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パブロフの犬とお金

突然ですが、皆さんは「 パブロフの犬 」という話を聞いたことがありますか?

動物である犬は通常、目の前にある餌を見て食欲が湧き、唾液を分泌させます。

ここで、餌を与える前に必ずベルを鳴らすようにしましょう。
すると犬はベルを鳴らしただけで唾液を分泌させるようになる、という

そんなお話です。

この話を聞いて僕は思いました。

人間がお金に対してする反応と同じ
ではないか、と。 


お金はあらゆる物の価値を代替しており、多くの人がそのストーリーを信じています。

人はそれを得るために悩み、働き、我慢をし、時に悪質な行為に手を染めてしまいます。

お金が増えると嬉しくなり、減ると落胆する。

ただの紙切れにもかかわらず、です。

犬もドン引きするレベルかもしれません w

昨今では、経済の肥大化によるお金の歪みも目立つようになってきました。

株や不動産のような金融が盛んになり、実態の経済とどんどん乖離していっているのです。

例えば、資産家の子供Aさんを想像してみましょう。
親は資産家ですので、Aさんが成人になったら10億円を譲ってもらえます。
この時点で S&P500などのインデックスに入れておけば、年利5%として 約5000万プラスになる計算です。
一生食うに困らないでしょう。

一方、貧しい家庭に生まれてしまったBさん。
親からのお金に期待できないので働くしかありません。
介護士としてエッセンシャルワークに勤め、年収が500万ほど。
これでは日々の暮らしで精一杯でしょう。

ここで、お金を絶対の価値とするならば
AさんはBさんの10倍価値があることになります…

とまあ、これが資本主義の歪みです。
冷静に考えて、何もしていないAさんよりBさんの方が社会に貢献しています。
しかし、資本主義ではBさんはあまり評価されないのです。

ほとんどの人は、この理不尽な運ゲーの中で争っています。
アメリカンドリームなどと言って、この格差に対抗できる人もいますが、そんなものはごく一部なのです。

話は逸れましたが、
・お金は紙切れにも関わらず、価値を代替する手段として機能している。
・それに飽き足らず、手段の方をひたすら肥大化させ、大きな歪みを生んでいる。

パブロフの犬もビックリの、とんでもない仕組みだと思いました。

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