見出し画像

砂沼から言葉歩いて-2019-7

砂沼から言葉歩いてー2019
2019 第五巻  1月から12月  2010年3月 脳梗塞から八年目 失語症・言語発達障害・ 聴覚障害高次脳機能障害・発声発語・感覚障害

砂沼から言葉歩いて-2019-7

俳句

●千年の菩提樹の花淡き水 俊克
●真っ白なニホンカモシカ飛ぶ夏天 俊克
⦿花摘みの鉢に植え替え朝顔市 俊克
●素麺にフォークですくい竹の台 俊克
⦿短冊に願い書き入れ星祭 俊克
●花開き双頭蓮の呼ぶ縁起 俊克
●夜間競り市場は活気夏西瓜 俊克
●駅猫の巡回目当て夏おさむ 俊克
●お千度が稽古に励み初浴衣 俊克
●国道に白いアジサイ分離帯 俊克
●風鈴やあい鯛みくじ縁結び 俊克
⦿手に山車と水府提灯行列す 俊克
●揚げたてのアメリカンドッグ夏まつり 俊克
⦿火の粉浴びキリコ乱舞のあばれ祭 俊克
●夏霧が水面立ちこみ只見川 俊克
●復活し「波声(はごえ)」を歌う例大祭 俊克
●岳鉄へ御朱印集め夏の富士 俊克
⦿バッテラが浪速の歴史船祭 俊克
●気品蓮日差しに照らす五郎沼 俊克
●タライ乗り夏の競走くるくると 俊克
⦿サッカサイ奉燈担ぎ互市祭 俊克
●姫しやがや探し芭蕉が暮れの空 俊克
⦿花咲かせ夏の鳳凰ギャルみこし 俊克
●じっと見て金魚が動き飴細工 俊克
⦿愛情の千差万別薔薇の庭 俊克
⦿澄み切って眼下一面御来光 俊克
⦿西の原夕菅揺れてレモン色 俊克
●水中で暴れ神輿を回す川 俊克
●御朱印が描いた絵図の天神祭 俊克
●やっと来た鰹一匹気仙沼 俊克
●手を借りて干瓢剥くよシュルシュルと 俊克
⦿山車駆ける古き街並み鬼石宿 俊克
⦿祇園祭揺らしぶつかり太鼓台 俊克
●薫る風レッドアローのプラレール 俊克
●夏怒涛九鬼水軍のサッパ船 俊克
●亡き妻に悲しみを堪えサクランボ 俊克
●尺玉の花火突く雲空に散る 俊克
⦿夏風の長椅子二人観覧車 俊克
⦿愛称が野反湖畔や日光黄菅 俊克
⦿迫力が天領太鼓夏祭 俊克
⦿復活し回文団扇丸と角 俊克    
⦿山車四基舞台回しの関神社 俊克
●噴射され強い日差しが大暑かな 俊克
●風鈴が短冊つける八咫烏 俊克
●高原の香り広がりラベンダー 俊克
●鬼怒川が照らしつり橋花火上げ 俊克
⦿夕闇を巡り祇園の太鼓の音 俊克
●時超へて江戸の揺さぶり神輿かな 俊克
⦿船渡御の川面往来打ちまーしょ 俊克
⦿提灯を勇壮華麗日田祇園 俊克
⦿斜里ねぷた響く掛け声ヤーヤドー 俊克
●潮風の崖に市の花鹿子百合 俊克
⦿うねうねし小麦が染まり追われ夕 俊克
⦿照りつける忘れ見入って山あげ祭 俊克
⦿しがみつき守り続ける田亀雄 俊克
●夏空の山水描き戻橋 俊克
⦿「はね」待つ手筒花火消えてわっしょい 俊克
●踊り手が腹でよいよいへそ祭 俊克
●ステージですずめ踊りの夏まつり 俊克
⦿野馬追のほら貝響き陣羽織 俊克
⦿熱く燃え三差路せめぎ日田祇園 俊克
⦿風死すディープインパクト安楽死 俊克

短歌

●打ち初め小倉祇園の太鼓打つ
両面歩く叩く三拍子 俊克
⦿高々と火渡り渡御の天狗面
猿田彦の炎通り抜け 俊克
⦿バス停は集落残り柿畑
復興厳し悔い残る跡地 俊克
●幻想夜月待ち灯り慧日寺跡
淡い光が切り絵灯籠 俊克
⦿鷺舞の津和野伝わる里帰り
羽を打ち鳴らし受け継ぎ見入る 俊克
⦿捩花の巻き方不思議右左
螺線ユニーク薄紅の花 俊克
⦿雲海に夜から未明の天の川
湖上を覆う輝く夜空 俊克
●腕が鳴るアユの友釣り解禁日
動き活発食み跡多し 俊克
●曳き初め巨大な鉾のエンヤラヤー
浴衣姿の動かす力 俊克
●浴衣着てあつみ温泉華やかさ
足湯の気分バラを浮かべて 俊克
⦿改築の百年迎え例大祭
囃子の山車と亀の神輿と 俊克
⦿空海が秘法祈祷の胡瓜封じ
続く夏バテ乗り切る猛暑 俊克
⦿悲しみに朝のドラマにアニメ泣く
京アニ放火殺人悔し 俊克
⦿活気づけ法被姿のギャルみこし
念願担ぎ浪速わっしょい 俊克
●酒樽を三十石船淀川の
船歌響き天神祭 俊克
●噴き上げて手筒花火が火の粉舞う
夜空オレンジ降り注ぎシャワー 俊克
⦿勇壮な下館祇園オイッサーの
一トン二トン威勢迫力 俊克
⦿川渡御と花火宵闇五行川
荒々しぶき夜空に映る 俊克
⦿野馬追の雲雀ケ原に鎧騎馬
風になびかせ戦国絵巻 俊克

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?