東雲研究所のモチーフってドコなの?
みなさんこんばんは
今回は日常の重要な舞台となる「東雲研究所」を国土地理院、GoogleEarth、ネットの電話帳、当時の伊勢崎周辺区画整理のブログ、Wikipedia等を参考に東雲研究所はいつ壊され、どこにあったのかというのを調べていこうと思います
まずはアニメOPからの考察
アニメでは東雲研究所といったら「高架橋のすぐ近く」というのが一番印象的なのではと思います
実際私もGW中にシーンとなった場所まで訪れてみました
写真ではわかりずらいと思いますが、ここの真ん中部分の木で埋もれている場所が東雲研究所と言われる場所で、今は駐車場になっています
ちなみに上の写真はGoogle Mapのストリートビューで見つけた2012年頃の東雲研究所跡地
写真の角度が違うため、分かりずらいとは思いますが、アニメのように特徴的な高さ注意看板が見受けられます
そして隣のマンションはアイタワー花の森住居と言うのですが、このマンションの駐車場こそが先ほど言った東雲研究所跡地です
しかし、妙な点があるんです
東雲研究所はアニメ放送直後、つまりは2010年以降のどこかで解体されて、その後に駐車場ができたはずです
しかし、アイタワーが建設されたのは平成15年(2003年)、つまりは東雲研究所跡地にアイタワー専用駐車場ができるまでに7年以上の月日が流れているということです
確かに住民増加で後から駐車場ができるということは考えられますが、場所は伊勢崎
人口は増加してると言え、後々駐車場建設するほど住民は増えているとは考えにくいのです
つまり、アイタワー建設当初の2003年に同時に隣に駐車場が作られた、と考える方が自然です
そうすると東雲研究所は2003年以前にあったのか?
ということを考えると思いますが、アニメ放送が2011年、いくら京都アニメーションのクオリティーでも8年以上前から現地にて取材をしてるとは考えにくいです
しかし、日常原作は2006年から連載開始、つまりそれならギリギリ3年以上前から現地を散策している可能性も捨てきれません
しかも東雲研究所のある伊勢崎市はご存知あらゐ先生の出身地
つまりは普段から通って観察していたという可能性あるのです
そこで東雲研究所とアイタワーの住所について国土地理院の過去航空写真について調べてみました
できることなら2000年頃、日常の連載の数年前の衛星写真を使いたかったのですが、伊勢崎周辺は1986年から2009年頃までの衛星写真が国土地理院では見つからなかったため、あらゐ先生がまだ小学生頃(ヘルベチカスタンダードより、あらゐ先生の小学生時代はファミコン世代だと考えられる)の衛星写真となっております
黄色い線の中、ここが今のアイタワーとその駐車場の今と昔です
1986年から2009年で既に20年以上の時間が流れており、そこに伊勢崎駅周辺の区画整理も加わって当時の建物はほとんど取り壊されていますが、一部道路や線路などは当時と変わらないのが見受けられます
当時を知る人のブログによると、アイタワーの建設地には「十王タクシー」という会社の営業所があったそうで
もしかしたらそこの建物が東雲研究所なのでは?と思い調べてみました
すると、今の十王タクシー伊勢崎営業所は伊勢崎市末広町ですが、みんなの電話帳2000年から十王タクシー伊勢崎営業所を調べてみると…
伊勢崎大手町で営業所が出ました
詳しい住所までは特定できませんでしたが、当時は大手町、つまりはアイタワーや東雲研究所が含まれる地域内にはあったことが分かりました
ただ、これでは情報不足です
しかも元々はタクシー会社。いかに古い建造物でもコンクリート建てであり、東雲研究所のような木造建て建築タクシー会社があった可能性はなかなか低いのでは、と思います
そして次の可能性は、2009年当時の区画整理の最後まで残っている建物です
位置的にはどちらもアイタワーの西側にあることが確認できます
まずはアイタワー駐車場の西側にある赤茶色の屋根の建物について
その場所について調べてみると、一件のブログ(スレッド)が見つかりました
そのスレッドによると、当時そこには「三島屋」というお店が建っていたそうで
実際に2000年頃の電話帳を調べてみると…
三島屋が建っていると思われる曲輪町の住所で一件ヒットしました
三島屋菓子店ということで、ほぼ三島屋ということで間違いないでしょう
しかも2009年頃、アニメ放送直前まで区画整理を耐え抜いているところを見ると、かなり確率は高そうです
つまり、東雲研究所は元からアイタワー駐車場にあったのではなく、その西側(正面)にあった三島屋さんを参考に、左右反転して作られたのでは、と予想しました
…しかし
ネット上にアップされていた貴重な当時の写真を見ると、確かに三島屋は存在しているものの、東雲研究所とは外観に大きな違いがあることがわかります
東雲研究所はご存知の通り、平屋建ての木造建築ですが、こちらは2階建てのトタン?のようなもので建築されています
つまりは東雲研究所のモチーフは三島屋さんではないと考えた方が良いのです
仮にこの位置に過去に東雲研究所のモチーフがあったとしても、当時の伊勢崎市を知っているお方によれば、1986年当時には既に三島屋はあり、それ以前の建物がモチーフになった可能性は考えにくいのです
そう考えると、2010年頃まで解体されておらず、先ほど紹介したもの以外の建物…つまりはアイタワーの西側にある青い屋根のような建物が東雲研究所なのでは?という結論に達しました
確かにDVD版日常1の映像特典(ロケハン映像)ではあらゐ先生が指さしている方向には丁度この青い屋根の建物があります(編集で建物自体は映っていないが、位置的にはこの青屋根の建物以外は先ほどの三島屋しか考えられない)
写真も探してみましたが、元々ただの住居である東雲研究所は衛生写真でしか見つけることはできませんでした
ということで、ざっくりした結論にはなりますが、東雲研究所は解体されて駐車場になったのではなく、当時から駐車場だった位置にアイタワーの西側にある青屋根の家そモチーフにして東雲研究所が作られた、ということでまとまりました
あくま考察であって、実際とは異なる場合もございますので、そこら辺は許容ください
長文ブログとなってしまいましたが、最後までご覧いただきありがとうございました
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