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痔瘻の話 #5 退院後、治療完了まで
筆者の症状は瘻管が長く、痔瘻の膿だまりが大きかったため2か所に穴を開けて塞がらないようにリング状にチューブを通し、さらに分泌液を出やすくする(推測)ためそのチューブに別のチューブしました。また、腸側の穴は近くの腸壁(が正しい表現かは分からない)で塞ぐ、というものでした。
さて、手術から治療完了まで2か月であり以下の通りでした。
手術から1週間後に退院
上記の2週間後の経過観察(1回目)時に「別のチューブ」を取り外し
上記の3週間後の経過観察(2回目)時に「リング状に通したチューブ」を取り外し
上記の3週間後の経過観察(3回目)をもって治療完了
物品の詳細は「#1 痔瘻手術後の生活で必要なものについて」を参照願います。
退院から経過観察(1回目)まで
退院直後に通販で携帯ウォシュレットと卓上スタンディングデスクを発注しました。
携帯ウォシュレットは数回使ったもののあまりにも使い勝手が悪かったため温水洗浄便座を発注しました。その間、排便後は浴室で肛門周辺をシャワーで洗い流していました。
……大事なことを忘れていました。
傷口が開いているのでトイレットペーパーの使用は厳禁でした。
排便後、ウォシュレットで洗い流して不織布ガーゼを当てて残った水分を取る、です。このためガーゼは大量に必要になります。ウォシュレット用トイレットペーパーであってもNGです。
トイレットペーパーが解禁になるのは傷口が塞がってから、です。
卓上スタンディングデスクは在宅勤務中に座ったままにならないようにするためです。普通のスタンディングデスクでも良いと思います。
入院時に購入したお産用パッドが残り少なくなったためドラッグストアで生理用ナプキンを何種類か購入して使い始めました。
仕事は在宅勤務にて対応しました。
患部を清潔にしておくためには頻繁なガーゼ交換とウォシュレットによる洗浄が必要であり、職場の不特定多数が使用するウォシュレットはさすがに怖いですし、さらには分泌液が多く不快な臭いがするためです。
この在宅勤務中は卓上スタンディングデスクが大活躍しました。
また退院後から入浴が可能となったため初回はぬるめで3分だけ、徐々に伸ばしつつも5分程度で済ませていました。
退院から2週間後に1回目の経過観察があり良好な結果であったため「別のチューブ」を外しました。
これにより「リング状に通したチューブ」のみとなりました。
経過観察(1回目)から2回目まで
仕事は引き続き在宅勤務で対応しました。
分泌液は少なくなってきたもののガーゼ交換は相変わらず必要でした(2回目の経過観察の頃には分泌液はほぼなくなりました)。
ここまで入院時に購入したT字帯(2セット)を日替わりで使用していましたが普段の下着に切り替えました。
入浴は10分程度まで延長しました。
前回から3週間後に2回目の経過観察があり今回も良好な結果であったため「リング状に通したチューブ」を外しました。
治療完了まで
数日で完全に塞がったのか分泌液が無くなったため出社勤務に戻しました。
念のため数日はガーゼを挟み出社時にも薄型のナプキンをつけてみたものの汚れる様子もなかったのでこちらも終了しました。
入浴は15分程度まで延長しました。
前回から3週間後に3回目の経過観察があり手術跡が綺麗に塞がり良好になっているという結果であり、今回を持って治療完了となりました。そして、次回は1年後、となりました。
また、この治療完了をもってトイレットペーパーの使用を再開しました。極力「ふき取る」動作はせずに「ウォシュレットを使って流して、残った水分を取る」を心掛けています。
ウォシュレット用トイレットペーパーは厚みがあるため多少濡れても簡単には破れないのでおすすめです。もちろんそのまま流せます。
手術後の肛門について
直腸側の穴と瘻管への処置のために括約筋を傷つけたため、肛門の締まりが若干緩くなりました。(手術前に説明を受けており納得した上での手術でしたので何の問題もありません。)
ただ、当然のことながらおならを我慢するのが少々難しくなりました。緩くなったといっても下痢便が垂れることはありませんし、僅かながらとはいえ徐々に回復しているようにも思います(これは気がしているだけ、かもしれませんが……)。
瘻管ができた箇所によるので人によっては影響がないかもしれませんので、この記事だけを鵜呑みにするのではなく、やはりまずは病院で診てもらうのが確実です。(少なくとも「何かを食べることで解決する」なんて病気ではありません。)
まとめ
ウォシュレットは必須
患部の処置が必要なのでできれば在宅勤務が良い
手術の箇所によっては肛門が緩くなる
次回は痔瘻手術後に使ったお産用パッド、生理用ナプキン、不織布ガーゼとその買い方について。
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