「え？ なんでそんなこときくかな」と思ったこと

　人との付き合いの中で、あまり自分語りをしなかったせいか、たまに私自身のことをきかれました。中には愚問だと思うものもありました。

　その一つは「どうしてあんな人に惚れたのか？」というのがあります。これは実に典型的な愚問です。とっさに「自己愛でしょうね」と答えたところ「それはそうでしょうけど・・」といぶかしげな顔をされました。

　恋愛なんてものは、正気でできるものではありませんから、その理由なんぞを尋ねられても、まともに答えられるわけがありません。

　もう一つは「休日は何をしていますか？」というものでした。その時はフルタイムの他に副業もしていました。その方はそれを知っています。家事をしてくれる人もいないということも知っています。・・・洗濯や掃除をして、あとは食う、寝る寝る・・・爆睡しているに決まっているじゃないですか。

　長いこと生きると、愚問は愚問で懐かしく思い出します。