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[SunoAI]歌モノをしっかり作って分かった苦労話(全体の作成編)

今までインストしかまともに作っておらず、歌モノの話題が
全然出来なかったので一回まともに作ってみようと思いました。

楽曲のテーマはAI×猫でやってみました。
理由は生成AIは指示を与えても猫のように気まぐれで、
時折愛らしくも感じたためです。

完成品はこちらです(マスタリングしているので
音量バランス変えたりハモリを追加したりはしています)

(作詞部分で意識や苦労した事や次回の「作詞編」で扱おうと思います
今回はSunoAI V3時点で気づいた事や問題点について触れていきます)

歌モノは手軽に作れる

もうSuno触ってる大体の人がやってるとは思いますが、
歌モノ自体を作ることは簡単です。
生成する画面でLyricksに歌詞を入れればOK。
[intro]・[Verse]・[chorus]などのプロンプトに歌詞を付け足して、
生成するだけ。

日本語で言うとVerseはAメロ、chorusはサビにあたります。

ちなみにBメロはpre-chorus(chorusに繋げるもの)やCメロはbridgeと、
分けられたりしますが、説明するサイトによってはbridgeがBメロだったりpre-chorusという表記が存在しない事もあります。
でもSuno上ではとりあえず上の定義で問題ないと思います。
(今回この曲はVerseでBメロとかもカバーしようとしてますが、
表記ミスあっても進められるという事で・・・)

とりあえずこれでそれっぽい雰囲気の歌が出来ます!凄い!

この時Verseに[]をつけていなかったり指示はガバガバでした

歌モノは難しい

さっきと言ってる事逆では?
そう思うかもしれませんが、実際にちょっとでも拘って作ろうとした方は
分かってくれると思います。

「まずそれっぽい歌詞を思いつかない」「思った展開にならない」
「それっぽいけど謎の言語を発している」「前部分の歌詞を繰り返す」
「そもそも歌詞が一回の生成で収まらない」
「その続きを作っても迷走したり、勝手に終わったりする」
「指示無視してBメロがサビになったり、
サビの途中から盛り上がったりする」

どれもあるあるだと思います。
ちなみに今回の曲で大体300~400クレジット
(1回で2曲分生成出来て10クレジット)
飛んでるので理想に近づけるのはとても大変だと思いました・・・

一番最初に生成した曲です。
とりあえず綺麗に収まったように聞こえますが、歌詞を見直すと

・introをすっ飛ばしている
・chorusで「(wah wah)ジェネレーション」と
 「(wah wah)イマジネーション」が同じメロディーで
 繰り返されると思った
らそんなこともなかった
・2回目のVerseが2行分すっ飛んでいる
・Bridgeで帳尻合わせで足りない歌詞をそれっぽく補っている
・Outroがほぼなく終わっている

と作った意図とは異なる問題が発生しました。
それぞれ理由があるので触れていきます。

おかしくなった理由を推測

introをすっ飛ばしている
これは単純に歌詞が長く2分に収まらないのが大きいと思います。
ただし短めの歌詞でもすっ飛ばす時はあるので運次第とも。

chorusで「(wah wah)ジェネレーション」と
 「(wah wah)イマジネーション」が同じメロディーで
 繰り返されると思ったらそんなこともなかった

音楽のchorusと歌詞の行数(曲の小節数)の区切り方がずれているので、
無理矢理ノリを合わせたらこうなったというだけかと思います。
曲より作詞が先行している為仕方ない部分ではあるのですが、
ここは生成されるジャンルと文字数を合わせてあげれば
ある程度は改善されます(次回の作詞編で触れる予定)

・2回目のVerseが2行分すっ飛んでいる
introと同様に尺が足りなくなる為かと思います。
このままでもたまに生成してくれますがほぼ曲が2分に収まらなくなるので
この後生成しても結構な確率で飛ばされてました。

・Bridgeで帳尻合わせで足りない歌詞をそれっぽく補っている
指示通りだとリズムを合わせるのに文字数が足りない為。
これは悪い事とは思わず、むしろ合わせてくれて助かる要素でもあります。

・Outroがほぼなく終わっている
introや2回目のVerseと同様。
ギリギリで収めているのでもう残り時間がないですよね・・・

反省を生かして

ということで歌詞を色々変えて再挑戦。
さっきの反省を見てもらった内容の割にこれ間に合うの?
と思った方はその予感合ってます
この時はまだ歌詞自体が長すぎる事に意識がいっていませんでした。

ただある程度許容できる範囲の出来で、2分まで生成出来てるので
後はchorusとOutroだけだな、イントロだとある程度展開は
生成出来たので多分いけるヨシッ!・・・って思っていたのが問題。
(↓その記事がこちら、さらっとタイトルもインスト向けに変えてます)

ここからドツボにハマっていきます。

終わったァ!?

chorusの歌詞大分無視されタァ!?

ここで2分時点だと終わりっぽく聞こえる展開でもあるなぁと感じて
01:42~46秒時点(歌詞で言うと「AIは不思議ないきもの~」辺り)から
続きを作ることにしました。

何て?

いや何か別曲始まってこわい

いやそれっぽく続けてくれてるけど、元曲と比べて
君たち本当にそんなメロディーだったっけ・・・?

こんな感じに前後の整合性を取ったり、好みの展開にするにはとても
手軽とは言えない問題点がありました。
この後60曲(生成30回)近く溶けてます・・・

とまぁ愚痴を言うのは誰でも出来るので、ちゃんと完成に導けた
結論を言います。

歌詞の長さを意識し、一回でほぼ生成しきる

基本的に現状のSunoだとこれが一番楽な方法だと思います。
要は2分で歌詞が収まる曲を作れ!という事です。
では実際どう考えて作れば良いでしょうか?

例として大体ですが「Aメロ→サビ→Bメロ→サビ→アウトロ」
ぐらいの長さである程度安定して収まります(行数が余りに長いのは除く)
もしくはAメロ直後にBメロ、Bメロ直後にCメロとやっても
何とか入ると思います。

つまり「intro」「Verse」「pre-chorus」「chorus」「bridge」「outro」
「inter」(間奏)などの、曲中のパート指示を5個か6個くらいに抑える
くらいの意識で歌詞を作ると、2分以内に収めやすいと思いました。

一番最初に紹介した元曲です。
ちょっと意図してない歌詞になるところもありますが許容範囲で、
かなりギリギリですが歌詞も全て2分以内に収める事に成功!
後はアウトロに続けるだけなので直後の生成で完成しました。

現状フルコーラスを作るのは無理がある

ここまで見てもらって触ってない人も感じたと思いますが、
SunoAI V3の仕様でフルコーラスを作りきるのは困難です。
出来るかもしれないですが、クレジットが少なくとも
4桁は飛びそうな気もします…

課金のProプランで月2500クレジット、Premiereだと10000クレジット
ですが、大体の人はProプランだと思うので諸々考えると
一旦諦めてアニメのOPサイズくらいまでに収めるのが無難だと思います。

まとめ

  • 歌モノ自体は手軽に作れる

  • 少しでも拘りだすと一気に完成させるのが難しくなる

  • 現状では意図したように歌いきる事は少ない

  • 歌モノを一回作って続きを作ろうとすると、おかしな挙動をしがち

  • フルコーラスを作りきるのは現実的に困難

最期に

以上が初めて歌モノを作ってみた時に感じた苦労話でした。
まとめられているかと言うと感想を列挙しただけになってる気もしますが、
拘って作りきるのは思ったより色々制約があるんだな~と思って貰えたら
それでOKです。
インスト作ってる時の方が余程気持ち的には楽だった・・・

前半でも触れている通り作詞については別記事で触れちゃいます。
ついでにSunoの歌モノでもどういう曲に魅力を感じるのか?という事にも
気づき始めたのでまとめようかと思っています。

今回はこれで終わりです、長文読んでもらってありがとうございました!


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