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AIに奪われる仕事、という言葉に違和感

AIに奪われる仕事、とは最近メディアやニュースなどでよく聞くようになった決まり文句だ。
ビジネス書や雑誌でもこの手のものは人気があり、多くの人の不安を煽っている。

しかし、私はどうもこの表現に違和感がある。
AIがもたらす可能性について、狭い枠の中で考えているように取れるからだ。

そこで今回は「 AIと仕事 」というテーマで深掘りしていきたい。


AIが奪う仕事

最初に、あえてこの方式に倣い、奪われそうな仕事を挙げてみたい。
(自動化がほぼ確定している領域から職業を抽出する)

・事務職
・下請けエンジニア
・下請け工場の生産ライン
・タクシー事業者
・配送ドライバー
・農業従事者
・マニュアル接客
・ブランドがないイラストレーター
・読み上げ担当のアナウンサー
・弁護士、税理士、公認会計士 (トップ除く)

など。ざっと挙げてみたが、ほとんどの仕事がなんらかの影響を受ける。

事務職などのホワイトカラーは既に相当するAIツールが出てきているし、工場の生産ラインはOptimusなどの汎用ロボット、タクシーや配送はFSDの完全自動運転に置き換えられるだろう。


農業でも、全自動トラクターや収穫ロボが開発されている。

完全に自動化するには時間がかかりそうだが、自動化の余地があることは疑いがないだろう。

AIにはない人間の強み

しかし、社会は、完全にルールの決められたゲームではない。
人間の思いや感情で駆動している。
AIにはない人間の強みも存在する。

AIにはない、人間を人間たらしめているものは、制約の下の経験、体験、思い、感情、価値観など長期的なメモリー ではないだろうか。

仕事という概念からの解放

そもそも、仕事という概念自体が無くなるのでは?とよく考えている。

そのうちに、アクティビティと仕事の区別は付かなくなる。

嫌々やる仕事はすべてAIに代替されるだろう。

お金に縛られない目標が重要

よって最初に提起した質問に回答すると、ほぼ全ての仕事が奪われる、になる。

人間にできてロボットにできない事は徐々に無くなっていくため、
奪われる仕事を考察することに何の意味もない。

仕事をする必要がなくなった世界で、
何をするか
何がしたいのか
どのように生きたいか
ということを、私たちは模索しなければならないのではないか

そんな風に思った次第である。

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