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好きなアニメ「時光代理人 1期」

紹介兼、レビュー兼、備忘録

Xに固定してる好きなアニメリストがあるのですが、また見たらまとめていこうという取り組みです

秋に再放送があったため書きました。


あらすじ 

繁華街の一角に佇む写真館「時光写真館」。その写真館を経営するのは程 小時(チョン・シャオシー/トキ)と陸 光(ルー・グアン/ヒカル)という2人の男性青年。

この2人は写真を介して過去の時間の出来事を把握・干渉する能力を持ち、程 小時チョン・シャオシーは「写真の撮影者の意識にリンクし、写真の世界に入りその中で行動することができる能力」、陸 光ルー・グアンは「写真の撮影後12時間内の出来事を把握できる能力」を用い、互いの能力を利用して情報を互いに伝達・補完しあいながら調査に当たる。元々超能力を有した陸 光ルー・グアンに偶然程 小時チョン・シャオシーが出会ったことで自身の能力が開花、以降写真館を軸に、程 小時チョン・シャオシーの幼馴染・喬 苓(チャオ・リン)を通し、過去を引きずるクライアントからの依頼を解決していた。

程 小時チョン・シャオシーは、陸 光ルー・グアンの提示する「過去を問うな、未来を聞くな」という二つの条件と『絶対に過去の改変をしてはならない』というルールの元、依頼を成し遂げていくが、正義感が強い程 小時チョン・シャオシーはつい過去に干渉し、少しずつ未来を変えてしまう。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/時光代理人_-LINK_CLICK-

程 小時(チョン・シャオシー/トキ)はトキ
陸 光(ルー・グアン/ヒカル)はヒカル
と以下では呼称しています。

「元親友の開発した
        秘伝のレシピを暴いて欲しい」

「あの日の部活の先輩・好きな人・母親に
    それぞれメッセージを伝えて欲しい」 

「連れ去られた息子の足取りを追って欲しい」
といった依頼の中で肝となるのが

「過去を改変してはいけない」という点。

「依頼のために嫌な状況でも受け入れなければならない」というだけでなく、
「勝手はNGとわかりつつも同情してしまう」
「今ならこの人を助けられるかもしれない」
という状況がさらなる葛藤を生み、
トキだけでなく視聴者の心も揺さぶる。

さらに、
「写真に一枚につき一度だけ入れる」
「タイムリミットは12時間」
「トキの身体能力が撮影者に反映される」
という設定が緊迫感や展開を生み出し
面白さを感じる要素を重ねていく。

依頼ごとに話が進むが、伏線回収もキャラクターの成長もあるため一本のストーリーとしても楽しんで見れるであろう。

2期が2024春から始まるため今見れるなら見ておいていただきたい…
視聴済みの方々も頷いてくださるだろう…



⚠️以下ネタバレあり感想




1話でエマの死の謎でフックを作り2話で完成度の高い1話完結を見せられ話に引き込まれたのち、3〜5話での過去改変への大葛藤で完全に取り込まれた。

バスケで勝ってしまった・言ってないはずのメッセージを伝えてしまった→でも大丈夫と言われるのはなんで?と疑問を持ったところで地震がつながり、「今がどうなるかわからない」と「助けられるかもしれない人々」との間で悶えるトキ、自分には父と子供の好きなものを作るしかできない・好きなことをして欲しかったことを死の淵で明かす母の愛情、伝えたメッセージが現在の依頼者から死者へのものだったと明かす展開で畳み掛けてきて泣いてしまった。2話の間でここまで積み重ねられるのかという感動もあったと思う。


幾つかの依頼をこなして様々な人々に触れつつ設定を開示し、写真の残り枚数に追われるような設定を活かした回も挟みつつエマの解決編で伏線回収をするのもとても上手だった。
攫われた知人の体に入り辻褄が合うよう呼び寄せ個室に閉じ込め、壁に貼った写真と行き来して攻撃して身柄を抑える能力の使い方や、「下半身付随だったリュウミンに犯行はできないのでは?」という疑問を身体能力が反映されるというのが伏線だと提示しながら同じように人の意識にリンクする能力者を出して解答するところはとても感心した。
様々な人を通して学んだものでエマを説得するのも積み重ねが効いていてとても良い。
最終回のサブタイが「光をくれる人」で、エマの人生に光を当てようとするトキを意味しながら、フィルムに光を焼き付ける構造であるキーアイテムの写真のことも表されているオシャレなダブルミーニングだと解釈した。

オシャレで言えばBGMもだ。
BGMにはかなり力が入れられていて印象的なものもあるし、感動シーンでもサポートとして仕事をしていたと感じる。
BGMに何か思うアニメというのはあまりないため、しっかり作られてるんだなというのがより感じられる。


ここまで褒めてきたけども…いや実際凄い衝撃的で面白い展開なんだけど…ラストよ!
最終話でそんな終わり方はしないでよ!
2期が待ち遠しすぎる終わり方なのがバッドポイント (ポジティブな意味で)。


面白くなるような設定が盛り込まれている
しっかり積み重ねと回収がある
面白さの基とされる葛藤がもり沢山
先が気になる展開
それらが1クール内で上手くまとめられているとても良くできたアニメだと思わされた。
4月からの2期が楽しみ。

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