見出し画像

【沙々杯投句】冬の三句

おはようございます
今日はこちらの企画に参加させていただきます。↓


阪神忌ポートタワーの照らす街

大木の鈴生りの鷲守り神

手のひらに福分けころり寒卵


はんしんきぽーとたわーのてらすまち

たいぼくのすずなりのわしまもりがみ

てのひらにふくわけころりかんたまご


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

阪神忌ポートタワーの照らす街
はんしんきぽーとたわーのてらすまち
【季語】阪神忌(はんしんき)

阪神淡路大震災から今日で27年。
当時小学生だった私は神戸に住んでいました。
一瞬にして街の姿が変わり、灯りが消えたあの日のことを今でも鮮明に覚えています。
今では震災前のように灯りが戻りました。
帰省して空港から実家に向かう途中に
神戸のシンボルのひとつになっているポートタワーの横を通ります。
海を照らすポートタワーの灯りや
光で輝いている神戸の街を見ると元気をもらいます。



大木の鈴生りの鷲守り神
たいぼくのすずなりのわしまもりがみ
【季語】鷲(わし)

先日、車で出掛けた際
通りかかった一本の大木に
尾白鷲と大鷲がすずなりの如く
枝という枝に何羽もとまっていました。
どの鷲も同じ方向を見つめ
太陽の光を受け燦然と輝き 神々しく
また眼差しも、力強さの中に優しさもあり
なんともいえない不思議な気持ちになりました。



手のひらに福分けころり寒卵
てのひらにふくわけころりかんたまご
【季語】寒卵(かんたまご)

先日、親戚からりんごがたくさん届きました。
ご近所さんにお福分けにいったところ、
お返しに、そのお宅で飼っている鶏さんのうみたてたまごをいただきました。
寒中のこの時期の卵は栄養もたっぷりとのこと。
とても温かく、手のひらにも幸せのお福分けをいただきました。



こちらの三句よろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?