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【ダストダス/カビゴンデッキ】【商品解説記事】
この手の記事はお久しぶりです。
さかのぼってみた所、半年は過ぎていました。
内容も1つ前のスタンダードのためリンクは割愛します。
ともあれ安価に収まるオリジナルデッキを新たに作り
店頭に出すためにご用意しましたので解説記事です。
今回は単純明快な「エース×サポーター」の構成で
基本的な「ポケカの遊び方」を楽しみやすくしています。
▷概要
①デッキリスト
まずは全体のリストをどうぞ。
![](https://assets.st-note.com/img/1711682845032-ynUIa2wOk8.png?width=800)
最初にありがちな疑問を解消しておきたいと思います。
それは
「これで1000円オーバーって高すぎるのでは?」
(価格設定は興味があれば別途ご確認ください)
ということ。
分かります、光っているカードすらないじゃないかと。
では何がそんなに価格に影響しているかと言うと……
![](https://assets.st-note.com/img/1711683157767-jlZZRtKMb9.jpg?width=800)
この「ネストボール」が肝でして、厄介なことに
必須と言って差し支えないのに200円くらいはします。
実に内訳の半分以上を持っていっていまして、
他のカードをほとんど1枚10円計算で見積もっても
1000円をあっさり超えてしまう原因になっています。
その点ご了承いただくと共に知っていただきたいのが
「じゃあ550円のexスタートデッキってお得じゃん!?」
という事です。(特に草と水、ネストボール2枚入り)
ちなみに第一印象で選ぶと草は残りがちみたいです。
前回までのレギュレーションではその点、
若干安く買いやすかった「レベルボール」が代用として
機能する構成にしていたのでこれよりも安価でした。
残念ながら現在はルール上使えませんが。(スタンダード)
![](https://assets.st-note.com/img/1711683748487-c8A81VdtDV.jpg?width=800)
長らく商品作成が滞っていた要因もまさにこれでして、
さすがにこれほど大事なカードを入れずに丸投げするのは
はばかられたために、ずっと保留としていました。
最近少しずつ余りが出来てきまして……、
デッキ商品の大切さがよく分かる1枚ですね。
②メインコンセプト
話がズレてしまいましたが、主役の紹介です。
このデッキはポケモンの種類の少なさから見て取れる通り
役割別に最低限のポケモンのみを使用する簡潔なもの。
「攻撃役、サポート役①、サポート役②」といった調子で
並んでいますので確認していきましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1711684306379-CXynEULhak.jpg?width=800)
まずは勝つためのエースであるポケモン、「ダストダス」。
主要技に必要なエネルギーがたった1枚でいいため、
まさに「今攻撃をするぞ!」という時に付けさえすれば
準備は不要と初心者にも優しいポケモンです。
公式商品としての構築済みデッキにありがちな、
「全員攻撃ができるけど結局誰を育てればいいの?」
という悩みはこのデッキにおいては全くありません。
そして技「なげすて」は筆者恒例の「青天井技」です。
条件次第でダメージがどこまでも伸びていくため、
やり方によってはどんな相手もワンパン!という
常に一定の人気があるタイプの技の一種です。
Vやexのポケモン相手に戦う上で、安価なカードにとって
「その気になれば一発で倒せてしまうんだぞ!」というのは
非常に分かりやすい強みになります。
少なくとも「上手く行けば勝てる」イメージができますし、
攻める上での組み立て方も簡単に理解しやすいです。
基本的にはこの「なげすて」を軸に戦うのがコンセプトで、
下の「ベノムヒット」は他にどうしようもない時の技、
程度に考えておきましょう。
1枚も「ポケモンのどうぐ」がない場合は0ダメージ、
攻撃が出来ないという点は注意しておきましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1711685486718-9b0yAMsMS6.jpg?width=800)
さて、「ダストダス」の戦略を成り立たせるためには
「ポケモンのどうぐ」のカードをそれなりの数、
攻撃する度に繰り返し用意しなければなりません。
それほどの枚数を普通にデッキに入れるのでは
それはもう大変なことになりますし、
手札を整える難易度も上がってしまいます。
そこで最も重要なサポート役になるのが「カビゴン」。
自分の番がくる度に「たべのこし」(ポケモンのどうぐ)を
2枚までトラッシュから拾うことができる特性により
何度でも「なげすて」を行うための弾を作れます。
(「たべのこし」を「なげすてる」のはここだけにしよう)
![](https://assets.st-note.com/img/1711701625044-wtbmAcLNKk.jpg?width=800)
特性「くいいじ」は場にいる「カビゴン」の数だけ使えるので
2体目を置くことができると4枚全ての「たべのこし」が
毎回戻ってくることで「なげすて」のダメージが
「50×4=200」で安定するようになります。
積極的にこの状態を目指してお手軽高火力を連発!
追加でほかのどうぐを使えれば更にダメージを追加、
この2体のコンボがこのデッキの核であり全てです。
とはいえ「たべのこし」だけを素早く集めるというのも
実際には地味に苦労するためもうひと工夫欲しい所……
![](https://assets.st-note.com/img/1711702153123-0mMLyvKQG9.jpg?width=800)
「ウミトリオ」の特性「でたとこチョイス」はこのポケモンを
手札から進化で出した時、という条件で3枚のどうぐを
山札から好きなように加えられる豪快な効果。
組み合わせは自由であるため、ここで「たべのこし」を
全て集め尽くしたり、他に使いそうなどうぐがあれば
混ぜて選ぶことも出来て便利な特性です。
普通のデッキにとってはここまでするのは大げさですが、
「ダストダス」にとってはピッタリの効果になりますね。
この「ダストダス」と「ウミトリオ」は同じ商品の収録で、
このように最初から組み合わせるべくして作られたような
カード同士の組み合わせを「デザイナーズコンボ」と
呼んだりします。
「デザイナー」(どんなカードを作るか考える人)が
「あらかじめ考えておいたコンボ」ということで
「デザイナーズコンボ」というわけです。
商品が別であるため変則的ではありますが、
「カビゴン」と「ダストダス」も近いものがあるでしょう。
用意されたものなら使わなければ損というものです。
③まとめ
以上の事からこのデッキの戦い方は最初から順に、
①進化元となる「ヤブクロン」や「ウミディグダ」を用意
↓
②エースの「ダストダス」と相棒の「カビゴン」を探す
↓
③この時にどうぐを手札に集められると️⭕️
(「たべのこし」は代わりにトラッシュに置いていても️⭕️)
↓
④「ダストダス」の「なげすて」で攻撃
(「たべのこし」を優先してトラッシュすること)
↓
⑤「カビゴン」で「たべのこし」を拾って次の「なげすて」へ
(後は繰り返し)
これ以外の勝ち方はこの状態だと用意しておらず、
まだ複雑な試合展開には慣れない人でも使いやすいです。
それでは概要はここまで。
以下少しだけ発展した内容にも触れておきます。
▷発展
①カードを使う「順番」に気を付ける
「カビゴン」の特性「くいいじ」は、自分の番の中で
まだ攻撃をする前の時間ならいつ使うのかは自由です。
そこで大事になるのが具体的な「タイミング」。
![](https://assets.st-note.com/img/1711704399343-qp6BCJ4wJ8.jpg?width=800)
サポートの「ナンジャモ」などは、使った時点で
その時持っていた手札は一旦山札に戻してしまったり、
トラッシュへ捨てたりしてしまうカードです。
「たべのこし」などのどうぐカードを「なげすて」で
使うために手札に集めたい時には順番を考えて、
「ナンジャモ」などで元の手札は戻った後、
「博士の研究」などで持っていた「たべのこし」は捨てた後、
そうして手札の状態が固まった最後に「くいいじ」を使い
より上手く手札が整うように意識しましょう。
「ハイパーボール」を使う時にも、何でもないカードより
「たべのこし」をトラッシュするのに使えば後で戻ってきて
綺麗に手札を使うことが出来るので考えてみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1711705602668-FojVma9fgW.jpg?width=800)
②ポケモンを手札に戻すと起きること
![](https://assets.st-note.com/img/1711705727069-XKsacxTWNp.jpg?width=800)
このサポート「ボタン」や「フトゥー博士のシナリオ」は
場に出ているポケモンを手札に戻す、というずいぶん
変わった効果を持つカード達です。
初心者のうちはこれらの効果を見た時に
「これって何か意味があるの?」と思うかもしれません。
一度場に出したポケモンをまた手札に戻して……、
また出すの?それって何か変わるの?ということですが
もちろん色んな意味があります。
①「にげる」代わりになる
![](https://assets.st-note.com/img/1711706029166-TeMbvL9ZAi.jpg?width=800)
見やすいようにまた「カビゴン」の画像を出しましょう。
この「カビゴン」、「にげる」エネルギーが最大の4つと、
もし一度バトル場に出てしまうとちょっとやそっとでは
ベンチのポケモンに交代させることができません。
自分にそのつもりはなくとも、相手がカードの効果、
例えば「ポケモンキャッチャー」や「ボスの指令」を使って
「カビゴン」をバトル場に引きずり出してくる可能性が。
![](https://assets.st-note.com/img/1711706239375-Xmu3wqTviX.jpg?width=800)
もちろん「ポケモンいれかえ」を使えば入れ替えられます。
あくまで「他の選択肢」として、バトル場のポケモンが
いなくなってしまうと、攻撃で倒された時と同じように
ベンチにいるポケモンから1体選んで出す、という
ルールでのやり取りが起こります。
※ベンチがいないと場が空になってしまうので負け!
これで他のカードの代わりのような使い方が1つ。
②情報のリセット
次に、「くいいじ」には「自分の番に1回使える」、
と書いてあります。
これはもちろん「何回もは使えないよ!」ということですが
こうした使ったかどうかの情報はポケモンが覚えており、
一度手札に戻った時点で使ったことを忘れてしまいます。
もう一度出し直したときにはもう1回使えるため、
1体の「カビゴン」で2回「くいいじ」を使うことが可能に。
途中で倒されて減ったり、中々「カビゴン」の数が増えない
そんな時の奥の手として使えますね。
③進化のやり直し
![](https://assets.st-note.com/img/1711706992448-Ub2iEEFHGu.jpg?width=800)
今度は「ウミトリオ」をチェック。
合わせてもう1枚のサポート「フトゥー博士のシナリオ」。
![](https://assets.st-note.com/img/1711707045069-uB6KkF3f1X.jpg?width=800)
このデッキでの「ウミトリオ」はエネルギーが無く、
特性「でたとこチョイス」を使った後はやる事が無い……。
そんな時「フトゥー博士のシナリオ」を使うと、
「ウミトリオ」と下に重なった「ウミディグダ」を一緒に
手札へ戻すことが出来ます。
そしてすぐに「ウミディグダ」を出し直せば次の番には
戻してある「ウミトリオ」にもう一度進化をして
2回目の「でたとこチョイス」を使えるように。
ガンガンどうぐカードを集めたい時に使えるわざです。
一方で「本当にもう役目が無さそう」ということも。
山札にもうどうぐなんて残ってないよ、という時です。
そういう時は戻してそれっきりにしておくことで、
場に何も出来ないポケモンが並んでいる数を減らせます。
さっきの「カビゴン」のように「ボスの指令」などで
放って置かれるかも、と考えると困ってしまうので
最終的にはいない方がいい、というのも戦略です。
③他に何を入れたら?
このデッキはそもそも「安価」がキーワード。
とはいえ実際使うとなるとレアカードを入れたりして
強くしてみたいと思うこともあるでしょう。
その点もいくつかご紹介しておきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1711707726169-3FCLo6Q0dh.jpg?width=800)
「なかよしポフィン」はHPでポケモンを選ぶ代わりに、
分かりやすく言えば「ネストボールの倍強いカード」です。
強いんです、こういう進化をするデッキでは特に。
はい、倍強いということは倍高いのです。
むしろ倍より高いかもしれません、恐るべし……。
これまた商品制作の壁となっていた一因でして、
こんなカードを「強いから」と4枚なり入れていたら
あっという間に販売価格は数千円へ……。
ちょっと本来の意図からかけ離れてしまいますね。
が、
最近公式イベントのキャンペーンとして、
とりあえず出て遊んでさえいればドンドン貰えました。
4/8で終わってしまうためもうすぐなのですが、
このプチ贅沢なカードがおまけ感覚で集められたという
素晴らしいキャンペーンでした、本当に。
(もっとも配布しきれず余ってしまってもったいない……)
ともあれ「ヤブクロン」や「ウミディグダ」達を
より素早くたくさん用意出来るようになるため
持っているなら積極的に使っていいカードでしょう。
「カビゴン」には「ネストボール」なのでバランスが大事。
![](https://assets.st-note.com/img/1711708288515-8l6LYywF0l.jpg?width=800)
次に「かがやくフシギバナ」。
これらは「かがやくポケモン」というシリーズになっており
その中でどれか1枚だけしかデッキに入れられません。
特性「サニーブルーム」は攻撃も済ませた番の終わりに、
手札が4枚になるように山札から引く、というもので
「なげすて」で減った後の手札の状態から引けるため、
毎回手札が減ってしまうこのデッキとは好相性です。
組み合わせる場合には手札に無駄なカードが残らないよう
「ハイパーボール」などで上手く整理しておくと
より強力に使ってあげられるでしょう。
どうしてもより多くのカードを引いてもらいたい時には
倒すのに必要な分より余分にも「なげすて」で使える、
ということを覚えておくといいでしょう。
例:HP150の相手を倒すのに5枚を使って250ダメージも️⭕️
ただしやり過ぎには注意!
後でもっと強いポケモンが出てきたら倒せなくなるかも。
![](https://assets.st-note.com/img/1711708722135-CRahnezeNN.jpg?width=800)
こちらは「ACE SPEC」のカードで、先ほどと似て
「かがやくポケモン」が特別な強いポケモン達、なら
「ACE SPEC」はその他の特別な便利アイテムです。
同じように「ACE SPEC」の中ではどれか1枚だけが
デッキに入れられるためよく考えて選びましょう。
「ハイパーアロマ」は非常に分かりやすく、
「1進化」のポケモンを一気に3枚手札に集めるもの。
「ダストダス」と「ウミトリオ」をごっそり引けるパワーは
他のカードにはマネしづらいものがあり、
十分選択肢の1つになるカードでしょう。
特に「ウミトリオ」はあくまでも手札から出さないと
特性が使えずに意味がないポケモンであるため、
「エヴォリューション」のようなズルができません。
![](https://assets.st-note.com/img/1711709064940-pvRhnJ2xWW.jpg?width=800)
「ダストダス」を出せないといつまでも攻撃も出来ないので
より確実に大切なポケモンを揃えられるカードを使うのは
丁寧な戦い方と言えるでしょう。
この他にも倒されたポケモン達をそれっきりにしないため
「すごいつりざお」や「スイレンのお世話」のように
トラッシュのポケモン達を拾えるカードを入れてみたり、
「ポケモンのどうぐ」は他にも無数に種類があるため
使い方を考えて色々試すだけでも変化は多いでしょう。
▷終わりに
現在のレギュレーションになって初めての商品制作、
やっと「ネストボール」くらいは入れられました。
(以前もカードとしては既に使える時期だったので)
一見素朴な中身ですが「青天井の攻撃力」の強さは
相当なもので、初心者のうちにこれを知ってしまうと
もう一撃で相手を倒せないと不満に思ったりするかも…?
若干魔性の魅力もあるデッキですが、
ぜひお友だちのポケモンexにも負けない攻撃力を見せて
爽快なポケカバトルを体験してみてください。
中々金額との折り合いを付けるのが難しい時期になり
今後も制作ペースはにぶいかもしれませんが、
基本的には「商品として出すにはカードがないだけ」です。
ネタ自体は筆者がしょっちゅうアレコレ抱えているので
聞き出したくなったら遠慮なく聞いてみてください。
「○○のカードを使ったデッキってどんな感じなら……」
と聞かれれば余程の事がなければ案が出せると思います。
筆者くらいでよければぜひどうぞ。
また「今なら作れるかな?」と思う時がきたら用意します。
それでは、また。
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