パフォーマンスをしたいのか。

人気ものになりたいのか。

クラウンになりたいのか。

それだけです。